ミドルセックス

  • 早川書房
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本棚登録 : 101
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (733ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152085542

感想・レビュー・書評

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  • ジョンアーヴィングの本を読んでるみたいだった。彼の本は、手術後の傷痕を見せられながら、手術されてる様子を念入りに説明してくださるようで、苦手というか疲労する。読むのに気合いがいる。そんなアーヴィングの文章の中に血や汗しっこが練り込まれているのに対し、こちらは濃厚なわきが。
    親子三代の人生劇場。祖父母の生まれたギリシアの食文化に興味が沸いた。ギリシア正教会は肉食を禁じているため、野菜や魚介類を多く食べるそう。基本はオリーブオイル、トマト、乳製品みたいだな。

  • この本は全ての登場人物が丁寧に書かれていて、デスデモーナが蚕箱を持って戦争の最中にアメリカにわたり、自家製ソーセージやパンなど素朴な生活を一生懸命送る様子や弟が姉を愛しやがて妻とし、老いてからは再び姉さんと呼ぶなど、他人事とは思えない愛着を持ってそれぞれの人生が描かれている。戦争や恐慌に翻弄される一般市民も一人一人近寄ってみると、近親婚だったり、両性具有だったり。長くて重くて読むのが辛かったけど、印象が強く残り、読んで良かったと思える本。

  • 「ヘビトンボのきせつに自殺した五人姉妹」のジェフリー・ユージェニデスの2作目。
    語り手である主人公は両性具有者。主人公が産まれるまでの三世代に渡る物語が描かれている。長い世代をまたぐ物語が少し「百年の孤独」を連想させる大河ドラマとなっております。この長い物語をほぼノンストップで読むことができたのはやはり物語の面白さだろうと思いました。
    ただ、肝心の主人公が苦悩するエピソードは物語のほんとうに終わりかけに出てくるので、前置き長く感じられた。それから、主人公の一人称で描かれた小生なんですが、明らかに誰も見ていないシーンや他人の心理も堂々と描かれているのが気になりました。

  • 本の厚さや馴染みのないギリシャ語の名前に戸惑いつつも最後まで読めてしまうのは、やっぱり物語に力があるからなんだろう。両性具有者である語り手の人生も興味深いけれど、それよりも祖父母から始まるこの一家の大河小説って読み方が合ってるんだろうな。

  • 男でもない女でもない体。そんな人の気持ちなんか絶対わからないし、そばにいたら困惑するだけだと思うけど、作者はよく書いたなーってかんじ。親子三代に渡って受け継がれた血。長いはずの物語だけど、本当うまく書けてる。最後が幸せな感じで救われる。

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