ストレスに負けない脳 心と体を癒すしくみを探る

  • 早川書房 (2004年9月16日発売)
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本 ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784152085948

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  • ストレスと人体の関係を、脳神経学者が解説した本。
    ストレスに強くなるための方法が書いてあるのかと期待したが、内容の大半はストレスと脳内物質についての実験の紹介であり、実践的なテクニックなどはほとんどなかった。
    結局は、昔からよく言われているとおり、運動・ヘルシーな食事・快眠・少量から適量までのアルコール・禁煙などが、ストレスに負けないために効果的で簡単な方法だそうだ。(第8章より) 昔ながらの知恵の正しさが最新の脳科学で裏付けられるようになった、ということらしい。

  • 無理。

  • ある心理学者はストレスに対処するカギとして<知識>の有無をあげている。田舎からニューヨークに初めて出てきたドライバーがラッシュアワーの渋滞に巻き込まれたら間違いなくかなりのストレスを感じるだろう。しかし、ここではいつもこうなのを<知っている>ニューヨーカーにとってはなんでもない。うまい抜け道を使えるかもしれないし、ラジオと一緒に歌を歌ったり、鬚をそったりしてその時間を有効利用しているかもしれない。つまり同じ環境下であっても人によってストレス反応が異なるのは性格ではなくて知識の差である。
    ストレスに対する人間の身体反応を学説にまとめたのはハンス・セリエだが、その後の医学、生物学、生理学は具体的に神経伝達物質、ホルモンの活動を追跡してゆき、それらに作用する薬物治療も進んだ。上にあげた例は社会心理的な問題だが、こういった自然科学的知識を持つこともまたストレスと上手く付き合っていく上で効果的なはずだ。「いま血圧と血糖値が上昇中だ、落ち着こう」なんて意識を持つことはずいぶん役に立つと思う。
    翻訳ミステリーの老舗早川書房だが、この手のノンフィクションでもすぐれた実績があがっている。われわれのような一般読書にはありがたいことだ。

  • ストレスが、身体に起きるさまざまな病気や症状と関連している事を改めて認識した。喘息や肥満、長引く風邪などもストレスによるものらしい。まずは、運動、食事、睡眠のバランスを保ち、規則正しい生活を心がけようと思う。

  • ストレス反応は、危険を回避したり立ち向かっていくために、生物に必要な反応。だが、この反応が過剰になってしまうと、負荷をもたらし、体調を崩すなどの悪影響を及ぼすことになる。ストレスとうまく付き合い、健康的な身体を保つためにはどうしたら良いか?そのヒントは、脳にある。

  • タイトルや装丁からはなかなか想像できないが、内容はかなり学術的。アロスタシスというキーワードを軸に生命のシステムを解き明かしていく。

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