ダブルプレー (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房 (2005年2月9日発売)
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感想 : 2
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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152086181

感想・レビュー・書評

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  • 読み易く爽快!
    ジャッキー・ロビンソンに触れられた気がした。

  • スペンサーシリーズが有名なハードボイルド作家
    ロバート・B・パーカー作品。

    主人公ジョゼフ・バークは
    第2次世界大戦で九死に一生を得て帰国したが
    妻は間男と失踪していた。
    心に深い傷を負った彼は
    ひょんなことから
    ある女の用心棒をすることになったが
    その女と恋仲になる。
    しかしその後雇い主から、その任を解かれ
    女とも別れることとなった彼は
    ブルックリン・ドジャースの黒人初大リーガー
    ジャッキー・ロビンソンの用心棒となる。

     ジャッキー・ロビンソンは実在の人物で
     1947年4月大リーグデビュー。
     白人社会のなかだけでなく
     その当時第2の大リーグ、ニグロリーグからも
     裏切り者のレッテルを貼られ
     様々な迫害にあいながらも
     その後の大リーグ黒人進出に多大なる影響を与えた人物。

    しかしながら本書はフィクションである。
    ところどころで殺人もあり、の展開である。
    ミステリーというよりも
    ハードボイルドタッチの物語という感じ。
    47年当時の
    まだまだ黒人差別の匂いがぷんぷんする様が
    作品全体から漂ってくる。

    ちょっとくさい台詞がそこはかとなく続くが
    それはそれで作風としてのご愛嬌か。

    深刻であるはずの差別問題もさらりと読ませる。
    そして面白い。

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