エデンの東(下)

制作 : John Steinbeck  土屋 政雄 
  • 早川書房
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本棚登録 : 84
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152086334

感想・レビュー・書評

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  • キャルが,強く父親の愛情を求める姿が,せつなく痛々しい。
    複雑な心の機微をもつキャルは,とても魅力的な人物
    アロンが,一見純真でまっすぐなのとの対比で,キャルがとてもいきいきとしているように見える。

    アロンは,今でいうところの,発達障害・アスペルガーなのか?
    現在では,病気扱い?されるものも,当時は,個性としてきちんと受け入れられていたんだな,と。

  • #50 あぁ、トラスクファミリー!
    上巻から3週間くらいじっくり読んでてついに終わってしまった。涙の感動。
    初めて読んだがスタインベックってすごい。さすがノーベル賞。
    たくさんの言葉に勇気づけられた。

    「人間には偉大な選択の権利が与えられています。人間は自分の進む道を選び、そこを戦い抜いて、勝利できるのですから」
    「真剣にならずにどうします。笑いは親知らずと同じで、遅れてやって来ます。自分自身を笑い物にできるのは、死神との真剣勝負の最終局面、最後の最後です。」

  • <閲覧スタッフより>
    父の命で戦争へ行き疲弊したアダムはキャシーと出会い自分の楽園を見出そうとする。ところがキャシーは子どもとアダムを捨てて姿を晦ませてしまう。失意に沈んだアダムと、残された双子のアロンとキャル。それぞれの生き方を模索しはじめるのだが・・・父親と子供の葛藤、自由への憧れをカリフォルニアを舞台に壮大なスケールで描いたスタインベックの大作です。
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    所在番号:933.7||STJ||2
    資料番号:20081293
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  • お手伝いさんの、リーの聖書を読み解く下りが、スピリチュアル的で、とっても良かったです。

    面白いので、分厚いけれど結構すぐに読めてしまいました。
    後半部分は映画になっているので、みてみたいです。

  •  ユナがぼろぼろの遺体になって帰ってきて、サミュエルは老人になった。父さんは永遠の夜明けのように若いはずだ。どうしてこんなことになってしまったか。ここを売り払って町に移ってもらおうと家族は相談し合った。鍛冶場を畳んでくれなんて応じてくれるわけがない。家族からの手紙を読んだサミュエルは宙を見つめた。わしが気づいたことは黙っているんだぞ。

  • 昨晩、大作エデンの東を読み終えた。
    ジョン・スタインベックは天才と言って良いのではないだろうか。
    エデンの東は、旧約聖書の物語を19世紀末から20世紀初頭のアメリカを舞台に描きなおし、かつ、新たな解釈を与えたと考えられるらしいが、まさにその通りかと思われる。
    エデンの東は、その情景や人物が目の前に浮かんで来るかのような描写で読む者を惹き付ける。
    しかし、写実的な描写かと思えば、非常に抽象的な表現で世界を広げてくる。
    本当に魅力に溢れた文章だ。
    物語の中心は、トラスク家の親子の愛といったものが中心に描かれるのだが、その世界に深みを出すのが作家の祖父の家であるハミルトン家だ。
    特にサミュエル・ハミルトン老人の魅力は登場人物だけでなく、読者も惹き付ける。
    彼は、教養と優しさとユーモアを持った誰もが友人にしたいと思う様な男性だ。
    また、トラスク家に遣える使用人の中国人リーもこの物語を語る上では欠かせない。
    インテリで努力家でトラスク家の親子を心から愛する誠実な男性だ。
    彼らが主人公のアダム、キャルを取り囲むことで話に面白味と重厚さがプラスされている。
    とても長いお話なので、粗筋などはやめておくが、一言で言うと愛されない苦しみと人間の罪、そして罪との向かいあい方に対する作者の答えが書かれている。
    非常に面白い作品です。
    最後に、映画も原作もキャルはとても魅力的な印象を持った。
    そして、アロンは、やっぱり浮かばれないヤツだ。
    ま、原作のアロンも大嫌いなので、ざまぁみろって感じですがねw

  • 読まずに死ねるか!
    鳥肌ものの作品です。
    ぜひ読むべし!

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