- 本 ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152086358
感想・レビュー・書評
-
オーストラリアの中央部は長らく未踏で、巨大な湖があると信じられており、その真偽を確かめることが長らく課題となっていた。
1860年にメルボルンからある探検隊が北上して、大変な目にあいながらも何とか大陸北部の海岸まで出ることに成功するのだけど、悲劇はこれから。
ぼろぼろになりながらデポのあるキャンプ地まで帰還すると、4ヶ月待っていた守備隊が、なんとその同じ日、数時間差で書き置きを残して撤退してしまっていた。呆然とする本隊。
生還を期してあがくも生存者はアボリジニに助けてもらった1人だけ。救援隊もばたばた死んでいくし。この数時間のドラマが劇的。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オーストラリア内陸部を探検したチャールズ・スタートと、その後年に探検したオバート・オハラ・バークの隊の話。
バーク隊の話はwikipediaでも読んだことがあったけどやはり書籍は内容が詳しくて抱いた印象もだいぶ違ったものになった。
著者が述べているようにバーク隊の悲劇がもし何らかの幸運で悲劇に終わらなかったらこれほど人類の記憶に残ることもなかったろう -
19世紀にオーストラリアを縦断した探検隊の実話。とにかくめちゃめちゃ暑い描写がすごくて読んでるこっちも喉が渇きそうなくらい。
計画のまずさと運の悪さが重なり、悲劇的な結末を迎えるが、探検隊の生き残りやその後裁判になったことまで書かれているのが面白い。 -
・「1979年10月にハヤカワ文庫NFより刊行された作品を修整・再編集したもの」
・ロバート・オハラ・バーク隊のオーストラリア探検について。(1860年8月20日にメルボルンを出発し、カーペンタリア湾を目指した)