ハイドゥナン (上) (ハヤカワSFシリーズ・コレクション)

著者 :
  • 早川書房
3.54
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本棚登録 : 94
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152086556

作品紹介・あらすじ

西暦2032年。未曽有の地殻変動によって、南西諸島に沈没の危機が迫っていた。地球科学者・大森拓哉の警告により政府特別機関が設立されるが、その目的は領海=海底資源喪失を見越しての既得権確保にあった。政府の対応に憤る植物生態学者・南方洋司、地質学者・菅原秀明ら6人の科学者は、独自の「ISEIC理論」によって地殻変動を食い止めるべく、極秘プロジェクトを開始する。いっぽう共感覚をもつ青年・伊波岳志は、南方らに同行して訪れた与那国島で、巫女的存在であるムヌチの後間柚と出会う。「琉球の根を掘り起こせ」なる神の声を聞いたという彼女は、大地の怒りを鎮めるため、"14番目の御嶽"を探してくれるよう岳志に依頼するのだが…日本SF史上最高の科学小説、ついに刊行。

感想・レビュー・書評

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  • SF?フアンタジー?ごちゃまぜ近未来小説。<BR>
    地殻変動。南西諸島沈没。与那国の神。ハイドゥナン。学者による状況説明なんかが難しかったけどがんばって読みまシタ。結構面白かった〜♪<BR>
    ワタシのスキな「しんかい」が出てますヨ。
    JAMSTEC(海洋研究開発機構)がJESTA(地球科学技術局)になってる…。

  • 共感覚と超能力と神秘現象のリンク。

  • レビューは下巻です。m(__)m

  • ハイドゥナン(南渡難):与那国島=渡難のさらに南にあるとされた理想郷。独特のアニミズム的自然観を柱に合理的かつロマンたっぷりに展開し、神の正体にまで迫るものすごく壮大な近未来SF。天変地異・琉球沈没の危機に科学者チームと東大生と巫女さんが挑む。「蛍女」という先行作品と話がつながってますが単独でも楽しめます。

  • 2006/06

  • 琉球ものに弱い私 なんでだろ

  • ハイドゥナン(南与那国)を目指してサバニで大海に漕ぎ出した夫婦の悲劇から幕を開け、2030年代の与那国島を中心舞台として展開する災害スペクタクル。

    「日本沈没」をきっかけに小松左京を読みまくった世代としてはちょっと懐かしいシチュエーションかも。災害のスケールはあそこまで無茶苦茶ではないけど、背後に展開する世界観はかなりスケールでかいです。読みはじめたら面白くて上下巻2日で読破。

    沖縄の民俗もよく調べてあるし、尖閣諸島をめぐる問題などリアリティのある素材も取り入れてるし(しかしこんな未来まで問題引きずってドンパチやってるのかと思うと……凹)、いろんな要素詰め込みすぎでちょっとまとめ切れなかった感じもあるけど、あっぱれ、と言っていいかも。

    5つ星にできなかった理由は、超私的です。あそこ沈めちゃったのが気に食わない。それだけ。

  • 近未来科学小説。冒険小説でもある。理論や人物描写もしっかりしていて大人にもお勧め。

  • 南西諸島の沈没は人類全滅に繋がっていくのか。「地球の生物は過去、悪徳の横行などで神の逆鱗に触れ、洪水や火山噴火によって三回滅ぼされている。…我々は現在、第四の世界に生きているが、次の絶滅に向けた準備はすでに始まっている」と云うことなのか。学者たちは、その科学の力の上に岳志、柚の力を借りる。果たして、人類の未来は…

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著者プロフィール

ふじさき・しんご 1962年、東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌『ニュートン』編集室に約10年間在籍。英科学誌『ニューサイエンティスト』に寄稿していたこともある。1999年に『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)で作家デビュー。早川書房「ベストSF1999」国内篇1位となる。現在はフリーランス。ノンフィクション作品には生命の起源に関連した『辺境生物探訪記』(共著・光文社新書)のほか『深海のパイロット』(同前)、『日本列島は沈没するか?』(共著・早川書房)がある。小説には『ハイドゥナン』(早川書房)、『鯨の王』(文藝春秋)など多数。



「2019年 『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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