ジーニアス・ファクトリー

  • 早川書房
3.27
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本棚登録 : 107
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152086587

作品紹介・あらすじ

知られざる「ノーベル賞受賞者精子バンク」の興亡を、創設者である大富豪、それに加担した大物科学者、利用者たちの生涯と重ねて紹介。取材のためには自分で精子バンク・ドナーを体験することも辞さない著者が、バンクで人生が変わった人々の生活に踏み込み、共感豊かに現代社会の家族像を考察するノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • ☆信州大学医学部図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA73116542

  • 成毛眞氏の『面白い本』で紹介されていた本。

    ノーベル賞受賞者の精子を集めた精子バンクとその周辺を追ったノンフィクションで、確かに本当に面白い本だった。

    ゴシップ的な話かと思い読み進めていくうちに、もっと深い問題、親子とは何か、子どもを育むのは遺伝子か環境か、というテーマに辿り着く。

    救いはないようにも思えたが、「人間の強さ」が救いになった。

    [more]
    (目次)
    2001年2月
    ロバート・グラハムの遺伝子への情熱
    天才づくり
    精子探偵
    ドナー・コーラル
    ドナー・ホワイト
    ノーベル賞受賞者精子バンク有名人の誕生
    のら犬一家
    ドナー・ホワイトの秘密
    やってみた精子ドナー
    ドナー・コーラルの正体
    喜びを見出したドナー・ホワイト
    それでもやっぱり父は父
    天才精子バンクの最期
    2004年9月

  • 母として、天才を作るにはどうしたらよいのか?という軽い興味を持って読み始めたものの、読み取れるテーマが幅広くおもしろかった。
    ・優れた人間=優れた人種の種を残そうとするアメリカ人の価値観
    ・遺伝に関して、知性は父親(精子)よりも母親(卵子)から引き継ぐ、という説
    ・精子しか提供していない「子」に対する、「父親」の態度のいろいろ(愛情を感じる人もいれば、何ら感じない人もいる)
    ・家族とは何か?(時間、人生を分かち合う人々)

  • [ 内容 ]
    知られざる「ノーベル賞受賞者精子バンク」の興亡を、創設者である大富豪、それに加担した大物科学者、利用者たちの生涯と重ねて紹介。
    取材のためには自分で精子バンク・ドナーを体験することも辞さない著者が、バンクで人生が変わった人々の生活に踏み込み、共感豊かに現代社会の家族像を考察するノンフィクション。

    [ 目次 ]
    2001年2月
    ロバート・グラハムの遺伝子への情熱
    天才づくり
    精子探偵
    ドナー・コーラル
    ドナー・ホワイト
    ノーベル賞受賞者精子バンク有名人の誕生
    のら犬一家
    ドナー・ホワイトの秘密
    やってみた精子ドナー
    ドナー・コーラルの正体
    喜びを見出したドナー・ホワイト
    それでもやっぱり父は父
    天才精子バンクの最期
    2004年9月

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 遺伝子よりも子供と接する時間の長い母親の影響が強いか。

    レビュー途中。。。

  • ノーベル賞受賞者精子バンクを構想したのはロバート・グラハム。眼鏡のプラスチックレンズ(CR−39!)を実用化した人物でもある。1980年のこの構想は華々しく取り上げられた。しかし、結論から言うとノーベル賞学者の精子を使った子供は生まれなかったのだ。

    精子を提供したノーベル賞学者は3人、その内の一人がウィリアム・ショックリー。トランジスタを発明してノーベル物理学賞をとった学者で有りシリコンバレーに最初の半導体メーカーを興した。ショックリーが採用した中にはインテル創始者のロバート・ノイスやムーアの法則のゴードン・ムーアなどもいた。しかし、ショックリーは経営者としては破滅的で一つの製品も生み出すことも無くここから飛び出した「八人の裏切り者」は後にインテルを作り、またここから生まれたベンチャー・キャピタルはその後サン・マイクロシステムズ、コンパック、アマゾンそしてグーグルの生みの親になった。

    グラハムは優生学的なアイデアに取り憑かれ優秀な遺伝子を持った人々を増やすべきだと考えた。ナチスのホロコーストとは裏表の関係にある。ショックリーもまたアメリカ人の遺伝子が劣化していると信じ、特に黒人を劣った人種と断定した。当時はすでに公民権運動が盛んになっておりショックリーは当然のように差別主義者としてのレッテルを貼られ、グラハムの精子バンクの評判もちに落ちることになった。しかし、マスコミがいかに騒ごうとグラハムの顧客(不妊症に悩む女性たち)はひるまず、顧客はひっきりなしだったためグラハムはノーベル賞学者と言う方針を撤回し、新たなドナーを捜した。セールスマンとして優秀だったグラハムは顧客の女性が求めているのはノーベル賞学者の子供などではなく、若く、背が高く、ハンサムでスポーツ万能な遺伝子だと気づいた。

    実はこの話も破綻している。ドナーには善意の者もいれば、金のためにやっているもの、そして自分の遺伝子を持つ子供を親としての責任なしに増やすことだけを目的にしたものもおり、優秀かどうかは検査もされていない。しかし、優秀な子供を求める母親は教育熱心で子供に情熱を注いでおり、遺伝子の優秀さに関係なく多くの子供が成績優秀に育ったと言うのも皮肉なものだ。

    それでは精子バンクから生まれた子供は幸せに育ったのか?ジーニアスファクトリーから生まれた217人のうち著者に接触して来たのは30人ほどでその多くは母子家庭になっていた。離婚がきっかけで子供に対して遺伝子上の父親の話をしやすくなったのだろう。

    育ての父親とそりの合わないトムは父親が天才だったと夢見ていたが、遺伝子上の父親ジェレミーは口がうまく魅力的では有るが一介の医学生にすぎなかった。ドナーとしてだけでなく多くの子を作ったが子供を育てる意志はなくジェレミーと会ったトムはジェレミーとの関係は築けずまた、母親との関係も悪くなる一方で、うまく自分に折り合いを付けたらしく育ての父親との絆を深めていった。

    50過ぎにドナーになったロジャーは20人の子供を持つことになり会うことはなくとも子供たちのことを気にかけていた。一時期は事務局が規則を曲げて正体を現さないことを前提に親との接触を許してくれていたのだ。著者のレポートがきっかけでロジャーは娘のジョイと会うことになる。ジョイの母親は再婚したため育ての父親、継父がいるのだがロジャーの話を聞いたジョイの第一声は、「会ってみたい!」であり他に兄弟がいることを聞いて「わあっ、私だけじゃないのね」だった。訪問の日ジョイはロジャーを見るやいなや抱きついた。ロジャーはジョイに首ったけだがジョイがロジャーのことを同じように大事に思っているわけではないことは理解している。ロジャーは新しい娘を得た。そしてジョイは愛する人(おじいちゃんのようなものか)をもう一人得た。

    優秀な遺伝子というのは幻想の様に思えるが、不妊症治療で精子バンクに頼るとすると、全く情報のないものより例えば青い目だったり、背が高いだったり個人の好みを繁栄させてしまうことは理解できる。それこそ遺伝上の疾患があり得るとすれば避けるのもわかる。倫理上の問題は絶対の正解など無いだろうから個人の判断だろう。アメリカには既に100万人のドナー・ベイビーがいるらしい。彼らに幸有らんことを、ハッピーエンドも有るのだから。

    2003年の父の日にジョイがロジャーに送った刺繍細工には詩が縫い込まれている。
    「太陽は許しの口づけをし 鳥たちは浮かれて歌う
    せかいのどこよりも 人は庭で神の御心に近づく」

  • 遺伝子だけでは天才は作れないね。よく分かった。

  • SF小説やマンガをよんでいる感覚をおぼえる。
    ノーベル賞受賞者の精子バンクの話。
    実際に著者がその精子バンクで生まれた子どもたちと話した内容が書かれている。
    すごく、恐るべきことであるし、ホントの話なのかということに疑問を感じるくらいだ。

    読んでいて、ふと、僕の大好きな作品、ガタカを思い出した。

  • あらゆる意味で中途半端。天才についての一応の定義もないままにタブロイド紙レベルの批判をしているだけ。薄っぺらい

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