空獏 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

  • 早川書房 (2005年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784152086662

感想・レビュー・書評

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  • 「獏」と呼ばれる制御システムにより人類みな夢の世界へ。しかし「獏」は不安に駆られ戦争と西瓜の夢を繰り返す

    多分、「空爆」と「空幕」と「空漠(広いの意味の方)」のトリプルミーニングの話なのだと思う
    漫画チェンソーマンの悪魔システムというか
    SF設定を借りて人間の不安を(意外と)文学的に書かれている
    ついこないだマイナスゼロを読んだせいか、北野作品の中でも文学的表現(SF設定付き)に比重が置かれているように見え、わりと力を入れて書かれたのではないかな
    と思うが、グロすぎる
    これは見えてくる光景がほぼホラー
    人によってはすごく刺さるのかも、しれない

    西瓜がしばらく食えなくなる小説でした
    冬でヨカッタヨカッタ

  • 新書購入

     SF。ストーリーは繋がっていないけれど、獏の見ている夢ということなので、いろいろありつつ、なんとかなくモチーフは重なってる。
     西瓜と無意味な戦争、そして夕焼け。

     短編が繋がっていく。でも、答えはでない。
     人類を飲み込んで、新しい世界の夢を見せている獏は、不安になる。
     もしかしたら、自分の中にいる人たちはもう死んでしまっているのではないか。
     不安を除去しなければならない。それが多分、戦争の夢になっている。
     直接見たら発狂するような敵の王国。
     いつまでも倒せない。
     ぶち割られる西瓜。なぜか西瓜。川を漂い、西瓜は人の頭を西瓜割りと称して、ぶち割るという怪談や、ヘルメットが西瓜で、西瓜割り大会という名の戦争をさせられる兵士。西瓜を守るために戦って、命を落とす私。
     ……ついてこれる人だけついてこい、って感じですかね。 

  • 古くなった世界を直す代わりに、皆で夢を見る為に『獏』システムは作られました。でも、やがて獏はある不安に囚われます。自分の中にいる人たちはもう死んでいるのではないか、そして自分自身が生きているのか死んでいるのかも分からないことに気付き・・・
    9つの短編と10の掌編からなる物語。


    全てが夢なのか、それは獏が仕掛けているのか、獏と戦っているのか・・・全く分からないことだらけ。
    戦争のバカバカしさ、無意味さを風刺しているだけなのだろうか?
    感想は、スイカ好きなのにな・・・・です。

  • しょーもない戦争を描いたSF短編集。ちょっとホラー気味な所もあるも、結局何が何だか分からないまま、終わってしまった印象。どの話も繋がっているのかいないのかよくわからない。夢の話だからあやふやな雰囲気なのも分かるけれど。この何とも言えない雰囲気を楽しめれば、きっと面白いのだと思う。個人的には嫌いではない。

  • 分かるような分からないような“獏”の世界。
    短編集という形になっているが、結局はひとりの男のストーリーなのか。
    それとも共通の夢を見た複数の人間のストーリーなのか。
    文章自体は読みやすい。

  • 悪夢です、ほんまものの。
    それ喰うのがぶっ壊れちゃったら、それは困るわな。

    ただ、北野勇作はそれをストレートに書かないで、日常に落とし込んで、そっからまたずらす怖さだから(『メイド・ロード・リロード』もそう)、一生懸命読まないといけない気分になる。

    「たかが小説ですよ」と作者には怒られそうですが。

  • …なんか面白い章とそうでもない章があったような。。。

  • 空想とユーモアと皮肉とをごたごたに混ぜたスープ。夢やら現実やらそれさえもわからない。

  • 空漠たる夢と現の間に惑う獏が、ときにおぞましく、ときにばかばかしくある夢を喰らい、人々はまどろみの中で、壮絶な戦闘や西瓜割りを繰り広げる。それらの断片的な印象のあいまいな集合体といったような物語。

  • 獏のなかにある不安が発生したとき、とてつもない悪夢へと進んでいくことになるのです。獏のなかに発生した不確定要素が消し去られるまで何度でも。悪夢は軽く、くだらなく、そして醜悪に続くのです。

  • SF?連作短編集。戦争。夢。
    各話、なんだかよく分からない話。
    その間に入る掌編も謎。
    そして、それぞれの話が繋がっているのかも不明。
    どうにも評価しづらいが、盛り上がらなかったことは確か。
    『どーなつ』に続いて、この作者の本は、面白くないではなく、自分には合わない、と感じる。

  • 市図書館にて。

  • 作者対读者说乱的。死的意思是空的和寂的。不是、悲哀和恐怖。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。
1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』『クラゲの海に浮かぶ舟』ほか著書多数。
ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は5000を超える。

「2024年 『交差点の天使』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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