恐怖の存在 (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房
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本棚登録 : 137
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152086686

作品紹介・あらすじ

パリの北にあるフランス海洋学研究所から、証人と証拠を消し去ったうえで、波動力学の実験データが盗み出された。時を同じくして、マレーシアでは空洞発生装置が、ロンドンでは膨大な量の対戦車ミサイル用の誘導ワイヤーが、そしてカナダでは小型潜水艇が、それぞれ何者かによって調達されていた。一方、MIT危機分析センター所長のジョン・ケナーはネットを通じていち早くその動向をキャッチする-これらを結びつける共通項はいったい何なのか?平均海抜1mの島嶼国家ヴァヌーツは、水位上昇による領土の喪失を恐れ、地球温暖化の元凶であるとして最大の二酸化炭素排出国アメリカを相手にした提訴を決める。訴訟支援を表明した環境保護団体NERFに、多額の資金援助をしている富豪ジョージ・モートンだが、その行動が普段と違うことに顧問弁護士のピーター・エヴァンズは気づく。時を置かず、モートンは失踪して行方不明となり、自宅からは暗号のように四組の数字が並べられたメモが発見される。そこにケナーが現われ、人為的気象災害を目論む環境テロリストの存在が明らかとなるのだが、果たして目標となる地域は何処で、一体そこで何が引き起こされるのか?エヴァンズはモートンの秘書サラと共に、南極に始まる、世界各地での戦いの渦に巻き込まれて行く。いま現実に起こり得る恐怖を描きながら、地球温暖化問題への明確な立場を示して、全米でも話題騒然の巨匠最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 大人気テレビドラマ「ER」の作者、ハーバード大学医学部卒業。作者に興味をもってこの本をとった。内容はサイエンスの知識を活かしたミステリーだが、代表作とはいえないだろう。

    九州大学:えんぴつ

  • 本編は実データを背景にフィクションが展開していきます。地球温暖化しないかもって感じですね。

  • 温暖化に対する見方が事細かく説明されているあたりは、彼の著作っぽく、少し面倒だが面白い。
    本当は、地球は温暖化しちゃいないのか?

  • まだ物語の半分を読み終えただけですが、この本を読んでいたら環境問題について誰の言っていることが真実なのか疑問に思うようになりました。

  • 導入部から人物が次々と多いのと、サスペンスの割に説明が多いので、内容に入っていくまで時間がかかる。でも続きは読む。

  • 環境問題の仕組みを考える作品
    弁護士のエヴァンズが主人公
    彼の顧問先のモートンは環境運動を支援する金持ち
    地球温暖化のために水没の危機にあるバヌアツがアメリカに対して訴訟を起こす準備をしている
    地球温暖化を疑いもしないエヴァンズだが、温暖化を真っ向から否定するMIT教授のテナーがぐんぐん引っ張っていく

  • (下巻にまとめてUP。)

  • 著者の考え方に非常に共鳴できた。著者は、地球温暖化は嘘っぱちだと断言している訳では無い。まだ、科学的に証明できていないことが多々あるなかで、政治的に利用されている現状に警鐘を鳴らしているのだ。昨今のエコブームに違和感を感じている人には、是非読んでほしい一冊。

  • 20080706。これはかなり衝撃的でした。マイクル・クライトンでは『ジュラシック・パーク』で語られた地球理論にも納得させられたのですが、これはそれを上回るものでした。私が疑問に思っていた「地球温暖化」問題に対して、やはりこんな考えもあるのだと。
    また、恐怖を煽ることに何の意味があるのか、とつくづく考えさせられました。これはあくまでもフィクションですので全てを信じるのは危険ですが、何事も疑う目は持たねばならないと思います。

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