まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

  • 早川書房 (2006年1月20日発売)
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本 ・本 (3280ページ) / ISBN・EAN: 9784152086990

感想・レビュー・書評

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  • なぜか懐かしさを感じさせるSF短編集  ビューティフル・ドリーマー的な描写がある『シュレディンガーのチョコレートパフェ』が好み

  • 主に時間を主題にしたSF短編集。高速モードで時間を縮めるアクションものから、過去を変えようとするもの、パラレルワールドと錯綜するドタバタなど。

    全体に文章が荒っぽく、読みにくい。各作品の着想は非常に良いので、どんどん読み進みたくなるのだが、中途半端に現実ネタ(ネット受けしそうな文章)を挟んでみたり、擬音ばかりで情景が描かれなかったりする部分がすべての作品に見られ、そのたびに冷めてしまうのだ。

    冒頭の作品などは、ネット上の素人の文章かとおもうほどで、熱いが青さの方ばかり目立ってしまっている。

    初期作なのだろうかと調べてみたが、以前読んで面白かった作品よりも最近のものらしく、なんか荒れていた時期なんでしょうか?

    ただ、バイオシップやパラレルワールドをうまく解釈した作品は、素人には書けないものなので、もうちょっと推敲したバージョンを再度出し直してもらえないか?と思う1冊である。最後のキャサリン・L・ムーアの話も、面白いけれども、ちょっと煮えきらないんだよな。

  • SF。短編集。
    スケールの大きな、はじめの3作品が好き。
    個人的ベストは、「メデューサの呪文」。形あるものより言語が紡ぎ出すものを重視する”言語文明”を描いた作品。正直、自分の理想とする世界かもしれない。
    後半の3作品は、あまりしっくりこない。☆3.5。

    印象的だったところ
    「もし私がニューロドロイドになったなら、逆に電子脳の処理速度を遅くしてみたい」そうすれば植物がにょきにょき育ち、花が咲く様や、夜空の星が北極星を中心に回転するのを見ることができる
    (p.42 奥歯のスイッチを入れろ)

  • 2006年1月31日、初、並、帯付
    2016年7月13日、伊勢BF

  • 前に読んだ本に影響されて読んだSF短編集。
    宇宙船だのタイムワープだのがっつりSFでした。
    壮大なほら話にもっともらしい理論をつけてそれらしく読ませるのがSFの手法の一つらしい。

  • 奥歯のスイッチを入れろ バイオシップ・ハンター メデューサの呪文 まだ見ぬ冬の悲しみも シュレディンガーのチョコパフェ 闇からの衝動 の6作が収録された短編集。 個人的には、奥歯のスイッチを入れろが非常によかった。 ちなみに、シュレディンガーのチョコパフェと改題して、文庫化してるのだが、1つ短編が追加されているので、そちらも気になる

  • まあ、読みやすくはあったけど、どうにも文章やらなんやらから溢れる古臭さが……。表題作の「まだ見ぬ冬の悲しみも」は表題作の癖してたいして面白くないというね。あと全体にどっかで読んだ事のあるもんばっかでこの人独自のアイデアとかも特にないしで、まあ、三流臭い感じ。そういうパロディっぽいとこも含めて同人誌臭がする

  • 加速装置についてSF的に考察した一篇に感心。こういうSFが増えてくれれば。
    丁寧な考察には好感が持てる。ただアイディアが先行して、物語としての魅力を欠いているようにも思える。

  • 割と暗い終わりの話が幾つかあったけど、消化不良のものはひとつもなく楽しめた!理系がとんとダメなわたしは、設定をアレコレと説明されてもサッパリだったけど、親しみやすい文体とキャラクターに引っ張られていきました。
    個人的にはシュレディンガーのチョコパフェが一番バットエンドかな…
    お気に入りは、一番最初の、「奥歯のスイッチを押せ」
    この話で、ブレードランナーを見て以来ずっと考えていた、人が人たる証明にひとまずの結論が出た。この話と、アルジャーノンに花束をのおかげ。

  • SF短編集。一番古いので1995年でした。

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