イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材

制作 : Tom Kelley  Jonathan Littman  鈴木 主税 
  • 早川書房
3.78
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本棚登録 : 757
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152087362

作品紹介・あらすじ

世界最高のデザイン・ファームIDEOを支えるヒューマンファクターを、10のキャラクターに分類して楽しく紹介。どんな組織にも応用できる、究極の人材論。

感想・レビュー・書評

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  • 非常におもしろい。

    以下本書より引用==

    イノベーションはチームプレーだ。
    必要なのは一人の天才ではなく、あなたの周りのこんな10人

    情報収集をするキャラクター
    1 人類学者 観察する人
    2 実験者 プロトタイプを作成し改善点を見つける人
    3 花粉の運び手 異なる分野の要素を導入する人

    土台をつくるキャラクター
    4 ハードル選手 障害物を乗り越える人
    5 コラボレーター 横断的な解決法を目指す人
    6 監督 人材を集め、調整する人

    イノベーションを実現するキャラクター
    7 経験デザイナー 説得力のある顧客体験を提供する人
    8 舞台装置家 最高の環境を整える人
    9 介護人 理想的なサービスを提供する人
    10 語り部 ブランドを培う人

    徹底した情報収集、迅速なプロトタイプの作成、効果的なブレイン・ストーミング・・・
    前作「発想する会社!」で公開されたデザインファームIDEOの「イノベーションの技法」は世間を驚かせた。何よりも、クリエイティブな刺激に満ちた企業文化はすべてのビジネスマンにとって羨望に値するものだったに違いない。
    本作では、その企業文化を支えるヒューマン・ファクターに注目し、ホットなチームに必要とされる要素に10の顔を与えている。これらすべてを備えたチームこそがイノベーションを実現し、そしてそれを継続することのできる柔軟な企業文化をつくるのだ。(以下略)

    ここまで==

    どうですか、おもしろそうでしょ。
    スーパーマンでなくてよいのよ。こういう要素を一人ひとりがUpさせて、チームとしての総和で勝負できればいいのだから。

    2008/01/31

  • ・イノベーションは決して自然に怒ったり自然につづいたりするものではない。
    人がそれぞれの想像力、意志の力、不屈の努力を通じて実現させるものである。

    ・キャラクターを見ていくときに忘れないでほしいのは、それらは決してチームの一人に永久的に付着した持ち前の性格や「タイプ」ではないということだ。
    キャラクターというのは、人にあらかじめ定められた「ビジネスDNA」のことではない。
    イノベーションを推進するこれらの役割は、あなたのチームのほぼ誰でも引き受けられるものであり、人はそれぞれの多方面な能力に応じて複数の役割を交互に演じ分けることができる。

    ・発見という行為の真の意味は、新しい土地を見つけることにあるのではなく、新しい目でモノを見ることにある。
    byマルセル・プルースト

    ・問題の核心を把握するのが非常に早い

    ・フィールド考察をしようと思うなら、これだけは覚えて欲しい。
    感情的な幅が広くなればなるほど、その結果は良くなる。

    ・顧客がにおわせるごくかすかなニュアンスをつかみ取ることによって、きわめて大きな機会が訪れることもある。

    ・顧客の声を聞くことも大事だが、それはどちらかと言えば未来を予測するよりも現在を評価するのに役立つ。

    ・最も画期的なイノベーションが顧客に質問することから生じるとは、私たちには思えない。

    ・一見すると目先の問題にほとんど関係のなさそうな世界を探索することによって、新しいアイデアのひらめきを得るのだ。

    ・40年のキャリアも場合によっては同じ年を40回繰り返しているだけ

    ・普通では思いつかない組み合わせを仲人のように取り持つことによって、しばしば革新的な交配種を生み出す。

    ・一般に問題を解決するときの定番の要素や不可欠な要素と見なされているものを使わずに、問題を解決する方法を考えるのである。

    ・過去と未来はどちらも重要なアイデアの源泉である。

  • いい本だった。特に第5章「コラボレーター」の出来が秀逸。

    個人的には第3章「花粉の運び手」は、無理に日本語にせずに「ポリネーター」のままでよかったのではないかと感じる。

    生物学ではポリネーターと言う事が普通だし、その方がうまくイメージを言い表していると思う。

  • 14 時間 と 27 分以内
    『成功はすべてコンセプトから始まる』木谷哲夫 著 ダイヤモンド社 参考文献

  • 会社に必要な10の人材。
    情報収集 人類学者・観察、実験者・プロトタイプがと改善点、花粉の運び手・異なる分野の要素を持ち込む。
    土台作り ハードル選手・障害物を乗り越える、コラボレーター・横断的な解決策、監督・人材集めと調整。
    イノベーションを実現 経験デザイナー・顧客体験の提供、舞台装置家・環境を整える、介護人・サービス提供、カタリベ・物語とブランドを培う。

    チーム 柔軟性・新しい長所、遠くを目指す、降参しない、心理ゲームに勝つ、コーチを称える。

  • 目次

    プロローグ
    天邪鬼に負けてはいけない Beyond the Devil's Advocate

    情報収集するキャラクター
    1.人類学者 The Anthropologist
    2.実験者 The Experimenter
    3.花粉の運び手 The Cross-Pollinator

    土台をつくるキャラクター
    4.ハードル選手 The Hurdler
    5.コラボレーター The Collaborator
    6.監督 The Director

    イノベーションを実現するキャラクター
    7.経験デザイナー The Experience Architect
    8.舞台装置家 The Set Designer
    9.介護人 The Caregiver
    10.語り部 The Storyteller

  • イノベーションはひとりが起こすものではなく、複数のキャラクターがそれぞれの役割を果たし、それが有機的に結びついたときに起きると解く。キャラクターは大別すると情報収集をするキャラクター、アイディアを育てるための土台をつくるキャラクター、そしてアイディアを実現するキャラクターに分かれる。これらのキャラクターはチームの一人に永久的に付着するものではなく、ひとりが複数のキャラクターを演じることもできるし、キャラクターを変えて行くこともできる。大切なのはチーム全体としてキャラクターが揃っているかを見て行くことである。また、個人としての目指すべきあり姿についても、自分の職能の縦軸に加えて、横軸として複数のキャラクターをこなせるようになれることが、目指すべきT型人間と説く。イノベーション組織論として非常に腑に落ちた。

  • IDEOのイノベーションの本。マーケティングの本といったほうが良いかも。図書館で借りた。文字が多く読むのに疲れる。

    以下メモ
    ●発想したばかりの未熟なコンセプトに、相手の土俵に上がらずに批判をする輩がいて、状況を完全にひっくり返す。自分の口が発した攻撃に責任を負いもしない。
    ●チボー※ドイツの会社、はコーヒーショップからセレクトショップに生まれ変わった。週ごとに新しい経験を、というモットーで新しい在庫を7日間で揃えて売る。望遠鏡は前年ドイツの売上を上回った。1年間に52回新しい販促テーマを導入し続ける。
    ●会議中に反論、否定する意見が出ても、新しいアイデアを進める才能や役割のあるキャラクターがいると良い。
    ●この10のキャラクターが天邪鬼を黙らせられる。天邪鬼は自分の本当の意見をまず持たない。大きな会社の中にはこのキャラクターを演じてくれる人が存在している。ただ育てられてなかったり認識されてないことが多い。
    ●情報収集をするキャラクター
    ①人類学者
    ②実験者
    ③花粉の運び手
    ●土台を作るキャラクター
    ④ハードル選手
    ⑤コラボレーター
    ⑥監督
    ●実現するキャラクター
    ⑦経験デザイナー
    ⑧舞台装置家
    ⑨介護人
    ⑩語り部
    ●ヘンリーフォード「もし私が顧客に望むものを聞いていたら」「もっと速い馬が欲しいと答えていただろう」
    ●「ビデオデッキの次は、レンタル屋に早く返却するためにもっと早く巻き戻しができるビデオデッキをお願いします」
    ●トーマスエジソン「私は失敗したことがない。1万通りのうまくいかない方法を発見しただけだ」

  • ・人類学者は禅の原則 初心を実践している。既存の定説にも自分の先入観にさえも囚われないよう、真に開かれた心で物事を観察する知恵を備えている
    ・人類学者は人間の行動を新鮮な驚きをもって受け入れる
     判断せずに観察する。感情移入をする。
    ・人類学者は自分の直感に耳をかたむけることによって推論を導き出す 自分の直感に依存することを恐れない。

  • IDEOの本。イノベーションを実現するために必要な人材について書かれている。古いけど現代にも通じる内容。「語り部」なんて、「ものを売るためには「物語」が大事!」だとか盛んに言われている昨今、10年以上前にすでに紹介されているのには驚いた。

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著者プロフィール

共同経営者として兄のデイヴィッドとともに、IDEOをわずか15人のデザイナー集団から従業員600人の会社へと成長させる。広報やマーケティングの面でリーダーシップを発揮し、ベストセラーとなった『発想する会社!』『イノベーションの達人!』を上梓。イノベーション文化を築き、組織の潜在的な創造力を引き出す方法について世界30カ国以上で講演する。UCバークレーのハース・ビジネススクールと東京大学の「iスクール」でエグゼクティブ・フェローを務める。

「2014年 『クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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