- 本 ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152087607
感想・レビュー・書評
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昆虫化して出世街道を進む女性の話や、惑星探査員と崇高な死に臨むエイリアンの遭遇の話、蔵書にことごとく付箋をつけて言葉を遺した小説家の話がわたし的には好きだ!
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肝心のネビュラ賞作品が意味わかんなくて失速
理解力不足なんだろうなぁ。意味わかんない。残念。 -
SFの短編集を読んでいると、他人のおもちゃ箱をがさごそと漁っているような気分になります。
意味不明なガラクタを見つけたり、すごくわくわくするような不思議なものを見つけたり、という楽しさ。
アメリカ人ではないのでちょっと理解しがたい、と思った「アメリカ国民のみなさん」(Fellow Americans)と、「イデオロギー的に中立公正なフルーツ・クリスプ」(Ideologically Labile Fruit Crisp)がいまひとつ。
お気に入りは、亡き父の遺した言葉を拾い読んでいく「遺す言葉」(Coming to Terns)と、いかにもSFな「コンタクト」(Contact)、一気に書き上げられた超短編の「ソックス物語」(The Sock Story)、ホラーとしても秀逸な「春の悪夢」(Spring Conditions)あたり。
アイザック・アシモフとロバート・ハインラインが登場人物として出てきて不思議な体験をする、という設定で、他3人の作家と共作した「緑の炎」(Green Fire)も読みごたえがあって面白かった。
残りはまあまあな感じなのだけれど、よかったものがこれだけあれば結構満足です。 -
表紙の絵に引き込まれて手にとって読んでみる。
いきなり衝撃的な「中間管理職への出世戦略」なる短編。
人間が肉体改造して、動物や昆虫の機能を取り込み仕事に有効な機能に特化していく。
それにしたがって、心も行動もその特化した特質に取り込まれていく。
想像すらしなかったようなSFのストーリーが展開されていく。
正直言って難しい部類の作品なのですが、発想の柔軟さがなくなってるなぁと自分の老化を意識させられた作品でした。 -
「コンピュータ・フレンドリ」「中間管理職への出世戦略」が面白い。味わいの異なった短編がたくさん。