アガサ・クリスティーの晩餐会 ミステリの女王が愛した料理

  • 早川書房 (2006年12月21日発売)
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感想 : 15
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  • 本 ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152087812

感想・レビュー・書評

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  • 食べることが大好きなクリスティーが食べていた料理がレシピ付きで紹介されている。

    イギリスの食事は美味しくないとよく聞くけど、この本に載っている料理はどれもとても美味しそうだった。

    作るのに時間がかかるものが多いので、当時のお手伝いさんは大変だっただろうな。
    私は写真を見るだけで十分だ(^_^;)

    『パディントン発4時50分』で子ども達が大喜びしていた「ヨークシャープディング」。
    名前から甘いプリンだと思ってたけど、ローストビーフの風味がついたパンのようなものだった。いつか食べてみたい。

    「わたしはこれほどの旺盛な食欲の女性にであったことがなかった。そして彼女は見るからに楽しそうに食べていた。」
    『ねずみとり』の演出家ヒューバート・グレッグより。


  • アガサ・クリスティーの晩餐会──ミステリの女王が愛した料理 | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
    https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000007123

  • クリスティの本はもちろんだけど、他でも見かけてきたあの料理がレシピつき、写真つきで紹介されている。(写真がないものもあってそれは残念)
    鴨のパテ、赤スグリのジャム、ヨークシャー・プディング、キドニー・パイ、チョコレートのスフレ、ミンスミートのタルトレット、ロシア風シャルロット、クランペット、ロックケーキ、バンズ!
    レシピの脇にはクリスティの小説の一節が載っていて、クリスティ自身の写真やイギリスの風景写真もあり、たっぷり世界に浸れる。

    写真は美味しそうだし、小説の中でも美味しそうに食べられてるけど、イギリスだぜ。
    味についてはどうなのか…。
    でも、大好きなルーシー・アイルズバロウになりきるのもいいかも。
    この本の後はとりあえず「火曜クラブ」を読みたい。
    それにしても、しつこいくらいアガサの旺盛な食欲とそれの体型への影響が繰り返し書かれていて、イギリス料理へのこだわりへの賞賛?体型は関係なくない?と複雑な気持ちになる。
    たしかにダブル・クリーム(濃厚なクリームと牛乳を半々にまぜたもの)を絶やさないって、ぎょっとするけれども。

  • フランス人の書くイギリス料理の本!そのせいか翻訳が堅いような気が…。 総ての料理の写真が載っているわけではありませんが、テーブルセッティングやインテリア、風景など作品を思い浮かべながら読むと楽しいです。時代もあり、かなりこってりした食事。実際に作ったり食べたりしたいかというと、そうでもないけれど。 クリスティー女史はお料理上手だったそうですが、全体的に「コックに言って作らせる」感が強いです。「クリームを毎日大量に飲んだ」とは驚き。そんなに飲めるものじゃないです。気持ち悪くなりますよ。「後年胴回りと歯に来た」というのもむべなるかな。

  • カーチャさん、ご紹介。ぱらぱらとめくって、懐かしさがこみ上げた。中高生時代、クリスティはほんとによく読んだ。田舎町の書店、品揃え豊富とはいかなかったけれど、ハヤカワミステリ文庫、なかでもクリスティは全巻に近い数が揃っていた。『アクロイド事件』とか『そして誰もいなくなった』とか、ときどき反則すれすれのトリックもあったが、それは例外。基本的に適度に妥当な手がかりがあって、よく考えれば犯人が見えるのがクリスティだ。慣れてしまうと、たいていの場合は犯人をはずさなかったけれど、それでも飽きずに読み続けられたのは、ディテールの楽しさもあったのだろう。例えば、この本で再現された料理のような。前置きが長くなったが、そのクリスティの作品に登場する料理を再現した一冊。イギリス料理は巷では評判がよいとはいえないが、おいしいものを愛したクリスティは料理上手でもあったそうだ。作品中にも効果的に登場している。個人的には『予告殺人』のチョコレートケーキ「甘美なる死」がとっても懐かしかった。こってりとしたこれ以上ないほど甘いケーキ。ちょっと挑戦してみたいような気もするが、甘すぎて後悔するような気もする。あとは『杉の柩』のサンドイッチ、『パディントン発4時50分』のカナッペ。『死が最後にやってくる』だったか、古代エジプトを舞台にしたミステリに鳩料理が登場するのだが、そちらは載っていなかった。どんな料理なのか、ちょっと知りたかったなぁ。わかっても自分で作るのは難しそうだけど。

  • 基本的にはイギリス料理のレシピ集だが、最終章ではアガサ・クリスティが旅した国々の料理も載っている。中東料理が特においしそうだと思った。
    現代イギリスの「ヨークシャー・プディング」は中身のないパイのような物体だが、この本のレシピではレーズン入りスポンジケーキのような物体なのが謎。クリスティの時代はこういうものだったのだろうか?

  • アガサ・クリスティーの作品に登場する料理のレシピ本。
    レシピの他に、作品の抜粋とあらすじがある。
    レシピの索引と目次があるのも親切。
    写真も、アガサ、物語に合ったような風景があるので、
    作品の雰囲気が味わえる。
    だけど・・・レシピが・・・いわゆる英国風?
    著者の紹介が無いので推測だが、フランス人でしょう。
    ヨークシャー・プディングは肉の添え物、だから甘くない。
    写真はどう見てもお菓子。レーズンを入れるなんて!
    スコーンも・・・なんか違う~。
    肝心のレシピで残念!な本でした。

  • <殺しとディナーはクリスティーの本分>


     紅茶、スコーン、サンドイッチ、パイ、スフレ、クリスマスプディング、etc……。
     イギリスの暮らしとともにある、おいしいものたちがさまざま登場して、目から幸せをくれます。大判で写真がふんだんに使われた、豪華で美しいクッキングエッセイ本✧

     ときどき、ページの横に記されるテキストも楽しい。クリスティー作品内でそのお食事が登場する箇所を、引用しているのです。「殺人事件ばっかりなのに、こんなにたくさんお食事シーンがあったのか★」とびっくりしますよ!

     レシピが載っているので、料理やお菓子作りが好きなかたは、実際に作って食すこともできるでしょう。一番楽しいだろうなぁ……。しかし、私はおいしいものは好きだけれど、面倒くさがりやでもっぱら読むばかりです……★

     そのかわり、私にとってはレシピ以上に面白かった点があります。
     それは、「英国を代表する作家であるアガサ・クリスティーが、実は紅茶よりも珈琲を好んで飲んでいた」とか「若い頃は痩せっぽっちだった彼女が、晩年の写真でかなりふくよかになっているのは、その旺盛な食欲のせいであった」などの、やや添えものっぽい記述です。
     確かに、年代を追うごとに肉づき豊かになっていったアガサの体格……うぷぷ★

     そういう豆知識的な部分を集めたアガサ本があったら、読んでみたい。そういうのは、既に伝記なんかに詳しく載ってるのかな?

     そういえば……と思いだした小説が、『13人の晩餐会』(またの名を『エッジウェア卿の死』)☆ 名探偵ポワロシリーズで代表的な作品を何冊かリストアップしてと言われる機会があれば(一度もないけれど)、木谷なら迷わず候補に挙げるでしょう♪
     長年に渡り発表されたため、作風が変わっていった同シリーズのなかで、「これぞポワロ!」という定番を見たければ、『13人の晩餐会』を推します☆

     殺しとディナーはクリスティーの本分ですね!


    https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4488105238

  • 水500cc+牛乳500ccですけそうだらの燻製(ハドック)500グラムを煮込むだけとかああこれが英国料理なのねみたいな印象の料理が出てくる英国料理本。クリスティ作品に出てくる料理や実際にクリスティが食べたであろう料理などをもとにしてあるっぽい。あとカロリーすごそう。

  • 「ミステリーの女王」アガサ・クリスティーの作品に登場した料理を、作品の一節を引用しつつ紹介。
    エルキュール・ポアロの四角いクランペット、ミス・マープルの本物のシード・ケーキ。
    さまざまなイギリス料理のレシピが、楽しめます。
    本のサイズが大判で、写真もきれいです。

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