- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152087874
感想・レビュー・書評
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異色作家短編集/アメリカ編アンソロジー。このアンソロジーの中では「貯金箱の殺人」が好き。ジャック・リッチーは「カーデュラ探偵社」もお勧め。アンソロジーのアヴラム・デイヴィッドスン「眠れる美女ポリー・チャームズ」はエステルハージ博士の事件簿で読んだ。
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60年代に刊行された「異色作家短篇集」シリーズに、2007年新たに加えられたアンソロジー3冊の中の一冊、<アメリカ編>。
利発そうな少年から27ドル50セントで殺しを依頼される「貯金箱の殺人」が楽しい。ジャック・リッチーを読むといつだってゴキゲンになる。
ロバート・クーヴァー「ベビーシッター」は、登場人物たちの下品な妄想をぶつ切りにしたあとテキトーにつなぎ直したという風で、パラレルワールド的味わい。
R・A・ラファティ「浜辺にて」は恐ろしい(?)貝と少年の話。脱力系ユーモアと、悲惨なような、この上なく幸福なようなラストが良い。
他にジョン・スラデック、ハーラン・エリスンも面白かった -
久しぶりに短編集。一番はラファティ「浜辺にて」。巨大な貝になっちゃう子供と、平気な感じの家族。宮沢賢治か坂口安吾テイスト。次点はスラデック「他の惑星にも死は存在するのか」。時間と場所がデタラメで同じモチーフを繰り返す構成痺れた。シェパード「スカット・ファーカスと魔性のマライア」。ハードボイルドな団地ともお。デイヴィッドスン「眠れる美女ポリー・チャームズ」。お話より架空の都市のリアリティーに惹かれた。
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ジャック・リッチーが面白かった。
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イギリス版に比べて自由に書かれている。なので突っ込みどころは多い
意外とハーラン・エリスンがまともないい話を書いていてビックリ。もっと読みたい
鶏占いはこの本では数少ないちゃんとした物語。やはり面白い
後半はわけわかんないのがほとんど -
異色作家短篇集の18巻です。
アンソロジーです。
アメリカ篇という事でアメリカの作家の話が読めます。
「貯金箱の殺人」が微笑ましくて気に入りました。 -
僕の大好きな(それでいて全然揃えていない)異色作家短編集、なんと、新版20巻の最後を飾るアンソロジー三冊が若島先生によって編まれたものであることを知らなかった。というわけで、とりあえず 3冊まとめて Amazon で注文。一冊目を読み終わった。
「短編小説の自家アンソロジーを編むのが趣味」という若島先生と、異色作家短編集の組み合わせは、まさに黄金コンビ。最高の舞台に最高の演出家、そしてもちろん最高の役者が揃ったと言えよう。
気に入った作品は、順に「浜辺にて」、「ベビーシッター」。「鷄占い師」と「ジェフを殺して」が次点。 -
短篇集。11篇収録。
イギリス篇、世界篇に比べると、ややインパクトに欠ける気がする。
好きだったのは以下の作品。
殺人事件なのに、やっぱりニコニコして読んでしまういつもながらのジャック・リッチー「貯金箱の殺人」
占いによる死の予言に翻弄される作家を描いた「鶏占い師」(チャールズ・ウィルフォード)
落ちるところまで落ちたかのような、元音楽家のホーボーの殺人の顛末がやるせない「どんぞこ列車」(ハーラン・エリスン)
現実なのか、登場人物たちの妄想なのか、場面が重なり合い絡み合う、そのスピード感がたまらない「ベビー・シッター」(ロバート・クーヴァー)
魔が憑いたかのようなコマと、それを使っての少年たちの勝負が、まるで生死をかけた戦いのような緊迫感をもって描かれた「スカット・フォーカスと魔性のマライア」(ジーン・シェパード)
His Own Kind and Other Stories edited by Tadashi Wakashima -
独楽の話しがすき。