殺人作家同盟

  • 早川書房 (2007年2月8日発売)
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感想 : 10
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  • 本 ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152087928

感想・レビュー・書評

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  • 出版の約束を反故する等作家達から恨まれていた出版経営者が火事で亡くなった。容疑者は作家サークルのメンバー。サークルの新人が調査を進めるが第2、第3の事件が起こる!

    素人探偵と警察官の両方が活躍。警察からすると組織的に捜査している中で素人探偵に出しゃばられても迷惑だよねって思えるシーンは、なかなか新鮮でした。
    サークルメンバー皆んなが個性的で、すごく怪しいのも作品の魅力の1つだと思います。

  • 三人称多元視点だけど、ボブがメインかな。
    後半になって、急に警察のパートが激増して、ちょっとバランス悪い感じもするけど。
    神視点の読者からすると、そういう配分からして、何となく犯人がわかるかな。
    スーちゃんがかわいい。
    いい子。

  • ダイヤモンド警視が、でていないが、
    結構面白かった。ラウゼイものは、これで、5冊目である。

  • もともと、ピーター・ラヴゼイは好きで、翻訳されたダイアモンド警視ものはほとんど読んでいる。今回は、ダイアモンド警視ものではないけれど、相変わらず、ピリッと面白い。
    お話は素人作家が集まるクラブで講演した、出版社の社長が殺されて、犯人はこの作家たちの中の誰か、というもの。ところどころに、作家っていうのは、というコメントがでてきていちいち笑える。ピーター・ラヴゼイ自身や彼が知っている作家たちって、そんな人たちなんだなと思える。
    残念なのは、私は英語ができないので原書が読めないこと。主人公の一人は、押韻詩を書いているんだけど、たぶん英語で読むほうがよくわかるだろう。押韻詩って、ダジャレの一歩手前みたいな詩だなって思う。
    素人作家クラブの話なので素人作家のうぬぼれや夢と現実も書かれている。大半の人がどーしよーもない作品を書くのに膨大な時間をついやしていて、酷評されるとつらいのだが、どこかそんなもんだろうな、とも思っているのだ。
    どこかで、小説とか書いてみたいなと思っている私からすると、ちょっとどきっとする内容でもある。

  • ラヴゼイの2005年の作品。ハードカバー。日本での発行は2007年。
    ダイヤモンド警視が探偵役ではないが、前作で共演のヘンリエッタ・マリン警部が捜査の指揮を執る。
    チチェスターにあるアマチュア作家サークルに、妻を亡くして3年のボブが娘に勧められて顔を出してみる。
    いぜん講演に来たことのある出版者ブラッカーが家に放火されて死んだばかりで、なんとサークルの会長が事情聴取されていた。
    おだて上げて本を出すようなことを言いながら実は詐欺まがいの自費出版だったらしい。
    紳士的な会長は女性会員の人気者で、会長の無実をはらそうと、会員はてんでに捜査を始める。
    そしてまた起こる殺人事件。
    未解決の事件について書いた会長のモーリス、伝記を書いていて会計と書記をつとめる中年女性、ちょっとエロっぽい詩を書く女教師、RPG風ファンタジーを書いている若者、暮らしの知恵をまとめた教会執事の未亡人、ロマンス小説を12作書き上げた女性、言葉の間違いを指摘するだけの役所勤めの男性、来てもメモにいたずら描きをするだけの金髪の娘…
    癖のある会員を調べ上げる捜査員もまたそれぞれ特徴があり、両方の側から描かれる顛末がなかなか読ませます。

  • 作家志望者たちのサークルを舞台に、次々と起こる殺人事件。犯人はサークルのメンバーなのか。そして、次の犠牲者も…?サークルの新入り、トラック運転手のボブが真相を探る素人探偵ミステリー!…かと思いきや、なんと途中から警察モノになったのですごく驚いた。が、スイッチは鮮やかで、さすがのうまさ。読者がボブの目で見てきた事柄に、警察が新たな意味を見出していく過程がおもしろい。サークルのメンバーも警察の捜査陣も、それぞれの思惑を抱えた個性的なキャラクター揃いで、目が離せない。

  • 久しぶりに”ページターナー”なミステリを読んだ。
    ラブセイはダイヤモンド警視シリーズも読んでいるけれど、「デュー」や「タッソー」の軽いイメージが強くて、いつも読むのに二の足を踏む。今回もたいして期待していなかったが、予想外におもしろかった。怪しくて、くせのあるやつがいっぱいだし、事件は次々に起こるし、続きが気になる!「衝撃の恐怖!」ではじまる、巻頭の「著者からひと言」から読ませてくれる。主人公のボブには私も好感もってしまったよ。本当に楽しい読書でした。

  • 出版社を経営するエドガー・ブラッカーが放火により殺された。彼は歯に衣を着せぬ物言いで作品を批判したり、出版の約束を反故にするなどして作家たちから恨みをかっていた。容疑者は12人。アマチュア作家の集まり<チチェスター作家サークル>の面々に絞られた。無実を訴えるメンバーの身辺を、サークルの新人であるボブ・ネイラーは調べ始めるが、まもなく第2、第3の犠牲者が…ラヴゼイが円熟のトリックを施した、極上の本格ミステリ。淡々とした雰囲気の文章で、読みやすかったです。怪しいというか、ちょっとヤな奴ほど容疑者からはずれてったりして、犯人探しがおもしろかった。トリックというより、キャラなのかな?

  • 出版社を経営するエドガー・ブラッカーが放火により殺された。彼は歯に
    衣を着せぬ物言いで作品を批判したり、出版の約束を反故にするなどして
    作家たちから恨みをかっていた。容疑者は12人、アマチュアの作家の
    集まり〈チチェスター作家サークル〉の面々に絞られた。無実を訴える
    メンバーの身辺を、サークルの新入りであるボブ・ネイラーは調べ始めるが
    まもなく第二、第三の犠牲者が・・・・・。

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