エソルド座の怪人 アンソロジー/世界篇 (異色作家短篇集)

  • 早川書房
3.29
  • (0)
  • (6)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088024

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 好きな作家が一杯です。

    2/13 書名にもなってるG. カブレラ=インファンテの「エソルド座の怪人」は、本当にクラクラしちゃいます。。。

    気が向いたら書き足し書き直しします。。。

  • 異色作家短編集の有終を飾るのは、若島先生によるアンソロジー世界編。「地球は広い まだまだ続く 不思議な国への長い旅」という帯の惹句が素晴しい。

    ノーベル賞作家が登場するかと思えば、エリック・マコーマックのグロテスクな短編あり、リー・アンのエロティック・ファンタジーあり、ジョイス/柳瀬コンビを彷彿とさせるG・カブレラ=インファンテ/若島正のコンビありと、最後だと思って、やりたい放題。まさに、地球は広い。

    気に入った作品は、「ジョヴァンニとその妻」と、「死んだバイオリン弾き」。「オレンジ・ブランデーをつくる男たち」も、雰囲気は好きだ。

  • 落ちを楽しむというよりは、“奇妙な味”を楽しむ作品が多く収められた短篇集。11篇収録。
    ボルーフカ警部補の内省的で誠実な人柄が好ましい「奇妙な考古学」(ヨゼフ・シュクヴォレツキー)、『フランケンシュタイン』の猫バージョンで、語り口からして楽しい「トリニティ・カレッジに逃げた猫」(ロバートソン・デイヴィス)、めげない男の苦労譚かと思いきや、陰惨なエンディングに驚かされた「オレンジ・ブランデーをつくる男たち」(オラシオ・キローガ。作者の陰惨な系譜も驚き)、バーで飲む馬の訳の解らなさに怖さを感じた「トロイの馬」(レイモン・クノー)、墓荒らしが主人公の「金歯」(ジャン・レイ)は、わかりやすくてすっきりと楽しめた。編者によるとアンソロジー中、最もグロテスクだという「誕生祝い」(エリック・マコーマック)は、とにかく強烈。

レイモン・クノーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×