Self-reference engine (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
- 早川書房 (2007年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152088215
感想・レビュー・書評
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要はお話のお話、星新一の構造体、八丁堀が良い
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再読。いまやすっかりSF界のスターになった円城塔だけど、やはりこのデビュー作がいちばんおもしろい。ばりばりにSFで、ばりばりにバカ話で、それと同時にまぎれもなくばりばりの純文学。なんともいえず切ない読後感も素晴らしい。なんど読んでも理解できない描写もあるけど、それもまたよし。これもゼロ年代文学の傑作のひとつだよな。
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真剣にふざけている文章のつむぎ方が好き。
難しいんだけどね、それでも好きで読み終えたくなかった。 -
今年1冊目の円城塔
とんでもなく高度なギャグを見せられた気分
巨大知性体と人間と宇宙の織り成す
めくるめくお笑い劇場という印象
円城塔の話は
ちょいちょいニヤッとしたり
ブッと噴出してしまう一文があって
それに救われつつ
自分にとっては難しい世界を綱渡りしているんだけど
もうたまらなく好きだ
図書館で借りたんだけど
これもいつかは購入したいと思う
星は4つ
途中で何回も寝ちゃったから -
うを〜!!
内容は理解は出来ないけど(一応理系のはずなんだが苦手・笑)スゴい!
わからなくたってスゴいと思ったらスゴいのだ!
私には許容のお話しに読めました。他の方にはどう読めるのか気になります。 -
かっこいい
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読み途中.
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私の名はセルフ・レファレンス・エンジン 機械仕掛けの無
読者と作者をつなぐ言葉、僕が手にしているのはそれらを収納した黄色い表紙の本。たしかに存在している。だけども「存在していない私の非存在は、原理的に全く知られようがない。だからあなたが見ているのは私ではありえない。たとえ私が、あなたに見られていることを知っているにせよ。このことを私は多少申し訳なく感じている」とエピローグにはある。
「すべての可能な文字列」としての言葉が私なのか?プロローグには「しかしとても残念なことながら、あなたの望む本がその中に見つかるという保証はまったくのところ全然存在しない」とある。そう、僕は本書を読み終えたとき、あまり楽しんだ記憶がないことに気づきました。19の短編がそれぞれ断片として一つの大きな作品を構成するようになっているのですが、プロットがあくまでもプロットのままで波風立てず、物語という巨大な大渦に翻弄されつつ、作者が仕掛けたもののそれ以上に底知れぬ中心部へと言葉が一つ一つ収斂していく様をどこか冷めた目で眺めているという読者の特権を享受可能な高みまで本書は連れて行ってくれなかったのです。
数学や論理学、物理や宇宙論や量子論、無限と集合論といった様々な知的アイテムがちりばめられ、ユーモア小説、おバカSF、ボーイ・ミーツ・ガールもの、滑稽本風といったドタバタ、メタメタ、ベタベタの趣向もなかなかなものと思いましたが、一言でいうとピンチョンの作品には見られる穴、あるいは突出としてのパッションがないように思いました。 -
フロイトの話は爆笑しながら読んだ。八丁堀も結構笑った。
リタの出てくるお話が好き。 -
難しいね。ちゃんと読み解けてないけど、Box,Freudが面白かった。