虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 810
レビュー : 162
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088314

感想・レビュー・書評

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  • 殺人の描写がちょっと、痛い……。

    虐殺をもたらすコトバ、というのは、ネタとしては、おもしろい。

    でも、主人公が子供。ガキです。
    全体にラノベっぽい。

  • どんどん人が死んでいくけど気持ち悪さがないのが、逆に気持ち悪い(いい意味で)。人工筋肉に覆われた大地はなんだか想像して楽しかった。絶望に近い世界だろうけど。虐殺の文法が凄く気になるけど、知りたくはない。人は見たいものだけしか見ないのであれば、喜んで見たいものを見続けてやりたい。

  • 罰を受けるためと言ってるけど、実際は復讐じゃないか!と思った。
    でもすごく説得力があって読み応えがあった。

  •  おどろどろしいタイトルに殺伐としたストーリーを覚悟していたけれど、予想していたよりもドライな内容だった。
     正確には、「文中で繰り広げられている行為は文字通り虐殺で、酷い有様。ただ、語り部の『ぼく』が淡々と語るので淡白な印象を受ける」。しかし、その淡々とした文章も感情制御によって、成り立っていると考えるとリアリティはある。

     正義とは一体、なんなのだろう?
     人を殺すことは「悪」であると認知されている。だけど、どちらかの命は絶対に助けられない状況に陥った時、片方を助けて片方を殺す(あるいは見殺しにする)のは正義と悪のどちらに分類されるのだろう。そう考えると表裏一体どころか両者の間に境界線は無くて、ある時は正義、ある時は悪のように曖昧になってしまう。
     実際、法律や憲法、条約などで無理やり作った基準があるだけで絶対的な「正義」も「悪」も存在しない。
     本当は「正義」という言葉自体も使いたくないのだけど、ニュアンス的に一番近いのだからどうしようもない。

     読了後に、著者の伊藤さんが亡くなっていたことを知りました。遅ればせながらご冥福をお祈りします。

  • リアリティと世界の狭さについて考えさせられた。

    確かに評価されるだけの切れ味の良さ。続編らしい、ハーモニーも是非読みたい。

    個人にとって、主人公にとって、
    世界は開いているのか、閉じているのか。
    幸せは、だれかの不幸を必要とするのか。

    最後の問いは、私にとって重い

  • 期待して読んだけど、あたしには合わなかった。
    読み進めるのが苦痛でした。
    苦労は買ってでもしろとは思わないので、途中で読むのを断念。

    小松左京賞最終候補とか近未来軍事諜報SFとか
    なるほど・・・・・
    そんな予備知識があれば、手にとらなかったのに。

  • 設定ありきの感が否めない。

  • 内容が高尚すぎてとか、逆に幼稚すぎてとかそう云う意味では無くてミリタリー用語が多すぎて読む気にならない
    コジマ監督がラジオでミリタリーに
    造詣が深くない人でも楽しめる的な
    話をしてたから、読んでみたけど読破するどころか20ページ程度読んで断念した

  • やっと読み終わった。読み終えるのに4日もかかってしまった。
    正直言って、がっかりした作品。

    サイコホラーっぽいタイトルだが、近未来の軍事SF。
    過激な表現も多いが、全体的にかなり冗長で話の展開スピードが遅い。
    途中でやめちゃおうかなと何度も思ったが、すごく高評価なので最後まで読んだら驚くべき結末があるのかも!と我慢して読んだ。

    でも、ジョン・ポールの目的もありきたりだったし、結末はなし崩しっぽいし、そもそもあまり好きな分野じゃないせいもあってか、つまらないとは言わないが物足りないという感じ。虐殺器官の種明かしも、悪くはないが想定の範囲かなあ。

    近未来の世界や軍隊や医療、管理社会など設定のひとつひとつは凝っていて面白いだけに、ストーリーとしての面白さに不満が残る。もうひとひねりあると期待してしまった。
    これは、こういうのが好きな人が読んでこその面白さなのかな。私にはイマイチだった。
    本の紹介文を読むと「ハーモニー」のほうが、私の好みに合っているのかも、と思う。気が向いたらそっちを読んでみようかな。

    第三部の「音楽としての言葉」のくだりは、ちょっとオリバー・サックスの「音楽嗜好症」を思い出した。

  • タイトルからはホラーっぽいかと思いましたが、近未来SFですな。説明っぽい部分がそんなに目立たないのに、似たような描写が多いせいで非常にストーリーがわかりやすいですな。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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