虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 811
レビュー : 162
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088314

感想・レビュー・書評

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  • 近未来の米軍暗殺部隊が主人公のSF。
    ザックリとした印象では、パイナップルアーミーとスプリガンを足して2で割ったような内容でした。
    両方とも好みなのでもちろん非常に面白く読みました。

    情景を思い浮かべやすい描写でしたので、脳内アニメ化(サイコパスの絵柄で)余裕でした。アニメ化が予定されるのもわかりますね。

    アイデアが初めに出来てストーリーを組んだのか、ラスボスの行動原理はちょっと飛躍し過ぎてる印象もありましたが、エンタメなので問題無しです。

  • #飛浩隆のブログ経由で『ハーモニー』を知り、先にこちらを。「感情とは価値判断のショートカットだ」とか、びっちりカッコ良し。

    #ジョン・ポールが語る虐殺の文法は、細胞のアポトーシスの仕組みを思い出す。言葉が危険をシミュレートして回避するための器官なら、『虐殺器官』というこの物語もまた、予測されうる未来を回避するためのシミュレータのひとつな訳で。『虐殺器官』を犠牲にして現実の世界を生かす、というのはジョン・ポールといっしょの決断。じゃあクラヴィス・シェパートの決断は?

    (2009/04/23)

  • 短編で良いようなアイディアストーリー。そこに沢山情報を盛り込んでまとめ上げた作者の力はたいへんなものだと思うが、多くの人が褒めちぎっているような名作とも思えなかった。

  • 勝手に分類すると、近未来文学的戦争SF。
    様々な技術が進歩しているようで、面白い道具やら乗り物が多数登場し、ワクワクする場面もあるものの、基調は暗い。自由、選択と罪が隠れたテーマなのかな。また、残忍、残酷な描写が多く、暗い気持ちにさせられる。
    基本的に話はテンポ良く進むが、文学的、思索的な部分はナカナカ読み難く、眠くなってしまった。
    SF好きにオススメです。

  • 重い。世界を守るためにというお題目も、見る側が変わるだけで如何様にもとれる。
    紡がれる言葉に圧倒される。
    映像になると凹みそうだなぁ。

  • 軍事諜報行動と、母親の人工的延命の中止の葛藤。
    命について、選択することについて、作者の考え方が随所に伺え、感情的ではない静謐さを感じさせる文章に、深く考えさせられた。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/13412390.html

  • 救われないけどハッピーエンドなラスト

  • アニメ化されるということと、夭折の伝説的作家として有名だったので、ようやく読んでみました。この人の頭の中身どうなってんだろ、というくらい濃い内容でした。SF、ミステリ、ホラー、軍事小説、そして青春と恋愛小説、色んなものがミックスされて知的な文法で編まれていました。
    トレーサビリティの問題とかは、911以後というより311以後を予見しているような内容でした。安全のための履歴、でも人は自分の都合のいい履歴でしか物を見ていない、とか。
    未来の世界が見えている作家さんだったのだなぁ、と圧倒されるデビュー作でした。

  • 映画化ということで読んでみた。
    私が読んだことのない感じの本だったのでなかなか読みすすめることは出来なかったが、心理描写が細かいとおもった。
    一度読むだけでは理解できなかったのでまた間を開けて読みたい。
    それは映画を見たあとの方がよりわかりやすいのかな?と思ってみたり。

  • タイトルからもっとグロくて内臓の描写とかあるようなものなのかと正直不安な気持ちでチャレンジしたのですが、全くイメージと異なる内容でした。むしろ理知的な内容でした。主人公もマッチョな戦士タイプを想像していたのでやはりイメージを良い意味で裏切られて好感度高かったです。
    未来には現実として起こりうる気がして、恐ろしいです。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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