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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784152088536
感想・レビュー・書評
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遺伝子をテーマに「特別な遺伝子を持つ男」「成熟遺伝子によって薬依存症を治すが…」「科学者、製薬会社等による遺伝子特許」「遺伝子操作により生まれたバイオジェニック生物」「過去精子を売った医者が自分の子供だという女に養育費を請求される」「離婚の際遺伝子診断をし親権争いに使用」等々の物語が交差しつつ語られる。
人間の言葉を話すオランウータン、オウム、人間の遺伝子を持ったチンパンジー等魅力的なキャラクターが随所に登場。
話は面白くて続きが気になって仕方なくなるんだけど、実に話があっちゃこっちゃに飛ぶ
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https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12886319115.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遺伝子操作への警告。それは本当に叡知なのか?
テーマと問題意識は興味深かったけれど、お話の展開は特に面白いものではなかった。自己本位で嫌な感じの人間がたくさん出てきて閉口してしまった。
パンドラの箱はやはり開けてはいけない。
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978-4-15-208853-6 341p 2007・9・15 初版
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非常に興味深く読んだが、ラストは全てのエピソードが拍子抜けの感じでがっかり。テーマとしては面白かったので残念。
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遺伝子操作や分子生物学の将来に期待を抱かす部分と、不安を抱かす部分が混在する読後感。
リアルとフィクションもストーリー混在しており、現実味を強調している。
バラバラに見えた話が最後に集結する、伊坂幸太郎を少し雑にした感じのストーリー。
iPS細胞で沸き立つ日本の現状を見ているようだが、山中教授のように真摯に研究に取り組んで欲しいと考える一冊でした。
専門知識がなくても十分面白い本でした。 -
遺伝子技術や特許の乱用が怖い。
自分の体の細胞が権利者の持ち物になるという、一見人権侵害と思われる主張が、当然の権利のように語られる。違和感ありすぎるが、これが現実に起こりつつあるということであれば、恐ろしい社会だなー。。問題提起として、興味深かった。
ただ、パラレルに進行する話が多過ぎ。場面が切り替わるたびにテンションが下がる。 -
ランク4に近い3。色々勉強したくなる。
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読んだので登録してたはずが漏れてました。
これが彼の最後の作品になったんだよね、たしか。
作品的にはいまひとつ面白くなかったけど、最後まで最先端の問題を取り上げて小説にしたアグレッシブな姿勢はすごいと思います。
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上巻参照。2008.4.7
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上巻でいろいろ事件が起きたのが下巻でこうつながっていくのか〜と思っていたら、
意外とあっさり終わってしまった気がします。
ただ、内容は意外と深いです。
考えさせられます。
そして、自分にとってとても身近な内容なのでちょっと怖いな〜と思うことも。
きちんと書かれていておもしろい本でした。
量がある割りに読みやすく、あっという間に読んでしまいました。 -
購入 2007/9/20
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小説はハッピーエンドで終わるが、著者は遺伝子は鉱物のようにもともと「ある」もので、これ自体を特許の対象にするのは間違っているという。特許になってしまうとその遺伝子を対象とした研究がストップしてしまうし、病原体などの場合は治療法の開発も行われない(実態、SARS問題の時はウイルスの特許を取得している団体があるのでは、と研究者は腰がひけていた)。大学はいまや、研究結果を商品化することに血道をあげており、税金で得られた研究結果が公開されにくい事態になっている、など批判している。このへんの知的所有権に関する議論はその通りだと思う。が、小説という形態をとったのが成功とは思えないし、内容もちょっと散漫
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悪いヤツにはちゃんと報いがあるという、ある意味クライトンらしい大団円、よろしいんじゃないでしょうか。たぶん、たくさんの人が「考えさせられた」という感想を持つであろう結末も、まぁこんなもでしょう。でも、なんかメッセージ臭いんですよね、最近のクライトンは。「アンドロメダ病原体」とか「サンディエゴの十二時間」の頃の、純粋な娯楽性が懐かしいです。これも「成長」というヤツなんでしょうか。
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