オリエント急行の殺人 (クリスティー・ジュニア・ミステリ 2)

  • 早川書房 (2007年12月19日発売)
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本 ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784152088826

感想・レビュー・書評

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  • 978-4-15-20888-2-6
    c8097¥1500E

    オリエント急行の殺人
    クリスティー・ジュニア・ミステリ2

    著者:アガサ・クリスティー
    訳者:山本やよい
    発行所:株式会社 早川書房

    2007/12/25.初版発行
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    手にした理由
    「児童文学の中の家」でアガサクリスティーの作品が3点紹介されていました。いずれも早川書房クリスティ文庫のもので、1・オリエント急行の殺人 2・ポケットにライ麦を 3・スタイルズ荘の怪事件です。読んだ記憶はあれど、詳しい事は思い出せない。(かなり楽しんだはずなのにw)今一度開きたくなったので。
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    裏表紙より
    数日係でヨーロッパを走り抜ける豪華寝台列車、オリエント急行。
    様々な国の客が乗り合わせたその日の列車は、雪の中で立ち往生してしまう。
    しかも車内で殺人事件まで起こった。
    殺されたのは、金持ちのアメリカ人男性。
    たまたまこの列車に取っていた名探偵エルキュール・ポアロは、事件を調査することになる。犯人は乗客の誰かに間違いない。ところが全員にアリバイが有るのだ。果たして、ポアロの推理は…?
    ------
    ん~。子ども向けに仕立てられているものなので、あっさり感は有る。
    1934年に英国で出され、翌年には日本でも出版されている。
    著者さん44歳のときの作品で、様々なクリスティ作品の中で名前が知られ、人気も有るようだ。
    事件の舞台になるのは、寝台列車、しかも雪に閉じ込められた「ほぼ密室」。
    寝台列車に馴染みが無く、当時のヨーロッパの貴族(人の気質、暮らしぶり)にも馴染はないが、後半 「あ~、そうだった。そうだった!」と読み進めました。

    怪しい人たちは、陪審員制度と同じ12人。 
    日本では裁判員制度2010年からだと思っていたので、当時のヨーロッパではこの作品が書かれた時代にすでに市民が裁判に関わったのか…。とびっくりしました。
    直後、ネットで日本にも以前「陪審員制度が有った」(昭和3年から昭和18年まで)という情報を見つけた。

    本編には関係ないけどw

    リンドバーグの事件にヒントを得た部分が有るようです。

  • 5年生の男の子の2学期ベスト本。

    寝台列車「オリエント急行」で起こった殺人事件の謎を、名探偵ポアロが解いていくお話。ポワロは、乗客12名と車掌を一人一人呼び、証言をとり、整理し、吟味していく。動かない事実と、嘘か本当かもわからない証言を組み合わせ、複雑なパズルを完成させていくように推理する様子が面白い。乗客たちに「揺さぶり」をかけるポワロの巧みな技術に魅了された。結末はあっさりだが、とても驚き、満足できる。

  • 数日がかりでヨーロッパを走り抜ける豪華寝台列車、オリエント急行。ある日、雪の中で立ち往生してしまった列車の中で年老いた富豪が刺殺された。乗り合わせた名探偵エルキュール・ポアロが、大胆不敵なトリックに挑戦する。

  • <MURDER ON THE ORIENT EXPRESS : Christie Junior Mystery>
      
    さし絵/横田美晴
    カバー写真:Mary Evans/PPS
    装幀/ハヤカワ・デザイン

  • 20190112
    次はオリジナル版で読みたい。

  • 僕にもこんな灰色の脳細胞があったら…。

  • そんなのあり?と思うような展開でしたが、よく計算されていると思います。古典的な探偵小説です。

    乗客(容疑者)全員の証言を取って、現場の検証。
    物証、不審人物、犯行時刻などの疑問について、助手(ポワロの知り合い)と推理。
    不自然な推理は捨て、事実のみに焦点をあてる。
    読み手も探偵と一緒に、推理に参加している気分が楽しめます。

    結果、名探偵ポワロでも、犯人を「断定」することはできませんが、そこは人情話で、外から列車に侵入した第三者による犯行という逃げ道(推理、可能性)が残されています。

    犯行の背景にある悲劇、人間関係って犯行の動機として、推理ゲームのお約束なので、そういう意味では分かりやすくて嬉しいですね。
    動機が理解できない嫌な終り方より、よっぽどいいです。

  • やはり、大人向けの訳のものを読み直そう。

  • 最後に「えええええ」と叫んでしまった。
    まさかそうだとは。
    ミステリは門外漢なので、そういうのもあるんだなと。

    山本やよいさんの翻訳は読みやすく
    若い頃からハヤカワにどうしてもなれることができなかった自分でも
    読みやすい字の大きさだった。
    ルビが多いのは、対象年齢を小学高学年以上にしているから、なのかな?

  • 犯人は噂で知ってたけど、流れが気になって読んでみた。
    やっぱり推理小説を読む上で、犯人を知ってたら面白さ半減ですよね。
    ネタバレはいかんと、つくづく感じました。
    でも、アガサ・クリスティは色んな犯人にチャレンジしてるなァと感動。

    めっきりアガサ・クリスティ贔屓な私です。
    (*´艸`*)

    (2012/12/22 読了)

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