Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

  • 早川書房 (2008年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784152088901

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりにこういう本を読んだ。率直に言ってまったくわからん。

    数学と文学が量子力学的な重なりあいの果てにピンクの表紙をまとったらこうなった、とまあなんとなしにそういうこと。

    抜群のリズムと言葉の選択センスと、次元の階梯を2,3段まとめてぶっ飛ばした意味内容の絶妙すぎる混合に、読後はどうにもポカンとするしかない。

    あまりの言葉のイリュージョンぶりで立川談志を想起した。


    前作のSelf Reference Engineはまだ理解の範疇なので、読む順番を間違うと著者はおろか本を嫌いになりかねない。後期活字中毒者限定の一冊。

  • カバー袖の情報によると、恋愛小説集だそうだ。

    これまで読んだ同著者の他の作品に比べ、文体により強い韜晦を感じる。筋ではなくて語りの表層的な部分で。恋愛を描くゆえの照れ隠しみたいなものだろうか。

    ・表題作:読むものと読まれるものの関係と、分かり合えない恋人の内面。
    ・Goldberg Invariant:代替数学の侵攻に対抗して、仮想空間に自動テキスト生成エージェント・キャサリンを大量投入する。
    ・Your Heads Only:面白いか面白くないかで読む順番を変える章と、恋愛小説らしい章の交互配置。
    ・Gernsback Intersection:侵攻してくる花嫁の群れ。少女との対話。

    「Your Heads Only」は、実際の著者のプロフィールを連想させるとともに、エッセイ[ https://booklog.jp/item/1/4344429435 ]で読んだ奥様の人物像(10歳くらい年下で奔放、海外を飛び回っている)を彷彿とさせる。いくらか実体験に取材しているのか、どうなのか。

  • わけわかめ。自分が分かって読んでいるのか分からないまま読んでいるのかさえ分からん。
    粋というか洒落みたいなものは感じる。面白い。

    よい<a href="http://d.hatena.ne.jp/yocifico/20090828/1251401102" target="_blank">参考資料</a>発見

  • 理解はできないけれどかすかなシンパシーがある

  • なんか好き。

  • Boy's Surface レフラー球
    Goldberg Invariant  霧島悟桐 キャサリン128
    Your Heads Only ■□□■■■■■■ 土斑猫 槍形吸虫
    Gernsback Intersection ♀-□□ 立方体の一辺に腰掛けた少女

    さっぱりわかんなかったけど、とりあえず全部読んだ!
    何かが見えてきそうで…私にはまだ見えない。

  • 「Gernsback Intersection」の「意図してやったら意図とは関係なく起きたことになる」というのは、某ギャルゲーの手紙の主を決定する過程に似てるな(笑)。

  • 確かにレフラー球を通してお互いを覗き込むようなものかもしれないな、初恋って。こちらから見えているのが相手の写像で、向こうから見えているのもまた自分の写像で、その見え方に合わせてまた自分の姿を修正して見せたりしてもう訳が分からなくなってしまうという。でも諦めずに研究していればそのうち、相手と見えてる相手、自分と見えてる自分が一致するといいなー、ってとこも似てるな。(Boy's Surface)
    アイディアとしては、これが「これはペンです」につながるような気がする、言葉を発するアルゴリズム。話は変わるけど、物理とか数学の人ってバッハが好きな人が多そう、ってのは偏見かな。(Goldberg Invariant)
    読む順番を指定される。この、人格を持ったかのような物語に。っていうかこれ、どこをどう読めば恋愛小説なの??(Your Heads Only)
    最後まで読むと、分かりにくいけど確かに恋愛小説、なのかも。。

  • 主人公が数学的構造体!? もはや理解されることを放棄しているのかと思われます。
    冒頭に宮澤賢治の有名な一説が引用されていますが、まさに賢治の詩を読むように、「難しい単語ばかりだけど、とりあえず響きと雰囲気を楽しめばいいや」という気持ちになりました。

  • 芥川賞をとった作家ということで読んでみた。
    が、意味がわかんない。
    ところどころ笑える文章があったということで1点じゃなく2点に。

  • 伊藤計劃からの「この本を読んだ人はこんな本も読んでます」つながりで手にとったが、私にはちと難しかった。こってり理数系の人にはいいのかもなぁ、私にはあまり合わなかった、ただそれだけのコト。

  • 数学と幾何学と文学と物理とSFを一緒に混ぜ込んで煮込んで真っ白に漂白して楽譜にしたようなそんな話でした。
    正直言ってわたしには少し難しすぎたのかさっぱり理解できませんでした。
    でも、理解ができるならばとても美しい話ではないかと思います。雰囲気はとても美しかったです。

    表題作のBoy's Surfaceが好きでした。
    レフラー球を巡る恋とか愛とかの話。最後の台詞がすきです。

  • 円城氏の小説って不思議なんだよね。SFというかポストモダンというか。青年の心の表面というか。

  • SFと呼んでいいものか…
    表題作のBoy's Surfaceは最高に面白かった。
    映像にできない物語を読者の頭の中に形作る、この話自体がメタ・レフラー球化している。読む人の数だけ具現化されるレフラー球を想像すると面白い。
    他の二作品は文字を目で追っただけという残念な結果。

  • わかんない、全然わかんないよ!でも最後の「gernsback intersection」がちょっと好き。

  • 難解で評価もつけられない。特に後半の二つはさっぱり。
    ただ文章は好きだ。
    語り手が誰で誰の話をしていてそもそもいつの話なのか。そのへんが特に色々と込み合っている。話しかけられたり読まれたり。

     その度に笑って貰えるのなら、私は拍手と笑いに送られて読み終えられることになり、それ以上のことはほとんど望みようがない。

    いつか再読するかもしれない。

  • 2010/10/11

  • えーと、とんでもなさすぎます。

    すさまじいまでの思考と論理と文章のアクロバットなんですが、はっきり言って他人様には勧めません。

    舞城なんか生やさしいぞ……。

  • 好:「Goldberg Invariant」「Your Heads Only」

  • なにが書いてあるのか7割方わからない。物語においてけぼりにされる。言葉の砂漠に放り出される。だけどおもしろいんだなあ。それはたとえば、僕が深海についてほとんどのことを知らないのに(知らないからこそ)興味深いと同じような、つまり、深海に入りこんだみたいな物語だった。この本と僕の間にある彼我の距離感がSFだ。

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著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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