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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784152088932
感想・レビュー・書評
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よくできたサイエンスノンフィクション。
フェレルやアップルトンなど日本ではあまり詳しく知られていない科学者についても紹介されている、貴重な大気科学史本。ちゃんと注釈が訳してあるのもよいところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今現在常識とされている、科学的化学的気象学的なものが、どれだけの先人の好奇心と信念と情熱の上に導き出されてきたものか、しかもそんなに昔のことでもないのに驚かされる。
酸素は生物が存在するために必要だから生物によって作られたもので、文字通り空気は人間が常に認識せずに呼吸するほど重要なものだ。
そしてこの空気の層が、宇宙の脅威から私たちを守り、恩恵あるものにしてくれている。
某局の“宇宙の渚”という番組が面白かった人にはぜひ読んでもらいたい。
地球温暖化はろくなことにならないとの認識をあらたにした -
フロンが発見されたいきさつ とか 科学の世界には 偶然の神がいて ほんと面白いなぁ と思う。
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わたしたちは 大気の海の底にいる...
科学史を新たな視点で読み直すと 意外な発見に満ちている -
気圧、酸素、二酸化炭素、貿易風・偏西風・オゾン層・電離層・ヴァンアレン帯の発見の物語。二酸化炭素温暖化効果を発見したティンダル、フェレル循環のフェレルについては特に興味深かった。ハドレー循環のハドレーについては知っていたが、フェレルの伝記についてははじめて目にした。
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私たちの周りにあって気のつかないもの、大気。私たちは地球の表面に住んではいるが、実はそれは大気という海の底。そんな大気を研究した科学者たちの膨大な記録。こんな大気の研究の集大成は素晴らしい知識の伝達。