乱鴉の饗宴 下 (氷と炎の歌 4)

  • 早川書房
3.70
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152089403

作品紹介・あらすじ

現世に並びなき傑物と謳われたラニスター家当主タイウィン公亡き後、「鉄の玉座」の実権は、公の娘である王母サーセイ太后が握った。だが、王都の小評議会の参議を自らの取り巻き連で固めたサーセイは、専横のかぎりをつくし、臣民の信頼をも失っていく。一方、父タイウィン公を喪った責めを自らに向ける隻手の騎士ジェイミーは、「王の楯」総帥として禁欲的に自らの信ずる道を進む。それがため姉サーセイと反目し、なかば王都を追われる形で戦場へ戻ることになる。大陸の西に位置する鉄諸島では、前王の弟「鴉の眼」ユーロン・グレイジョイが御座につき、水軍を率い王土南部の略奪を開始した。さらに最南部のドーンでも反逆の胎動が始まっていた。機略に長けたマーテル家の大公ドーランは雌伏してその時を窺う…。七王国の大陸ウェスタロスは、いまや双獅子の玉座を狙う鴉どもの跳梁する下剋上の地と化した。新たな展開を見せる現代最高のファンタジイ・シリーズ、第四弾。

感想・レビュー・書評

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  • 程よく盛り上がってきたけど、話が広がりすぎて大丈夫かと心配になる。第7部で完結だそうだけど、ひとまず日本語訳としては次読む第5部までしか出ていない。ゆっくり読んでいこう。

  • メインコンテンツはサーセイのグダグダか。このあたりはほんとグダグダなので読んでいて爽快感はないんよな。策に溺れて頭の固い総司祭に投獄されるところまで。

    タリーの居城を落とすジェイミー、サンサ探索の旅を続けるブライエニー、知識の城に辿り着き、メイスターの資格を得ようとするサムなどなど。
    サンサは高巣城でリトルフィンガーの娘を偽るも、いよいよリトルフィンガーの最終目的を聞く。…ピーター公の幼い頃からの純愛の故っていうには、アイツ胡散臭すぎるんだよなあ…

  • ドラマと違う展開が続いてビックリ。どう着地するんだろう…。
    今回から巻末に人名の索引があって、登場人物が増えてきたので助かった。また新たに訳者になられた方のあとがきがあり、違和感の正体も分かった。

  • 訳語を変えた理由は訳者あとがきで詳しく丁寧に記されています。翻訳する人ってホントスギョイ。
    この時点ではまだドラマ始まってないのですね。ひゃ!

  • シリーズ第四部 下巻


    キングズランディングでは、サーセイの失政が続く。
    何よりも失敗だったのは、王都の負債免除と引き換えに、信徒たちが武装して戦う「戦士の子ら」「窮民」の復活を許可したこと。

    サーセイと反目し、戦場へと追いやられたジェイム。リヴァーランで籠城するブリンデン(漆黒の魚)に開城を求める。
    こちらはこちらで大変だけど、姉の側にいるよりは楽そうなジェイミー。エモンフレイの妻である叔母、ジェナがなかなかいいです。美しくはないようだけど、サーセイもこれくらい賢ければ…と思ってしまう。
    そして、「火にくべろ」。
    本当に無視できるのか…。

    計画は失敗に終わったアリアン。
    「寛容」な父に失望し、これまでの数々の婚約の話に怒り、父の愛を疑っていた娘だったが、ドーランから告げられた話は、全く違うものだった。

    アリアはキャットとして、ブレーヴォスで「お勤め」をし、サンサはアレインとして、賢く生きようとしている。
    しかし、ピーターはそんな彼女に結婚話を持ってくる。
    相手はロバート・アリンが仮に亡くなれば次の正統なアイリー城主となるハロルド。

    ブライエニーとポドリックは、サンサが「猟犬」といるという噂を聞きつけ、探索中。
    ソルトパンズ〜クロスローズイン〜
    そこで得た情報、猟犬死んだ?猟犬と一緒にいたのはサンサではない?そして、あの人との再会。いや、あの人であったものか…。とにかく無事でいてほしい。お願いだから無事でいて。

    やっとのことオールドタウンへとついたサム。残念ながらエイモンは海上で亡くなってしまう。しかし、港で聞きつけたドラゴンの話を聞き、最後にサムに重要なことを告げる。
    シタデルではけんもほろろな待遇を受けるサムだがそこで先輩侍者アレラス(スフィンクス)と出会い、いかついアーチメイスター、マーウィンと引きあわされる。


    今回は、ジョンもデナーリスもティリオンもスタンニスもたまねぎ剣士も登場しない。どうやら、あまりにも長くなってしまったため、全ての登場人物を半分のところで終わらせるより、キャラクターで分けちゃえとなったらしい。
    だから次回作は、これらの人々は登場しないのかな?それはそれで残念です。


    最初はドラマの補強として読み始めたこのシリーズだったのですが、これはこれでわけわからなくなってしまいそう。
    とはいえ、本当に面白い。
    これまで別々のストーリーを歩んできた人たちが偶に交差するのがたまらないです。
    アリアとサム。
    ブライエニーとジェンドリー。
    次作、デナーリスの元にマーウィンは現れるんだろうか。
    サムの章は学園ドラマみたいになるんだろうか…などなど。
    早く次を読もう。

  • サーセイ自滅へまっしぐら。サンサとアリアには報われる日は来るのか。続きが楽しみ。

  • ブラックフィッシュやエドミュアが話しているのが嬉しくて、我ながら驚きました。ラニスターに辟易としていたんだなぁと。
    アリアが後味の苦いミルクを飲んだあくる朝のところはぞっとしました。描写はあっさりしてるのに怖い!
    この辺はおとぎ話の暗喩が多そうだなあとは思ったのですが、ひとまず読みきるのに必死で。
    『スフィンクスは謎であり、謎をかけるものではない』とかの意味はのちのち回収されるんだろうなぁ。
    アリアンがもし予定通りの結婚をしていたらまた世界は全然違っていたでしょう。
    序盤がスターク家だったから、スタークが勝って欲しいとつい思っていましたが、もうそれどころではなさそうですね。

  • 下巻。この赤い女性はサーセイ様かな。
    色々な人の思惑と動向が錯綜する一巻。色々うまくいかないものですねえ。

    そしてこの物語における女性の地位は悲惨ですなあ。
    作者の考えなのかな。男性は女性の能力じゃなくて身体ばっかり見てるのは。

    男どもは女どもを狩りつくしてどうするんだか。女性しか子供を産めないのにねえ。
    平民は暴徒に犯され貴族の姫君たちは夫に行為を無理強いさせられる。嫌な世界だ。
    どこかに相思相愛で平和な関係を築いている夫婦とか国家はないものか。
    まあそれだとお話にはならないから仕方ないか。
    そういう意味でブライエニーさん頑張れ。

  • 第4部はキングズ・ランディング、谷間、ブレーヴォス、オールドタウン、鉄諸島、ドーンが主要舞台。サーセイは予想外の展開だけど、まだ何かあるかな。第5部はダニー、ティリオン、ジョンがメインになるのか~、待ち遠しい。けど、第4部の続きはしばらく先ってことか……。

  • ●上巻の読了は諸般の都合で一週間かかったが、下巻は土曜日一日でざっくりクリア。
    相変わらず人名も地名も多すぎてなにがなんだか。常に上巻の地図と下巻の登場人物索引を見返し倒すわけですが、まあ、途中からあんまり考えなくなりましたなあ。話の流れるままに読めばいいのさ・・・・・・・・ガク・・・・。

    ●今回の主要登場人物は、タイウィンパパが死んで屋台骨がかしぎつつあるラニスター家のサーセイおよびジェイミー(ジェイム)。
    ジェイミーの命を受け、藁一本をさがすようなサンサ探索の旅に出るブライエニー(ブリエンヌ)。
    〈リトルフィンガー〉ピーター・ベーリッシュの私生児と身分を偽り、アリン家で生き延びようとするアレインことサンサ。
    その他、やはり名を変え身分を隠しブレーヴォスに潜み暮らすアリア、冥夜の守り人(夜警団)の総帥となったジョン・スノウにより、老いたエイモン・ターガリエンと野人の娘と子と共に〈シタデル〉へ送られるサムウェル・ターリー、鉄諸島から大陸を狙うグレイジョイ家の者たち、復讐心と野心に燃える娘たちと病を得てなお老獪な大公のマーテル家等々。
    第一部であんなに悪役だった人たちが、すっかり主役になってしまいました。あ、あれ?(´Д`;)
    おばかな小娘でしかなかったサンサも、ようやく学習機能を搭載した模様。それもこれもリトルフィンガ−のおかげ。きっとまたひどい目に会うんだろうなー(笑)
    てなわけで、サンサパートとジェイミーパートが面白かったです。
    次にブライエニーパート。一時期旅の連れになる巡礼僧メリボルドの敗残兵に向けた長台詞には、妙に作者の思いが籠もっているように感じました。
    しかしサーセイ・・・ばかっぷり(と友人の選び方)が某ベルばら浪費女王様のようだわ・・・・・・・orz。

    ●・・・で、ジョン、ティリオンやデナーリス(デーナリス)については、次巻を待てですってよー。
    これ、だんだん自分が本を読む間には完結しないような気がしてきたなあ・・・・。



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