たったひとつの冴えたやりかた 改訳版

  • 早川書房
3.68
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本棚登録 : 624
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152089519

作品紹介・あらすじ

16歳の少女と未知のエイリアン、宇宙の溝"リフト"を舞台に描かれる二人の友情と勇気の物語。時代を超えて語り継がれる名作改訳版。

感想・レビュー・書評

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  • うあー。最後そうなるんだ…。
    それが冴えたやりかたかぁー。
    うぅ。

    あっという間に読める長さだし、あらすじだけ拾ったらよくある物語になってしまう気もするのだけど。しかし余韻がすごかった。
    おそろしい と あたたかい と かなしい が入り混じってる。

  • 呆気ないほどシンプルな物語なのだけど、余韻は長く、読み終えて時間の経った今も心に響き続けている。
    良かった。
    それにしても、何て見事なタイトルをつけたんだ…。
    そこに込められたものを噛み締める。
    表題作のみの本を読んだのだけど、中編集の方も是非読みたい。

  • 寄生獣(岩明均)という私が好きな作品を
    思い出しました。

    自分の中に別の生き物が寄生する。
    そして自分の意志とは関係がなく
    行動してしまうとしたら・・・

    しかし「たったひとつの冴えたやりかた」の
    主人公である15歳の少女コーティーは
    そこに恐怖を感じて混乱したり、しないんです。

    冷静に確実に、その時自分が最善と
    思う行動をとります。その結果、
    悲劇を防ぐことができるのです。

    朝倉久志さんの翻訳がすばらしく読みやすいので
    物語の世界を容易に描くことができました。

    この物語を好む人は、設定に魅かれるのでしょうか?
    主人公に魅かれるのでしょうか?

    私自身がこの本を読もうと
    思ったきっかけが、好きな人が好きだと
    いった本だから、なんですけど。

    面白いお話だとは思うものの、この作品を
    自分のお気に入り本リストには、私は
    いれないので、気になるところです。

    同じ設定で、もう二つの中篇があるようなので
    そちらも、そのうち読んでみようと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私はいれないので」
      どーしてヨ???
      ”好きな本だ~”って、紹介してくださった方に表明すれば良いではありませんか!
      「そのうち読んでみよう...
      「私はいれないので」
      どーしてヨ???
      ”好きな本だ~”って、紹介してくださった方に表明すれば良いではありませんか!
      「そのうち読んでみようと思います」
      この改訳を読んだ後に読むと、チョッと訳が気になるかも・・・
      2012/12/19
  • タイトルからなんとなくハッピーエンドを予想していたけど裏切られた。主人公たちの最期とあとがきに書かれていた著者の最期が見事に重なっていて驚いた。

  • くどいまでのSFだが、冴えたやり方はあまり冴えてなかった。結局死んでしまっては痛快な気持ちは無い。

  • 読んでいるうちに、なんかこんな風に子供向けであるかのように語っているSFは最終的に星新一みたいなオチではないか、、とか思ったりしたけど、いや似ていなくもないけどちょっと違った。
    とにかく女の子のテンションが高いというか前向きすぎて、ちょっと引くようにも思うし、いやまぁ子供向けならこれくらいで良いかとも思いつつ、しかしその元気いっぱいさと最後の展開がホロリと来る、と言いたいとこだけどスピード感があるからそうでもない。
    なんつーか勢いあるわ。

  • かなりさくさく読めた。もしかしたら児童文学扱いにしてもいいのでは。
    未来の宇宙運行をテーマとするSFだけど、想像するものと全然違ったな。映像化したら地味だろうけど、小説で読むならこういうのも良いね。
    表題の「たったひとつの冴えたやりかた」だけがずっと知ってて重たい意味が込められてることを期待しちゃった。

  • タイトルは知っていたけど、初めて読んだ。
    (図書館でふと目について、文庫以外にこんな装丁も出ているんだ?と気になり手に取ってあとがき読んだら短編ということを知り、通勤時に読むのにちょうど良いと思って借りた)
    主人公に好感を持ってぐいぐい読み進めた。
    今となってはもしかしたらよくあるストーリーかも知れないけど、それをワクワクと、後半ハラハラと読めるのはやっぱり作品の力なのかな。
    SFにちょっと偏見を持っていたけどもう少し読んでみたくなった。

  • 改訳版はだいぶ読みやすくなっていると思った。
    挿絵が無かったのが唯一残念だった。

  • 最初の基地など、宇宙船で飛び立つ前はそこまでだったけど主人公のコーティーが脳寄生タイプのイーアのいう種族・シロベーンと出会ってからは俄然面白い。
    最終的に太陽に突っ込んで2人共死ぬ訳だけど、2人の友情には胸が熱くなった。

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