審判 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房 (2008年12月18日発売)
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感想 : 9
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本 ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784152089861

感想・レビュー・書評

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  • 読んだことあるやつだったー!
    久しぶりに来たな
    終盤に近づくにつれ強くなっていく既視感
    真相が暴かれた瞬間
    うわー知ってたー!ってなるあのがっかり感ね

    意図しての再読はいいのよもちろん

    でも意図しない再読はものすごい損した気分になるよね

    それでも面白かったから、まぁいいか(いいんかい!)

    はい本作『審判』は『競馬シリーズ』の冒険小説として完成されたハラハラドキドキに法廷ものの要素がふんだんに盛り込まれていて、うまいことやっとるわーって感じ
    安定感がえげつない
    気持ちのいいロマンスもあって、悪役はもう清々しいくらい同情の余地なし
    これぞ正しい冒険小説ですよ!

    ただ最後ちょっとひねりを効かしてるのは息子フェリックスとの共著ゆえと思いました
    完全無欠なめでたしめでたしじゃないのよね
    逆にそこちょっと不満

    わいはいつだって黄門様の高笑いで物語を閉じたいのよ

    一件落着めでたしめでたしな物語が大好きなのよ

    • 1Q84O1さん
      39冊!
      サンキューです!
      39冊!
      サンキューです!
      2024/10/21
    • ひまわりめろんさん
      ぐり坊

      どのへんがさすがかわからんけど、褒め言葉だなこれは確実に
      なら良しとしよう
      ぐり坊

      どのへんがさすがかわからんけど、褒め言葉だなこれは確実に
      なら良しとしよう
      2024/10/21
    • ひまわりめろんさん
      一Qさん

      やかましわ!( ゚д゚ )クワッ!!
      一Qさん

      やかましわ!( ゚д゚ )クワッ!!
      2024/10/21
  • 2020/3/20読了。主人公は、法廷弁護士。アマチュア騎手。ジェフリー・メイスン。法廷闘争に勝つものの、最後の自己防衛を考え合わせた殺人。次の自らの陪審員裁判を
    予知してそこに佇む姿に胸が詰まる。息子フェリックス・フランシスの共著とのことだが、なかなか奥行きを感じさせられ意外な結末にグッと来た。じっくりと読み上げた好著だ。ちょっと、読み上げには少々疲れた。

  • 2009年翻訳発行、2008年発表の新作です。
    息子と共同で書いている作品のため、どことなく雰囲気が若い。
    翻訳者も違うので、それがちょうど良いのか?
    アマチュア騎手でもある主人公ジェフリイ・メイスンは、父と同じ弁護士でもあるという設定。
    まだ若いのに7年前に妻を病気で失っていて、哀しみを乗り越えられず、女性と深く付き合ったことはなかったが、ある時運命の出会いが…?
    トップ騎手が刺し殺される事件が起き、ライバルが逮捕される。
    確執があったのは確かだが、証拠は歴然とし過ぎてでっち上げの可能性が。
    ジェフリイは弁護を担当して負けろと脅迫される。
    かっての事件でも脅迫があったらしい。
    主人公に以前のような厳しさは感じられないけれど、いかにもフランシスらしい要素は満載。

  • 楽しめました。

  • いつもながら期待を裏切らない面白さ

  •  主人公がアマチュア騎手で弁護士。名前はメイスンで、当然のようにあだ名は「ペリイ」である。これは笑った。宣伝文句にあるように、競馬シリーズにガードナー風の法廷ミステリを加えた意欲作。ただし、法廷ミステリとしてのもっていきかたは、やや乱暴な気がする。どちらかというと、日本の1時間ドラマのようだ。

     脅迫され、それと戦う感じは「利腕」に似ている。実は、そっくりのフレーズも出てくる(ラストシーンじゃないけど)。主人公の恐怖はかなり迫ってくるんだけど、それにしては対応が軽い。というか、甘い。僕なら、恋人にこういう対応をされたら、かなり幻滅するような気がする。

     ちょっと話題になってる衝撃のラストだけど、確かに衝撃である。主人公の行動と言うよりも、これをフランシスが書いたことの方に衝撃を感じる。
     主人公の抱えるジレンマは、「配当」とほぼ同じである。あのとき、作者は今回のような結末にしないために、そうとう無理矢理な設定を作ったと思う。しかし、そのおかげで、最後の2行を読んだとき、僕はほっとして胸をなで下ろしたのである。それこそ主人公に感情移入して読んでいただけに。
     あれに比べると、今回はあまりに乱暴だと思う。

     同じように、過去の作品のオマージュのような設定はいくつか出てくる。主人公の家族の不幸は「証拠」を思わせる。騎手としての主人公の感慨ややりとりは、本当に初期の作品や「連闘」あたりを思い出す。しかし、どれもちょっとだけ荒い。

     物語は抜群におもしろいと思う。サスペンスものとしてのテンションは以前よりあがり、重厚さや登場人物に感じる味わいのようなものはぐっと下がったような印象がある。マクリーンで言えば「ナヴァロン」から「荒鷲」のような(ちょっと言い過ぎかな。「黄金のランデブー」くらいにしておこうか)。

     いろいろいったけど、一冊をあっという間に読ませてしまうおもしろさは健在。法廷ミステリ風の味付けも悪くない。個人的には、共同執筆者が(奥さんが)息子さんに変わってからでは一番気に入った作品である。
    2009/1/18

  • 内容が若い。そろそろ息子の名前をメインにして良いのでは。特に最後のシーンは、お父さんが書いたのなら無かったと思う。まあ、いい孝行息子だとは思うけど。

  • 復活して三作目。共著名義になって二作目。長い間使われていた辰己四郎氏のデザインが変わりました。新しい表紙が目をひきます。中身は、リーガル・サスペンス+競馬シリーズという感じです。読み応えは十分。ただし、決着のつけ方には、やや疑問を感じなくもないかな。

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