ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

著者 :
  • 早川書房
4.06
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本棚登録 : 1458
レビュー : 253
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152089922

感想・レビュー・書評

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  • ミァハの天才性がいまいち伝わらなかったのでちょっともやもや。だってわりと一般的な思考じゃないか…まあああいう背景持っててこの世界観の中でこういった思想持ってると過激派になっちゃうってことかな。
    トァンはなかなか普通っ子で好感が持てた。
    「意識を持たぬ人」の生活がもうちょい具体的に描かれてほしかったなー。

  • 「虐殺器官」はテンポが遅くくどいように感じたが、こちらはテンポがよくグロ描写も控えめで「意識」にまつわる問題もすんなり頭に入ってきた。

    でも合理的で指数的な生活というものは想像できない。
    「通常の人間の理不尽な双曲線」にも合理性はあると思ってしまうので、意識の存在しない民族の生活が理解できない。
    結局「なんのために生きているのか」という根本の問題が置き去りにされているように感じてしまった。
    意識のない人々、社会はただ続いていくことを目的として存在しているのだろうか?
    意識のない種族はなぜ勉強し、生活するのだろう。
    『この』世界の人々は自らの利益のためにほかの種の生き物を絶滅に追い込んだりするのだろうか。
    地球外からまったく未知の生命体が侵略してきたらどうするのだろうか。
    社会という群体生物は進化するのだろうか。

    その後の社会をもっと見てみたかった。

  • 大災禍後の健康管理社会に違和感というよりも敵意を覚える親友に同調し、自殺を試みたが、生き延びた少女は、成長し、健康管理社会を維持する役割の螺旋捜査官となるが、親友の影響から逃れきれず、大災禍前の情勢が残る偏狭で、不健康な物質を摂取する自堕落な生活を送っていた。そんなある日、少女時代に一緒に自殺を試みて、同じように生き延びた友達が目の前で自殺する。同時刻に何者かの指示のよる自殺者が大量に発生、螺旋捜査官である主人公は、人類の根幹を揺るがす事件に巻き込まれていく。「利己的な遺伝子」を思い出した。

  • 計劃さんの本は、
    こう…一人で閉じ籠ってじっくり考えてたくなる話が多い。『ハーモニー』もそれ。
    人の幸福って何だろう?
    人間性って何?
    がグルグル脳ミソを駆け巡りました、今作では。かなり面白かった。

    意識をなくした人間って、幸せって感じれんのかな。
    死を以て生を喜べるのに、死が遠くなれば、死は勿論生でさえ蔑ろにされそう。なんてことがグルグルグルグル…

    もうホント、人間って面白い。

  • 病気をほぼなくした、未来の話。
    ノイタミナ映画化で読んだが、ノイタミナ繋がりなら、PSYCHO-PASSの世界にも似ている。
    人を殺すか自分が死ぬか、と言う問いを投げ掛けた作品だった。
    ミァハの生い立ちは残酷で、彼女に起こったことに泣くトァンに共感した。
    キアンも大切な友達だったのだろう。
    間接的に父を殺されて、トァンのしたことは正しかったと思う。
    少なくとも、ミァハよりもトァンの父の方が好感が持てた。
    SFだが、色々なことを考えさせられた。
    人間にとって幸福な社会などないのではないかと思った。

  • 台詞最後の「・・・」が吐息みたいでなんだか言葉が生々しく脳内再生された。女の子の息遣いってかんじ

  • ちょっとありがちな設定かなという気がした。

  • 文体なのか、読みにくい。

    世界、人類への絶望が感じられる作品。

  • 表紙見て、女子高生もの?!と思ったけど、やっぱり伊藤氏の本だった

  • 虐殺器官についで二作目読了。微妙に別な味わい、調和とは、何とするものなのか。自己と他人、世界と自分、でも必ずついて回る性。束縛から逃れられない世界、継続される意思・意識のあり方、そんな混沌の中から予定調和以外の物を見つけ出すような作品でした。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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