少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
3.32
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  • 本棚登録 :4642
  • レビュー :827
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152089953

感想・レビュー・書評

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  • 著者の作品に登場する10代の子どもはかなり大人びた考え方をして(環境によりそうならざる負えなかったというのもあるが)心の中に捨て場を用意しているような、どこか冷めた目で現実世界を歩いているような、そんな感を個人的に覚える。
    だから読み進めていけばいくほど、胸がきゅ~と掴まれるような切なさを感じてしまう。終わりがアンハッピーでも八ッピーでも、余韻を楽しめるような余裕は私の中にない。
    今作の複雑な人間関係はどなたかのレビューに書かれていたように「相関図」を用いて頭の中で整理したくなる。そして次第につながっていくカラクリは分かっていても面白い。個々の人物・心理描写も読み手のイマジネーションがフル活動できるような巧さがある。
    始めから終わりまで、「人が死ぬ」という事はどういうことでどう捉えるのか、様々な角度から色々な登場人物の言葉を使って投げかけてくるが、最後の最後まできてそれは答えを成さないものだと知らしめられるのだ。

  • ふとしたきっかけから
    (人の死がみたい…)と、同じ感情を持ち、
    それぞれ老人ホームと、病院でボランティアを始めた敦子と由紀。

    交互に語り始める湊さん独特のあの展開だが、
    今回は特別わずらわしく感じられた。

    と、言うのは
    (どっちも似ていて、区別がつかない~><;!)

    迷いながらも推理しつつ←(そこをっ!?)なんとか読み終え、
    バラバラなパーツがひとつにしっかりまとまったラストに
    (うんうん、さすが)と感動しながらも、
    一番心に残ったことは

    人って、なんだかんだ言っても
    (自分のことを相手がどう思っているか?)が、最大の関心事なんだなぁ~)と、少々寂しく感じた。

  • 読み終えて、やっぱり湊かなえワールドだったな~と。
    最初は、どっち?どっち?と頭に内容が入ったこず、後半になって的が見えてきた、と思ったら衝撃の結末。
    そして世間はやっぱり狭いんだなという事。
    ネットも怖い。

  • 女子高生の2人が「人の死」を見たいという好奇心から、老人介護施設と病院にそれぞれボランティアに行く事になる。という始まりだけど、結果的には、各年代の心の葛藤を描いた様な話になっている。

    物語が2人の視点で描かれており、交互に切り替わる構成。自分の読解力の無さが悪いのだろうけど、前半はそれに気付かず、登場人物像がごちゃごちゃっとしていた。気付けば、読みやすかった。

  • 人が死ぬところが見たい。死の現場に憧れた二人の少女はそれぞれ別の方法で死を探す。

    剣道にトラウマがある敦子は補習もかねて老人ホームへ。
    握力が3で冷徹な由紀は難病の子を探しに病院へ。

    お互いナイショで死を探していたはずが、二人は再会し、絡み合った人間関係のすべてを知る。

    由紀と敦子、二人の視点で交互に語られる夏の物語。
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    どんどん気持ちよく人間関係が整理されていって、登場人物全員どっかで関係してるんじゃないの?と思うくらい最終的にぜんぶ繋がる様は圧巻。

    相関図で全員の線が交わって、整理したはずが余計わかりにくいというか、わざとわかりにくくしてミスリードを誘ってる感がいやらしくてよかった。

    死ぬことはこの世から退場すること、とか、学校サイトでの誹謗中傷の話題とか、
    極論みたいなこともさらりと会話のなかに入っていてゾクゾクできた。
    最後のオチで、お父さんと娘、両方追い込んじゃうのはやっぱり後味悪かった。救いがない。

  • 途中からもう止まらない

  • 「人が死ぬ瞬間を見たい」というフレーズで興味をもって読んでみた。
    最初は、誰の言葉で語られているのか、この小説の形態にとけこむのに時間がかかった。
    なんとなく先がよめるようでよめない。
    途中、2人の夏休みの描写は退屈してとばした。
    このまま、最後までとばす展開?と思ったら急に2人の子どもたちに
    やられた感じ。
    そこからはまた、熟読体制。
    そして、最後すべてまんまるにつながった。
    つながった感がいかにも小説らしいけど、
    このつながったことが、もう一度読んでみようという気にさせた。
    今から、もう一度読んでみる。

  • 伏線が最後につながっていくのがとても面白かった。しかし読んでいく途中でラストが想像できてしまったのでちょっと期待はずれな部分はあった。死というものがとても薄っぺらく感じた。なんだろう…怖いとか悲しいとかじゃなく変な気持ちになるような本だった。

  • 面白かった。

  • 2人の視点から書かれてあり、新しい読み方だった。ただ、時々どちらの視点なのか分からなくなってしまった。
    純粋に面白い!
    「死」を通した2人の生活感がリアルでハラハラした。

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