少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 4801
レビュー : 835
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152089953

感想・レビュー・書評

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  •  「少女」(湊かなえ著) を読みました。「告白」は未読。
     由紀と敦子、二人の女子高生の独白が交互に現れる構成で話が進むのだが、ところどころで改行したとたんに由紀と敦子が入れ替わっている箇所があり、そこでは話を読み進むテンポが殺がれるようで閉口してしまう。
     田舎の小都市とはいえ、あまりに少人数の人のつながりで話の顛末を完結させようとするところに、無理を感じる。
     女子高生の内面や精神構造あるいは周りの大人の接し方については、こんなものかも知れないと共感至極。

    内容紹介
     高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。
     由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?

  • 全部が繋がっている。
    すごいな。
    けど、ぼーっと読んだら、あれってなる。
    いつも、遠そうで近そうな怖い話題持ってくるな。

  • 冒頭、遺書で始まるが誰が書いたものか知らされないまま話が始まる。中高生くらいって、人の死を身近に体験したい願望あるよなぁ…。
    人物の繋がり方が強引ではあるけど、メインの二人の少女の気持ちを追うのが面白くて一気に読めた。

  • 珍しくハッピーエンド?そう期待したけれど、読み終わって、あぁ、やっぱり湊かなえだ…と。でも、最後あんな風につながっていくところが、さすがと思う。あっという間に読み終えた。面白かった。

  • 友達に「死」に直面した時の感想を自慢され、自分でも見てみたいと我儘な好奇心から、別々の場所で行動する2人の親友。
    親友でいながら、お互いを理解できず、またお互いを完全に信用せず。個々に活動するが、「死」に直面するために絡み合っていく。

    小さな町での出来事なのか、すべてが2人の取り巻く環境で終始し、出来過ぎ。
    今どきのリアルな女子高生っぽく、飽きやすく、責任感がなく、すぐバックレようとしながらも、援助交際はありかも。。。と軽い。

  • 少女の無邪気な残酷さが恐ろしい。序章の死の予感を裏切って、終盤に向けては爽やかな友情の物語という着地点に向かうのかなと思いきや、なんとも読後感の悪い結末に。残された二人の少女もきっと、因果応報という言葉を巡る死の連鎖の中に飲み込まれるんだろうなあ…。

  • 初読。

    綺麗過ぎるくらいに伏線も回収されて、
    全てが繋がる箱庭の様なミステリー?

    その上手さで漫画のようにすらすら面白く読めるのだけど、
    ちょっと軽いというか空虚というか…
    後味の悪さはこの作者の持ち味なのかなw
    ストーリーだけではなく二人の友情は良かったね、だけど
    結局「死」というのがただの材料の一つに感じられるという後味の悪さもあったかなー。

    敦子と由紀だからもちろん脳内であっちゃんとゆきりんで上映されたよね…
    たかおたかおの鈍臭さはみじめなおっさん度高いね

  • 今どきの子の死への意識の軽さとか腹の中で何考えてるかわからない感じの書き方がうまい
    そしていい意味での読後感の悪さ
    でもどうしても自分は贖罪の面白さが忘れられないので星三つ

  • 遺書で始まり遺書で終わる。死がみたい女子高生2人の夏休みのお話。

    珍しく湊かなえにしては爽やかな終わりかと思いきやこれだよ。いいね。

  • 「人が死ぬところをみたい」っていうのは湯本香樹実の『夏の庭』を思い起こさせた。けど中身はそんなにピュアなものじゃなかった。もっと人間の醜い部分が克明に描かれていた。最後にすべてが繋がるのがブラックユーモア的な感じでおもしろかった。まさかそんな展開が!って感じだった。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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