少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
3.32
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本棚登録 : 4818
レビュー : 835
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152089953

感想・レビュー・書評

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  • 湊かなえさん作品は今までも手に取ることが多かったけれど、少女は知っていながらも読んでなかった作品。話題になるだけあって、重い話なのにおさまりはすごくいいなぁと。登場人物がどんどん繋がっていくのが心地よかった。伏線の回収がうまいところは、さすが。由紀と敦子も和解できて、一安心…と思いきや、最後の最後にこんな結末が待っているとは…確かに、紫織の登場シーンが妙に少ないのが気になるとのろではあったけど、あんな結末になるとは思いもしませんでした。因果応報。まさに。女子高生の不安定な感じを描くのがすごく上手いなあ。やっぱり、湊かなえ作品はおもしろいっ!

  • 「人の死を見たい」という少女たちの心を軸に、さまざまな人間関係が偶然につながっていく。その偶然のとらえ方によって感想は違ってくるのだろう。

    私には、机上でこねくり回したような悪意と偶然が受け入れられなくてダメだった。それでもどんどん読み進んでしまうのは、自分の予想試しをしていたからだ。遺書については予想外だった。どこまでも救われない物語…。

    映画化されるというが、どこまで盛り込むのか少し気になった。観たら気分が悪くなりそうで気乗りはしない。

  • 消去法で手に取った感じだけど、悪くないかな、感じでした。そこまで気分が下がることはなかったかな。

  • 重い話かと思ったらそうでもなくて、途中は少し退屈だった。でも最後は重かった。

  • 恐ろしいけど読み応えがあった。
    湊かなえさんの文章を書く技みたいのが、凄かった。

  • ちょっと単純だったけど・・・
    どんどん話が繋がっていく感じはおもしろかった。

  • 無邪気でそして残酷な感性を持つ10代の少女(女子高生)達が『人の死の瞬間』を求め、ひと夏を過ごすという病んだ話。友達が見た人の死を嫉妬し、自分が『それ』を見れば何か悟れるのでは?と心の闇全開で物語は進む。相手に上手く思いを伝える事の難しさと誤解、妙な駆け引き、無関心、嫉妬。思春期の少女達の醜い心理描写を腹が立つ程上手く描かれている。『因果応報』がテーマのこの作品、良くも悪くも巡り巡って己に還り、そして地獄にも堕ちるのだ。道徳とは何ぞ?と読了後モヤモヤするのが妙に気持ちいい。

  • 湊かなえは読みやすい。ささっと読める。
    ミステリー度はすこし低め&浅め、という感じがしました。死に対してこどもじみた憧れを持つこと、それらしく語って知ったかぶりをする様はあぁ高校生って感じ。女子高生の友情物語の色が強い小説でした。
    ベタベタした友情だなと思った。でも!お互いのことをあれだけ考えられる友情なんて残念ながら高校までだと(身をもって)知っているので、なんだか羨ましかった部分もある。ストーリの細部が見えなかったのは、あえてなのかなあ。
    テーマは好きです。「因果応報」

  • 2016.1.11(図書館)

  • 二人の女子高生。
    グロテスクな話の展開なのかなと思ったら、あっけらかんとした青春のような描かれ方。
    今時はこんなもの?それとも今も昔も変わらない? 主人公二人含めた女子高生は、親友以外(中には親友にさえ)には余りにも無関心で軽率で、知らずに人を不幸にしたり、自殺へと追い込んでいる。そしてそんな事になっていることにすら気付かない。知ってしまえば苦しむことになるのだろうが。
    幾度となく書かれている「因果応報」。悪気がない今時の彼女たちにはどんな報いが待っているというのだろうか。
    きっと報いなんてなく、複雑なこの頃を実は単純に乗り切ってしまえば普通に大人になれて、普通に暮らせる。それが少女時代。てことなのかな。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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