- Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152090164
作品紹介・あらすじ
『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』など、驚異的なCG技術と、心躍る冒険物語で子供から大人までも惹きつけるピクサー・アニメーション・スタジオ。CGアニメーション映画の分野では、他社がまねできないクオリティと実績を誇る同社は、いまやクリエイティブ企業の理想として世界中から注目される存在である。彼らはどのようにその地位を手に入れたのか?その創造性の源にあるものは何なのか?とても順風満帆とは言い難い草創期、ジョブズへの売却と大出血のハードウェア・メーカー時代、ディズニーとの蜜月と破局、新たなるライバルたちの出現…激動の日々を経たものの、天才たちは必然的に現在の成功に辿りついたようにも思える。彼らの信念へのゆるぎない確信と物語への情熱こそが、時代の流れ自体を引き寄せてきたのだ。ピクサーの歴史を彩り作り上げてきた人々に取材を重ね、30年におよぶ彼らの社史を構築するなかで、彼らの創造性の源泉と「強さ」の秘密を浮かび上がらせるノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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ピクサーの経営哲学など、制作ワークフローの事が結構載っていて勉強になります
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「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」
2016年3月5日(土)〜 5月29日(日)東京都現代美術館 (MOT)
面白かった。 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/e/a285f8fa318216acbff4da1219c03dc9
MOTのピクサー展へ行く 〜 Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」
「ピクサー・アニメーション・スタジオ」について、もっと知りたい。
この本の新しい版 (文庫)
ピクサー 早すぎた天才たちの大逆転劇 (ハヤカワ文庫NF)
デイヴィッド・A・プライス
早川書房 ( 2015-02-20 )
ISBN: 9784150504243
メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々
内容 :
「トイ・ストーリー」から「ウォーリー」まで驚異のCGアニメーションで映画業界の寵児となったピクサーは、
いかに苦難の日々を抜けて卓越した創造の場となったのか。
苦悩と情熱に満ちた天才達の30年間を徹底取材で明かす。
著者 : デイヴィッド A.プライス
ハーバード・ロースクールとケンブリッジ大学を卒業。ジャーナリスト。
ワシントンDC在住。
2016/05/26 予約 5/31 借りる。7/10 読み始める。 2017/1/13 いったん返却
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『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』を生んだピクサーの成功までの道のりは険しいものでした。それでも逆境に負けず,フルCGの長編アニメーション映画という夢を追い続けた「信念」と「情熱」。それこそが天才たちの“才能”だったのかもしれません。
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紆余曲折のピクサーでのジョブズの活躍ぶり(?)が楽しめます。現実歪曲空間という言葉は本書でも各所に登場!
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技術的なことはわからないので、そういう部分はほとんど読み飛ばしたけど、それでもわくわくする物語だ。
打ち負かされる度に次のやり方を考え出して、思い描くビジョンが現実になるまでの間、長い遠回りをしてきた人たちの物語。彼等は成功を運命づけられてはいない、どちらかというと、社会からは失敗者とみなされるような人たちだったが、自分たちが何をしたいかを知っていた。そして意志によって偶然勝利を手にした。
「成功するイノベーションは、知性の偉業ではなく意志の偉業」ヨーゼフ・シュンペーター
トイ・ストーリーの宣伝費は、1億4500万ドル。実際にかかった制作費の5倍以上。その内のディズニー負担分は2000万ドルで、他の費用はディズニー映画とタイアップする見返りに、消費者製品企業が負担した。バーガーキングやネスレ、ペプシコ、コカ・コーラなど。
お金を掛ける所が違うんじゃないか?見てもらえなくちゃ作った意味が無いけども。広告宣伝って何なんだろう。
昔ながらのアニメーターと、3Dアニメーションの間の葛藤はSHIROBAKOでも描かれていた。 -
まだコンピュータにGUIがない数十年前からCGでアニメーションを作りたいという夢を持っている人がいた。研究者としてCG技術を高める話や同じ夢を持つチームを作る話、スティーブジョブズも出てきてスティーブジョブズの本も読みたくなる。
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今やディズニーの映画に欠かすことができなくなったピクサー。ピクサーの始まりはまだ映像にCGを使うことが珍しかった1970年代に遡ります。その頃から目標はフルCGアニメーションをつくることだったことに驚きです。現在に至るまでのピクサーの挑戦の物語です。
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大なり小なり、ものづくりに携わる方に激しくオススメしたい。
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ピクサーの名は知らなくてもトイストーリーなら知っている人も多いだろう。
モンスターズインクやファイティングニモ、など大ヒットを連発し続けるアニメーション制作会社ピクサー。
そのピクサーはいかにして生まれCGアニメーションの頂点を極めるに至ったのか、その舞台裏を詳細に調べたのが本書である。
奇跡とも思える2人の出会いとその組み合わせ。天才アニメ監督、ジョンラセター。そして天才経営者スティーブジョブズ。
この二人がいなければピクサーはここまで大きくならなかっただろう。
伝統的なアニメのストーリーや表現方法から抜け出せなかったディズニーに見切りをつけ、新たなアニメーションを模索していたラセター。
そんな彼の才能を見抜き、会社を立ち上げたラセター達に、赤字になっても巨額の資金をつぎ込むジョブズ。
周囲が疑問視する中、やがてピクサーは成功街道を驀進する。ジョブズの未来を見る目に舌を巻くしかない。
突出したクリエイティブな才能と、それを見出し才能を発揮させることの出来る経営者。
ピクサーの成功は経済的に低迷する日本にとっておおいに参考になるだろう。 -
ピクサー映画ファンなら、社史を見ている感覚で楽しめるかも。
その分、ピクサー映画を見ていない人には、あまり印象に残らないので、まずは本書を読む前に、映画を見ることから入るべきかなと。