- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152090386
感想・レビュー・書評
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ミスタ・ワンパターン万歳。もちろん次も読む。
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結婚式のさなかの起きる誘拐事件という派手な幕開き。しかも、敵役として登場するのは、かつてスペンサーに重傷をおわせた「グレイ・マン」である。期待しないわけがない。例によって例の通りのストーリィ展開なのだが、ラストはある意味意外な結末で、それなりに味があった。
しかし思うのだけど、このシリーズはもはやハードボイルドはおろか、ミステリとさえ言いにくいものになってきているような気がする。一番近いのは、連続テレビドラマ、それも「水戸黄門」のような、一話完結型の連続ドラマだ。なじみの登場人物が出てきてなじみの活躍をし、安心してみていられる感じ。時々登場人物の誰かにスポットが当たり、その意外な一面が見えてきたりする。
このところ毎回物足りなさを感じるのだけれど、それでも気持ちよく読めてしまうところが憎いところである。ある種の中毒性があるシリーズである。それにしても、「決別」の頃のような大きな動きがそろそろほしいと思う。
2009/9/6 -
スペンサーシリーズ36冊目。今回も普遍のテーマである自尊心をキーワードに一気に読ませる内容。人として、男として日頃忘れがちなテーマだからこそこんなに長く似たようなストーリーでも読む度にリマインドしてもらえる
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ボストンの私立探偵スペンサー・シリーズ第36作。舞台は孤島。依頼で富豪の結婚式に招待されたスペンサーとスーザン。ところが嵐ともにやってきたのは「あの」男だった。そのまま孤島で物語が進行するのかと思ったら、違いました。後半、思いもよらない展開が待っています。前作より上出来。
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09/7/26
スペンサー -
シリーズの36作目。35作目からは、あまり間をおかずに出版された。訳者のあとがきによれば、スペンサーシリーズの執筆のペースが早まっているようだ、とのことで、ファンとしては嬉しいけれども、ロバート・パーカーの年齢を考えると驚異的な話ではある。本書はシリーズのなかでも、かなり出来の良い方の部類にはいるのではないか、と思う。