ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

  • 早川書房
4.36
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本棚登録 : 978
感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090485

作品紹介・あらすじ

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせたものの、自らも傷つき、瀕死の状態に陥ってしまった。現場に駆けつけたミカエルの手配で、リスベットとザラチェンコは病院に送られ、一命を取りとめる。だが、彼女の拉致を図っていた金髪の巨人ニーダマンは逃走してしまう。この事件は、公安警察の特別分析班の元班長グルベリに衝撃を与えた。特別分析班は、政府でも知る人の少ない秘密の組織で、ソ連のスパイだったザラチェンコの亡命を極秘裡に受け入れ、彼を匿ってきた。今回の事件がきっかけでそれが明るみに出れば、特別分析班は糾弾されることになるからだ。グルベリは班のメンバーを集め、秘密を守るための計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた…三部作の最終篇。

感想・レビュー・書評

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  • だんだん終わりに近づいている感じがする。
    登場人物覚えるのが大変。みんなカタカナ。

  • 私(以後I):「今回は、【ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士】のレビューに当たり、ミカエル・ヴルムクヴィストさんに来て頂く事が出来ました。早速、お話を伺います。」
    ミカエル(以後M):「よろしくお願いします。」

    I:「早速ですが、
    【ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女】http://booklog.jp/users/kickarm/archives/4152089830は、孤島を舞台にした密室殺人的ミステリー、
    【ミレニアム2 火と戯れる女】http://booklog.jp/users/kickarm/archives/4152090197は、警察小説的ミステリーと言った感じでした。
    今回の【ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士】はスパイ小説的なミステリー、サスペンスと感じました。私の判断は間違っていますか?」

    M:「捉え方は色々あると思います。○○的ミステリーと言う説明は難しいと思います。」

    I:「確かに3部作を通し、色々な要素が巧妙に張りめぐらされ、とにかく引き込まれる。そう感じを受けました。」

    M:「私自身は、そこまで俯瞰的に事態を把握出来ていません。今回もまた、命を狙われる事になりましたので。」

    I:「この上巻では、サランデルが救出され病院に搬入。脳の手術を受ける所から始まります。物語は息つく暇もありません。読者は第2部を読み、その安堵と高揚が入り混じった気分を維持し、第3部に挑むでしょう。これは著者の意図ですか?」

    M:「私は著者ではありません。どう言った意図で2作目と3作目を分けたか正確には分かりません。ただ言える事は、これだけの作品を書く著者であれば、このような読者を喜ばせる手法も、簡単にやってのけるでしょう。」

    I:「なるほど。この上巻の前半、唯一私が退屈に感じた部分があります。エーヴェスト・グルベリが公安警察と“班”の過去について、回想するシーンです。物語を通して必要な事は分かっていますし、この部分があるが故に物語のリアリティが鮮明になる。分かってはいるんですが、正直退屈でした。」

    M:「それは残念です。恐らく読者の中では、ココがイイと思われる方も少なくないと思いますよ。」

    I:「そうだと思います。これだけの設定を構築し、作品として積み上げた事は驚きです。私は途中、フィクションと言う事を忘れていました。しかし物語が足踏みしている感じで、焦らされているようでした。」

    M:「そう思ったとすれば、それは更にこの物語に引き込まれた。そう言うことですね。それがスティーグ・ラーソンと言う男です。」

    I:「もう一つ、物語を面白くしている要因の一つとして、パソコン・携帯電話・PDA(携帯情報端末)を駆使している所だと思います。」
    I:「前作で、サランデルが天才的ハッカーと言う事実を読者は知っています。今回、容疑者として病室に隔離されている彼女の手に、彼女の最も得意とする武器「PDA」が渡った瞬間、多くの読者の心拍数が上がった事は疑うまでもありません。私はココでようやく、あなた(ミカエル)がイドリス・ギティに頼んだ事の意味に気が付きました。」

    M:「私がやろうとしていた事には多くの穴があった。それはリスベットのみが知ることで、彼女の助けが必要だった。そして彼女もやるべき事があった。ただそれだけです。」

    I:「すこし休憩しませんか?コーヒーとサンドイッチを準備しています。この物語の中では、ごく自然に多くのシーンでコーヒーとサンドイッチが登場します。巧みな情景描写のせいで、カップの湯気が見えるようでした。みなさん、よほどコーヒーがお好きなようだ。」

    M:「そうですね。下巻ではある登場人物が、コーヒーを飲み過ぎ勧められるコーヒーを断るシーンもありますから。」
    I:「では少し休憩してから、下巻のレビューに移ることにしましょう。」

    M:「下巻のレビューはどこですか?」

    I:「こちらになります。http://booklog.jp/users/kickarm/archives/4152090499


    ※今回、興奮し過ぎてレビューが長くなったため、あえて仮想のインタビュー形式でレビューを書きました。不愉快に思われた方、済みません。

    • だいさん
      レビューのかたちを工夫しているなと思いました。
      斬新ですね。
      レビューのかたちを工夫しているなと思いました。
      斬新ですね。
      2014/01/09
    • kickarmさん
      だいさん、読了後の勢いそのまま、長いレビューを書いた後、「こんなの誰も読みたくないな・・・」と思い直し、あえてこんな書き方にしました。目に留...
      だいさん、読了後の勢いそのまま、長いレビューを書いた後、「こんなの誰も読みたくないな・・・」と思い直し、あえてこんな書き方にしました。目に留めて頂き、ありがとうございます。
      2014/01/10
    • だいさん
      kickarmさん
      こんにちは

      読後の興奮のまま、勢いが伝わってきて、よいのはないですか!
      読者をここまで奮い立たせる、著者にリス...
      kickarmさん
      こんにちは

      読後の興奮のまま、勢いが伝わってきて、よいのはないですか!
      読者をここまで奮い立たせる、著者にリスペクト!!
      2014/01/13
  • 一作目よりも二作目、二作目よりも三作目といった、回を追うごとにパワーアップしてくる内容の豊富さに圧倒された。三部作すべてを読了後、改めて気付くそのスケールの大きさ。完結しているシリーズものというのは、一作の評価もさることながら、トータルで作品全体を振り返れるわけで、その辺りが面白さであり醍醐味なのかなと思う。
    本作品を簡単に説明すると、二作目の種明かしと決着。二作目ではほんの入り口だった謎の部分が大きく掘り下げられ、実はそこにもっと大きな陰謀が巣食っていましたよという展開。その陰謀を軸として伸びていく話の先には、本筋から脱線したエピソードもいくつかあるが、丁寧に書き込まれているので、寄り道したという感覚はなかった。
    速い展開のせいで見落としそうになるが、作者の人種差別や極右主義と闘うジャーナリストとしての側面があちらこちらに見受けられる。特に女性に対する差別や暴力。同姓として複雑な思いで読み進めていたが、作中の彼女たちは頭脳や弁論を武器に闘いを挑む。その象徴が、ヒロインであるリスベットなのだろう。これだけインパクト大で特異なキャラをヒロインに据えているにも関わらず、脇役まで一貫して公平に書かれている部分に、私はすこぶる好印象を持った。
    作者急逝により定かではないが、四作目のプランがあったとかないとか。
    続きが刊行されれば無条件で読むだろう。しかし『ミレニアム』として考えた場合、本作品で完結するのが、内容的にもバランス的にもベストだと私は思う。すべてに決着がついたのだから、新たな火種をほじくり返すこともなかろうに。この作品に限っては、シリーズ特有のぐだぐだ感が目立ってほしくはないのだ。
    ちなみに、本作品の自己評価は星よっつだが、シリーズ全体では満点評価である。

  • さあラスト

  • 感想は下巻で。

  •  ミレニアムシリーズの第三弾。完全に前作からの続きで、主人公の女の子が病院に収容されている場面から物語が始まる。今回はテーマは、元スパイの亡命をめぐる国家の機密を含んだ壮大なもの。長い物語だが、緊張した展開が続く。

  • 前巻の事後から、物語がはじまります
    今回は前2巻よりは、展開が速そうです

    新しいメンバーが、次々出てきます
    敵味方が、ちょっと極端かな
    そして、チーム戦の様相です

    下巻へ

  • 面白い。下巻に突入。

  • とても面白い。ミレニアム3では法廷での戦いが面白い。次のページをくる間も惜しいほどである。作者が亡くなり第四部が読めないことが残念である。

  • もお~~~
    一気です
    この上ない

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