- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152091062
感想・レビュー・書評
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9/3
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日本人ハッカーとFBIチームがサイバーテロに挑む連作短編集。
事実上は長編だが、短編としての区切りをつけることによって、面白さを段階的に見せることに成功している。テロの規模、必要なスキル、謎の深さ、これらのレベルは徐々に上がっていく。また作品としてのスタイル、各キャラの役割などは確立されてくるので、展開ごとに引き締まっていく様を実感できる。
重くもなく軽くもなく、各話にテーマを持たせてミステリとしての味付けもいい。ただ、もう少しどっしり構えてもいいかなと思う。微妙なふわふわ感が邪魔して、硬派になりきれていないのが惜しい。スペシャリストが活躍する硬派作品としては、柳広司の『ジョーカー・シリーズ』が同じカテゴリかな。いろんな目線で見ればネタにも不自由しなさそうなので、シリーズ化されることを秘かに期待してみよう。 -
・情報系にはたまらん.
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序盤から中盤にかけては、あまり面白いとは言えませんでしたが、最後の章では、言いたいことが伝わってくるような内容でした。
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サイバーテロ
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元SEさんが書いているだけあって、既存の小説で「いやITって魔法じゃないからさー」とぼやきたくなるような記述はない。
が「分かってしまっていること」が書かれている故に、私にはロマンが足りなかった。IT技術説明されても冗長と感じてしまい残念。
セキュリティ観点からか、セキュリティホールがあると記載されていても、それがどういうものか具体的に記述されていないのもあるかもしれない。詳しいところと軽く流されているところのバランスがよくわからなかった。 -
『TOKYO~』以来、ファンです!と広言している作家の一人。最近テンポはやいっすね。ブログも読んでます。
ド文系のあたしでも挫折することなく読めました。いつもながら専門的になりすぎない親切・丁寧な描写には好感持てます。物語自体を楽しめる。
ただ、かーなーりスケールのでかいはずの舞台なので、あれ?ていうぐらい主人公含む主要人物の行動範囲が狭いのが残念。掘り下げればいくらでも掘り下げれる、それこそ2段組で上下巻まで持ってけそうだったのになー。いつもそうだけど、この方の作品はもっと読みたい、と思うところで終わってしまうぞよ…
まあ、確実に続編はあるんでしょうけどね笑。
プロメテとかパンドラとかゆってるから、ギリシャ神話を読みたくなってきました。うちに、阿刀田氏のふっるーい本があるはずなんだけど。 -
作者は女性だけど長年システム・エンジニアをしていただけあって、クラッキングに詳しい。
ハッカーという名称は日本の俗称で、実際はクラッカーというそうだ。
そんな作者の経歴がいかんなく発揮されているクラッカーVSサイバーテロ組織のお話。
サクッと読めちゃうライトなミステリー。読売新聞の書評で☆五つの評価だった。 -
なかなかテンポ良く、技術に走りすぎずちょうど良い感じのハッカー
小説、少しサスペンスやアクションが足りないのも許せそう
少し消化不良ですがこれから期待できるかな。 -
天才ハッカーである主人公がサイバーテロ組織との闘いに挑む、とこう書くと、まず手を出さないタイプの本なんだけど。思ってたよりマニアックでなくツイストの効いた展開で読ませる。ただ、登場人物がちょっと薄味な感じ。そこがもどかしかった。