これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 早川書房 (2010年5月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152091314
感想・レビュー・書評
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マイケル・サンデル教授による「哲学」に関する本。
正直かなり難しく、読むのに時間もかかった。
書かれた内容をどれだけ理解して読了できたのか?甚だ疑問。
334P以降に書かれているまとめを読むことで、分かった気にはなれるが、
それにしても難しい内容だった。
自分の考えだけで物事を判断することの危険性は感じたが、
何を持って正義と判断するのか正直分からなくなった。
もう一度読んだら、理解が進むのだろうか・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了。やっと読了。購入本。
これからの「正義」の話をしよう。
この『ハーバード白熱教室』という番組日本でも放送されたようですが、私かれこれ5年ほどTVを見ない生活(実家帰省時は除く)をしておりまして、家にテレビがないわけです。なので『ハーバード白熱教室』はちょっと見たかったんですけど、見てないのです。
『これから「正義」の話をしよう』だと思ってたんですけど、『の』があるかないかでは全然違いますよね。正義とはなんぞや!とか正義とは信念である!とか、そういうわかりやすい方向なのかと読む前は思ってまして、読んでみたら、そんな簡単なことではない!政治哲学だったわけです。
でも正しい行いとは?というのを各方面から見た部分でもあるので間違ってはいないんですけど
哲学ってあれですよね。
読むの疲れますよね。
功利主義と自由主義から見る正義
カント、ロールズ、アリストテレスが言う道徳・正義
でもってさらに別視点からの正義
二章三章の功利と自由読んでたら、
ミルの自由論も思わず買ってしまいまして、“積んで”あります。
私は比較的自由主義側で生きてるのではないかと思える感じです。
尊厳死も認めてもらいたいですし、自殺をしたい人は自ら死を決めたのなら尊重して止めないですしね(悩んでるならやめときって言いますけど)
日本でも大いにありえる問題で、貧富の差、生活保護がらみ、反原発の話もいろんなところから正義を見ると、一方的には否定できないし、もう一方からすると肯定できる部分もあったりと、いろいろと考え直すことはできますね。
諸外国より宗教がらみの問題は少なそうね。モンペという部分では道徳感は宗教的な価値観がほしいのかもという痛し痒しですかね。
しかしまぁ、底辺を這いつくばっているような私には考えたところで、どうもこうも手も足も出ない部分もありますが、考えること(思考あるいは妄想)は自由にできるわけです。
ともあれ、政治関係は専門家がんばっていただきたいものです。
たいへん勉強になりました。 -
ちょっとダラダラ読みすぎてしまった。
犯罪に関わった兄弟を守るか、警察に告発するか、の件がとても興味深かった。 -
全く進まない。
哲学も経済学と同じで、設定ありきの思考を求められたりもするんですね。
むずかしい(゚ν゚) -
私達が社会で生活する上で、世の中が報道する情報や、世間の常識に溺れている日々に【?】を投げかけ『正しいこととは何か』を徹底的に考える本。
読む前と読んだ後では物事の捉え方が
変わった。今までの指針が崩れ、裸ん坊で右往左往してる状態。急ピッチでの指針再構築が必要だ。
功利主義やリバタリアニズムを引き合いに正義の答を出そうとしている。
読んでいる中でふと手元を止めて、自身でも考えてみるが、どうやっても答えは出ない。矛盾が産まれ纏まらない。これはアリストテレス、ルソー、ロックらの賢人達も答えが出せていない。
しかし、賢人達は自由・権利・良き善の切り口から全く違う答えを導き出す。それぞれの意見は分かったが、全体として見たとき全く分からず結果、睡眠時間を多く取ることができた。
またチャレンジするべき書物。 -
テレビで一時やってた「白熱教室」の元ネタ。
とにかく面白い。「5人の命を救うために、1人の命を犠牲にすることは許されるか?」などの疑問をいろいろな角度から議論していく。
まさに「考える」入門だ。 -
iphoneで読んだ。
4ヶ月くらいかかった。
ものごとをロジカルに突き詰めること、中立的に見直してみること、本質を探ること。
手法を学んだ。
「物語」というのがキーワードだった気がする。
やはり、電子書籍より紙の方がいい。 -
自分が築いてきた「正義とは」をぶっ壊してくれる本。
そして再構築しにくくしてくれる、ありがた迷惑な本。 -
タイトルにまず惹かれました。
正義という言葉は危険だ。
正義という名のもとに、人権や命までも奪う。
それが許されてしまう。
じゃあ、本当の正しさって何だろう。
この本にはその明確な答えはありません。
ただ、考えの「ものさし」になるものを提示してくれます。
●功利主義
●自由至上主義
●カントの正義論
●アリストテレスの正義論
正直言って、後半くらいからは十分理解できませんでした。
正義について思考して、人と議論を交わす。
それが大事と言ってるんじゃないかと僕は勝手に解釈しました。
とりあえず。