幸せは見えないけれど―盲目の猫ホーマーに教わった恋と人生

  • 早川書房
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本棚登録 : 35
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152091338

作品紹介・あらすじ

3匹目の猫なんて、飼えない。グウェンはそう思っていた。なにしろ、恋人と別れたばかりで、友だちの家に居候している身なのだから。だけど、目を失った生後4週間の子猫に出会ったとたん、グウェンの心は奪われてしまった。探求の旅に出た英雄オデュッセウスの物語をうたった盲目の詩人ホメーロスから、グウェンは子猫をホーマーと名づけた。目が見えないのだから臆病で甘えん坊の猫になるとみんなが言ったけれど、そんなことはなかった。つらい経験をしてきたはずなのに、ホーマーはだれにも負けないほど勇敢でやんちゃで、だれとも仲良くなる愛情豊かな猫だ。同時多発テロ事件の直後、マンハッタンのアパートで閉じ込められたホーマー。侵入者に立ち向かい、グウェンを守ったホーマー。彼が示した愛情と忠誠心、どんな困難も乗り越えていく姿に勇気づけられて、グウェンは少しずつ自分の人生を変え、幸せをつかんでいく…。猫好き必読の感動の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 生後間もなく目を失った猫のホーマーにとって毎日が冒険で奇跡!一日の始まりは愛溢れる喜びだ!障害もものともしないホーマーの愛と勇気に元気づけらた。著者の飼い猫に対する愛も溢れまくっている。飼い猫3匹のためなら引越も転職もなんのその。同時多発テロのときにはバリケードも突破して31階の部屋まで階段で重い荷物を持って3匹を救出する愛と勇敢さに感服!母は強しのごとくだ。私も猫を飼っているけど著者のようにできるか自信がないけど、一緒にいれる喜びを味わい惜しみなく愛したいと思わせてくれた。

  • 子猫の時に両目を失った猫とその飼い主のお話。猫のホーマーがとにかく可愛い。確かに「うちの猫は目がないんだ」と言われたら「どうして?」とか「生活に支障はないの?」とか色々聞いてしまいそう。でも飼い主さんはそんな質問に誇りと愛を持って忍耐強く答えている。愛するペットを持つ身としては9.11の時の話なんて自分に置き換えたら発狂しそうになるから、やっと会えた時の安堵は容易に想像できる。「愛は地球を救う」なんて言うけれど、「愛があれば大丈夫」っていうのは本当なんだなぁ。

  • 私たちから見るとホーマーは特別な猫でも、
    当のホーマーはそんな事は微塵も感じずに
    天真爛漫に振舞う。
    人間は彼が思うまま振舞えるように
    想像できる限りの危険を取り払えばいい。
    ホーマー、スカーレット、ヴァシュティ
    それぞれの個性がとても愛らしかった。

  • 私の名刺には「答えはいつも猫が教えてくれる」の一文があり
    まさに このとうりの物語。
    盲目の黒猫と共に 転職や9・11テロを乗り越えて好きな人と結婚へ・・ 幸せになっていく主人公の姿に 後半は涙 涙です。

  • ホーマー!!
    かわいいし、頼もしいし、美しいし
    彼の一つひとつの動作が読み手である僕に力を与えてくれる気がする。

    「でもほんとうに驚くべきことは、彼がやったことではなかった。ぁれがいたから、その周りで起きたことだった」

    素晴らしい本だけど、終盤に描かれる筆者のロマンスはいらないなー。そこだけ残念。

  • ムーサよ、あの知謀に富む英雄の話をしてください。ここかしこを彷徨いつづけたあのお方の。
    ーホメーロス「オデュッセイア」
    盲目のギリシアの詩人、ホーマー(ホメイロス)の名をもらった猫は、オデュッセイアのように毎日の人生そのものが冒険で、人を信じ、勇敢で、困難があっても明るくまっすぐに生きている。
    「わたし」は彼にいろいろなことを教わる。勇気とあきらめないことの大切さ、人生でいいものを手に入れたいのなら、ときには目をつぶって踏み出すことが必要だということ、自分を信じてくれる人そして自分も信じている人の愛があればどんなことでも勇気をもってやれる。
    「わたし」はホーマーの目となり、分ち難い深い絆で結ばれる。最後にそんな「わたしたち」を包んでくれる大きな心をもった最愛の人に巡り会うことができた。

    ホーマー・ベアに逢ってみたい。彼の冒険を一目見てみたい。そして彼の物語を聞いてみたい。

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