- 本 ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152091376
感想・レビュー・書評
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350ページ
1600円
5月8日〜5月13日
税務署のことやトッカンと呼ばれる仕事のことを学べた。税務署内部の大学のことやエリートコースなどのことはよくわからなくても、一つ一つの話は楽しめるものだった。グー子の成長や鏡特官とのこれからも楽しみになるものだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前に テレビドラマで見たような。
もちろん 探しました。
ありました。
井上真央主演で。
本が先か ドラマが先か。
やはり 本が 先でしょう。
いっきに 読んでしまいました。
キーポイントは 「なんで 私を選んだか」ですね。
数年後に読む楽しみは
続編が すでに 出ていることです。
もちろん 後編も読ませていただきます。 -
面白かったけど人間関係の説明が多すぎる気がしますね。
その分で重く感じますね。
設定は面白いです。
だからシリーズが続くのかな。 -
実は、この本の前に読んだ『若者を見殺しにする国』がヨ過ぎて
暑苦しいレビューを書いて燃え尽き、本を読むテンションが上がらず・・・
だらだらと読み始めました。
作品の質では無く、単なる私のテンションの問題。
ほら、本って気分によって『感じ方』が変わるから。特に文芸作品はね。
でも。
この作品はトッカン(特別国税徴収官)である主人公・ぐー子(25歳)が上司に揉まれ、
滞納者に揉まれて成長していくストーリーなんだけど、『若者を見殺しにする国』を読んだ後にこの作品を読むと、腹の底に堪えるセリフが出てくる。
「公務員ってたいがいそうだよねえ。ホントの厳しさを知らないくせに、
自分たちがどんなに守られているか知らないくせに、
さも自分たちは被害者だって顔してる。
そのくせ民間に対してはチョー上から目線なの」
このセリフを被害妄想とか言いがかりだとかは、『若者を見殺しにする国』を読んだ後の私には言えん。
実際、似たようなセリフを言動が目に余る地方公務員に言った事があるけれど、「だって、公務員試験頑張ったもん」と返された…
おっと、公務員批判に突入しそうになったので、話をレビューに戻す。
傷付いて、歯を食いしばって、立ち上がって、コケて、また立上がる。
ぐー子の逞しさは、ぐー子の上司・鏡が言った『ぐー子の長所』に答えがある。
これは実際に読んで、感動して欲しいポイントの一つ!
ぐー子達トッカンは、内偵だの差し押さえだのして、「国の取り立て屋」と呼ばれている世間の嫌われ者。
その差し押さえっぷりが、冒頭から強烈に描かれている。このイントロは読まざるを得ない!
国税局は警察よりも強い捜査が出来るというのを知らなくて、私はとても驚いた。サラリーマンばかりやってきた私の所得に関する税金は給料天引きだったから。
この作品には、こういった知識も盛り沢山に組み込まれている。
ぐー子を始め、登場人物のキャラもいい!
『怒れるハスキー犬』鏡。
『夜の担当』木綿子さん。
『ロールケーキマニア』の金子も面白いよな~
この、ちょっとヘンな普通の人達、のバランス感覚がいい!
物凄~く読みやすいので、ノリと勢いでサクサク読んで、ぐー子と一緒に泣いて怒って笑って!
私も続編を読みます~ -
今秋は…、くしくも…税金がらみのドラマ
(「黄金の豚」「ナサケの女」、どちらも…主演は…涼子さん…)が、
複数…放送されていますが…、
本作品は…、めずらしく…税務署…を舞台にした経済小説です…。
経済小説は…、トップエリートを主人公にしたお話…が多いですが…、
本作品の主人公は…、末端の新米徴収官…の、女の子…。
ボク的には…、現実感があって…好きなシチュエーション…です…。
意外と…、お話は…しっかりと組み立てられていますし…、
税金のこと…、税務署のこと…も、よくわかります…。
面白かったです…。 -
久しぶりに面白いと思える本。とにかく、読みやすい。流れるようなテンポにページをめくるスピードが加速する。
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2010年刊。徴収官が中心に据えられた小説は初めて読んだ。符牒も面白い。ああ、こういう設定だと、こんな物語が書けるんだなぁと、面白く読ませて頂きました。
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仕事について、色々思った。
1.思い返してみれば、自分はここまで素の感情を出して仕事をしたことがない。
対人じゃなく対データの仕事だということを隠れ蓑にしていたのかも。
とは言え、別に出したい本音があるわけではないし、仕事に命や人生を掛けるつもりもない。
ちなみに、同僚がこんなに感情丸出しだと、相手をするのが面倒臭い上に、仕事が進まないだろうなぁ。
でも、クライアントなら歓迎。
2.恋愛ネタは書き手のチープな意図が透けている。
恋愛(人間関係)を薄っぺらく描いてしまった点が残念。
人生は仕事だけじゃないと思っている立場としては、自分の思いと合致しない。
逆に、仕事に情熱を傾けている人から見ても、次の通り矛盾がある。
より多くの読者を薄く広く捕まえる為の仕掛けである恋愛(人間関係)要素の薄っぺらさ、下らなさは、この本が訴えかける仕事への熱い姿勢とは真逆。
つまり、片手落ち。惜しい。 -
お金は人を殺す
1番大勢を殺す
著者プロフィール
高殿円の作品





