マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉

著者 :
  • 早川書房
3.97
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本棚登録 : 685
感想 : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152091536

作品紹介・あらすじ

死んだほうがいい。死にたくない。生き残る-。"天国への階段"をシンボルとするマルドゥック市。ある夜、少女娼婦ルーン=バロットは、賭博師シェルの奸計により爆炎にのまれる。瀕死状態の彼女を救ったのは、委任事件担当者にしてネズミ型万能兵器のウフコックと、ドクター・イースターだった。一命をとりとめたバロットはシェルの犯罪を追うが、その眼前に敵の事件担当官ボイルドが立ちはだかる。それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした因縁の相手だった。壮絶な銃撃戦の果てバロットとウフコックは、シェルが運営するカジノで自らの有用性をかけた勝負に挑む。過去の自分と向き合い、生きる意味を考え始めたとき、バロットの最後の闘いが幕を切った-。少女の喪失と再生を描いた著者の最高傑作に、大幅な改訂を加えた新版、堂々刊行。

感想・レビュー・書評

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  • 一度死に直面した少女の復活劇です。何度も心がこわれそうになりながら、それでも前を見てまっすぐ進んでゆく姿に心が勇気づけられました。生きるのが辛い時に読んでほしい一冊です。(かえるさん)

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • カジノシーンがすっごい面白かった。

  • 最初のページでウンザリ。ありふれた設定に思えてしまう。読み進む気力が湧かない。 もしかして、以前に読んでる? いずれ再挑戦。

  • すごく分厚いです。(3分冊を1まとめにしているので)

    命を危うく落としかけた未成年娼婦のバロットは
    その能力を買われ、彼女の命を狙った
    狡猾な犯罪者へと立ち向かいます。

    ところが、そんな彼女には
    一人の男が最後の最後まで妨害してきます。
    実は、その男もまた、バロットと同じような
    「人であったけれども、特殊な状態になったもの」
    だったわけです。

    どの人物も、実は訳ありだったりします。
    事件を起こした張本人も
    実はある現実事件と似たような環境に育ち、
    彼の場合は恐るべきまでに壊れてしまいました。

    それはバロットのifともいえるように…

    そしてバロットのパートナーであるウフコックにも
    試練が与えられます。
    そう、バロットを執拗に追い回す男は
    かつてのウフコックの相棒だったから…

    すごく切ないんだよね…

  • 時間がある時にどっぷり世界観に浸かりこんで読みたいSFとして選んだのがこの作品で、ようやく読了できました。
    ウフコックとバロットの関係は、なんとなくLEONを彷彿とさせる。ウフコックがねずみなのは、どことなくアルジャーノンに花束をの感じもある。
    ボイルドとのドンパチは、よくこれだけ三次元の動きを文字に興せるものだと圧倒されました。
    途中に挟まる法廷シーンやカジノでの闘いもめちゃくちゃ面白かった!
    家庭内の性的虐待であったり幼児性愛、障碍者を慰み者にする権力者などあまりに酷なシーンも沢山あるし、隠れ家でシェルの雇った5人が呆気なく殺戮されていくのも衝撃的だったけれど、
    トゥイードルディムやトゥイードルディ、フェイスマンが出てくる楽園の描写だったり、
    バロットやボイルドのスクランブル9.0の人達が持つスナーク(操作)や可変重力、音を媒介しない会話とか面白いサイバーパンク要素が沢山あって、長編映画を見ているような1冊だった。
    文庫本を読んでいないから、どれだけ加筆されているのかわからないけど、ずっしりどっしりで当初の目的はしっかり果たせたました。

  • バロットの感情の動きの写し取り方がとにかく丁寧で秀逸。どん底からの覚醒と挫折という、これしかないストーリーラインの中で、手に入れた力に溺れたバロットの姿が本当に生々しかった。心理描写の一つ一つに気が抜けない。

  • 本の分厚さに負けないほど内容もボリューム満点なハードSF大作。サイバーパンクっぽいかっこいい世界観に加えて構成も非常に緻密。
    ヒロイン・バロットが自らの殻を破り成長していく人間ドラマとしても面白い。そして彼女のパートナーであり理解者であり万能武器でもあるウフコックの存在感も大きい。どこか映画「レオン」のマチルダとレオンの関係性にも重なる。
    どの登場人物もキャラがしっかりと立っている。
    迫力あるガンアクションはもちろん他のレビューにもあるようにカジノシーンが秀逸。スリリングな神経戦は戦闘シーンのような描写力。
    まちがいなく国内のSF小説では屈指の面白さ。

  • ベストSF2003年1位


    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 記憶に残った言葉
    運を右回りにする努力を怠ってはいけない

  • 2017年7月9日に紹介されました!

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』でスニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞。09年に刊行した『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞。2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。他の著作に、『テスタメントシュピーゲル』『もらい泣き』など多数。

「2021年 『麒麟児』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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