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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784152091574
感想・レビュー・書評
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愛が溢れまくり!
素晴らしい想像力に感服です(*´艸`)♡
傾いた城、奇傾城に幽霊が出るという噂がある。
幽霊屋敷を取材する為、崔川に同行する亜久。
この城は元々アミューズメントパークで、『絵画の間』『人形の間』『ブランコの間』『見世物の間』という四つの奇妙な部屋が存在する。
現在は閉鎖されたが、見学の為開放される。
霊能者役として同行した女子高生の示門黒は、黒い服を纏う風変わりな美少女。
彼女の魅力に惹かれる亜久。
そして、奇傾城で密室殺人事件が起こる—。
読みどころは想像を絶する展開。
そして、歪んだ溢れる愛です。
黒には人を惑わす魅力がある。
私が読了した飛鳥部さんの小説にはよく美少女が登場します。(º﹃º )
舞台は幽霊が出ると噂される『奇傾城』がメイン。
館モノにありそうな奇妙な部屋の数々も魅力のひとつ。
今回も、好みが分かれる結末ですね…(^▽^;)
毎回思うのですが、飛鳥部さんの小説を読んでいて「好きだわ〜」と思う点は、
・背徳感
・残虐性
・耽美
・決して裏切らない怒涛の伏線回収
・想像力豊かな展開
最高すぎます߹ㅁ߹)♡
大好きです♡
芸術に特化した作品、非常に惹かれます。
他小説でもずっと思っていましたが、
『旧約聖書』
『ギリシャ神話』
『古事記』
等、神々の神話は抑えておいた方が、あらゆる小説をもっと楽しんで読めますね。
(私の読む傾向の小説に多いみたい)
あと、できれば、
『ラミア虐殺』の前に読ことをおすすめします。
私は逆に読んでしまいましたが、それでも『ラミア虐殺』の面白さは変わりませんがね。
ホントクセになる。
『異形コレクション』は近々まとめ買いを目論んでおります(≧∀≦)
(空木春宵さんの小説も読みたいし♡)
飛鳥部作品、どんどん読んでいくぞ!!
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正常の失落。異常の増大。
人が狂う描写は一読の価値あり。
ただ、堕天使拷問刑と比較してしまうと、無理を感じる作品だった。 -
密室殺人、心霊現象、異形な建物、異常な登場人物、そして純愛?と色々な要素てんこ盛りの作品。
色々な謎も無理矢理ながらもしっかり回収。
飛鳥部作品のクセをこれでもかと詰め込みながらも何故か爽やかな読後感。
終盤の怒涛の展開は賛否があるとは思いますが一読の価値ありの良作だと思います。 -
異常者が組み立てた異常施設の中で、招かれた異常者たちを巻き込んで起こる惨劇。
ミステリーとしては明らかに型破りで真相は反則スレスレな気もするけど、そんなの些末なことだなぁって思えるくらいヒロインの示門黒が魅力的で、黒に狂わされた周囲が異常な動機で動くのも納得しかない。
最後に黒がとった行動も……もう最高!貴女みたいなヒロインを待っていたんだ!って感じ。 -
個人的には大好きな作品。
幽霊が出没すると言う狂気の城。曰く付きの部屋で首が切断された状態で見つかる死体。これは幽霊の仕業?
狂人だらけで多くのぶっ飛んだキャラクターとぶっ飛んだ展開。
これもホラーとミステリの融合でしょうか。怪奇とミステリ。純粋なミステリとして読むと人によっては楽しめないかもしれないけれど、これこそが飛鳥部ワールド!みたいな展開で個人的には最高です。あらゆる要素てんこ盛り!
そしてヒロインの黒が超魅力的。魅了され狂っていく登場人物たち。自分も実際に会ったら狂ってしまうのかもしれない。
いきなり会うなり「鋏は好きですか?」と聞いて来る美少女は中々いない。
終わりも良かった。 -
飛鳥部作品らしい?構成の妙には脱帽。
トリックのバカ具合もさることながら、なんといっても動機の強烈さが印象強い。
まってましたと言わんばかりのカタストロフの展開には狂喜乱舞の読者泣かせ。
『ラミア虐殺』を読んでいた私には、余計に凄まじいものがありました。
黒ちゃんをどう見るかで作品の偏愛具合が変わる。最後の一文で心打たれることを願う。
オススメマラソンその⑬
らきさんから紹介してもらいました。 -
幽霊。密室。狂気。首切り。サイコ。最後の自白。
傾いた城。黒。
これらにピンと来たら読んでみる事をお勧めします。
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復刊版を購入。
ミステリとしてはかなり突拍子もない。
というか反則だろう。
ホラーとしてはよかった。
異常心理のモノローグが気持ち悪くて勢いあって読ませる。
堕天使拷問刑もそうだったがクライマックスにかかるとお祭り的な盛り上がりになるので楽しい。
ヒロインの最後の捨て台詞、好き。 -
トリックは有りか無しで言うなら無しだが、そんなのは些細なことだ。この世は、幽霊や怪物で覆い尽くされてるのだろう。しかし、人を狂わせ、破滅させ、そして殺すのは、愛かもしれない。狂気なんてない。あるのは黒だ。どうせなら、ラミア虐殺とセットで読もう。
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「計算された狂気」とも言うべき作品。作中の狂気は最終章で完全に弾け、エピローグで美しく収斂する。最後の一文はあまりに美しく、その為に本書の独特な構成が組まれたと見ていいと思う。驚くべきは探偵亜久の犯人の名前「のみ」の指摘であり、これは全体の三分の一程の段階で行われる。そこから犯人の視点での回想と全編に登場する示門黒という女子高生の異常性と偏執生を描く。黒という人物が如何に犯人達にとって偏狂的な愛情を注ぐに値する人物なのかが語られる。そして強烈なトリックの開示と最終章、エピローグの静謐な伏線回収は見事。
飛鳥部勝則の作品





