ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152091680

感想・レビュー・書評

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  • 倫理の先生に薦められて。下も読みました。
    政治哲学は考えさせられて疲れるけど、授業録なので話し言葉で分かりやすく書かれていたので、気軽に読めてよかった。
    カント、ロールズに興味を持った。

  • 学生との対話形式の講義録なので『正義の話』に比べると、話題が同じということもあり、格段に読み易い。但し、読み易いことと、理解しやすいことはイコールではない。対談集なんか読んでいると、分った気になるが実は分っていないことが多いので、できれば『正義の話』も読むことをお勧めする。学生が各哲学者の著作を読んで講義に臨む『白熱教室』に比べ、学生達が恐らくテレビを見て予習したであろう『東大特別授業』はハプニング性に欠ける嫌いもあるが、頭の中を整理するのには有用である。さて、問題は教授の考えが展開される筈の下巻である。


    カントはよう分らん。私の黒歴史と言えば、高校生の時に挑戦した『純粋理性批判』、大学時代の『共同幻想論』、社会人になってからの『構造と力』と『ホーキング、宇宙を語る』。勿論、全滅!皆目理解できなかった。今でも読むのはホーキング先生唯一人。分るのではなく読み飛ばし方を覚えただけ^^;` 2012年09年13日


    ブレーキの壊れた路面電車によく似た設定のSF。救援物資を運ぶ宇宙船。密航少女。船には操縦士1人分の燃料しか積まれていない。少女を宇宙空間に遺棄して救助を待つ6名の命を救うか、少女と自分を含めた8人全員が死ぬか?結論は話しあって納得して死んで貰う。その代り少女のことは一生忘れない。 2012年09年11日

  • NHKで放送され人気を博した講義が書籍化。
    内容的には、「これからの正義の話をしよう」を講義形式で噛み砕いたものとなっています。挙げられている例もほぼ同じです。
    なので、まずはこちらを読んでみて興味があったら「これからの正義の話をしよう」を読む流れがオススメです。

  • 議論の大切さを教えてくれます。

    日常生活で“意見が違う”というと
    誤解や裏切り、マイナスのイメージを伴い 
    特に家族や恋人と意見が対立する時、
    “自分と違う”ことに嫌悪を感じる人は多いと思います。

    しかし著者の講義は面白いくらいに人間は
    個々に意見が違うということを私たちに教えてくれます。

    「皆こう思っているだろう」という意識を払拭し、
    そして社会について考えるきっかけをくれる本だと思います。

  • 正義とはなにか。そんなあいまいな言葉の一般的な定義など可能なのだろうか。哲学は行動の規範は与えてくれるけど、絶対的な正しさを主張することはできないと思う。しかし、マイケル・サンデルも言っているように考え続けることが必要である。なぜなら僕らはしばし正義とはなにかを問われる場面において自分の行動を判断しなければならないからだ。難しい、と言って投げうってはいけない。より善い生き方をするために、考え続けるのだ。

  • 笑えるし、知的欲求がくすぐられるし、ベンサム、ミル、ロック、カント等有名な哲学者のエッセンスが分かる良本。

  • 難しい哲学の話や考え方を身近な例を用い、また、対話形式で考え、学ばせるスタイルの講義はすごい。哲学というと難しい印象があるが、サンデル教授の講義を見聞きしているととても入りやすい印象がある。「正義」の本も読んでみようかな。

  • 個人的に第6回の仮言命法や定言命法や格率あたりが難しく感じたが、それをうまくディベートしていくハーバードの学生さんはすげえな。
    ページの下に補則があり。

  • 第一回 殺人に正義はあるか
    第二回 命に値段をつけられるのか
    第三回 富はだれのもの?
    第四回 この土地は誰のもの?
    第五回 お金で買えるもの 買えないもの
    第六回 なぜ人を使ってはならないのか
    イチローの年俸は高すぎる?

    そういえばどうなんだろう?という身近な気になる話題について、わかりやすく講義の会話・ディベート形式で書かれていて、倫理の授業みたいで懐かしい。どう考えるのか、人によってちがって、正しいこととはなんだろうと現代社会に起こりうることをもとにして議論している。こういうこと普段考えることがないから、興味深かった。

  • 望ましいということを示せる唯一の証拠は実際に人が望むということ。(ミル)
    個人の権利と正義は特に尊重されるべきだ(ミル)
    私たちは自由であっても、自然法を侵害する自由はない。自分の人生を取り上げてる自由も、自分を奴隷として売る自由もだれかに自分を支配する絶対的な力を与える自由もない。
    自由に行動することは自律的に行動すること。自分自身で与える法則に従って行動すること(カント)

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著者プロフィール

1953年、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス生まれ。アメリカ合衆国の哲学者、政治学者、倫理学者。ハーバード大学教授。

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