日本で「正義」の話をしよう〔DVDブック〕 サンデル教授の特別授業
- 早川書房 (2010年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152091796
作品紹介・あらすじ
コンサートのチケットを高値で転売する「ダフ屋」行為は許せても、医療や教育へのアクセスがお金で取引されることに、多くの人が抵抗をおぼえるのはなぜだろう?遺伝子操作でより優れた人間をつくる-こうした試みがはらむ、私たちが見落としがちな本当の問題とは何だろうか?2010年8月、東京・六本木で開かれた、ハーバード大学屈指の政治哲学の教授マイケル・サンデルによる一夜限りの特別授業。教授と読者500人が繰りひろげた活発な対話の先にある、「正義にかなう社会」の姿とは?日英対訳テキストと2カ国語音声DVDでおくる、英語学習にも最適な永久保存版ブック。
感想・レビュー・書評
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これはDVDに価値があると思います。
内容としては「正義」というより「道徳や良心や倫理」について考えてみよう。
という感じでした。
議論の内容もさることながら、意見の引き出し方や、受け止め方はさすが人気講師という感じです。
残念なのは、日本人が議論に慣れていないので盛り上がりに欠けたということでしょうか。
本質的には、正義についての解答を教えてくれるのではなく、自分なりの意見が言えるようになりなさい!と導いてくれてるように感じました。
この講義を見て、倫理感というものは立場によって変わるので、一方的に意見を押し付けるのではなく、色々な人の立場に立ち、広い視野で物事を考え、自分の意見を持つことが重要だと認識させられた。
図書館で借りたので、値段に見合うかわかりませんが、いつも使ってない脳みその一部を刺激してくれたので、内容としては大満足です。
オススメします。
白熱教室のDVD を見たい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
身近な例を使っていて、とてもわかりやすく話に入り込めました。
しかし結論がわかりにくかったです。 -
正義を考える際の3つの視点=功利主義(最大多数の最大幸福)、義務権利論(人間の尊厳と自律、個人の選択の自由と尊重)、目的論(美徳を養い、良き生を促すこと)。
売買できる財の違い。コンサートのチケットと医療を受ける権利の違い。教育はその中間。
遺伝子技術で子供のコントロールすることは、無条件の愛、あるがままを受け入れようとする姿勢、を損なう。
親子関係が貴重なのはそこに統制が及ばないから。 -
内容はサンデル教授の他の著書を読んでいたので少し物足りなく感じた。出てくる意見も以前どこかで目にした東大でのものに比べるとかなりレベルが低く感じた。
しかしサンデル教授の話の運び方やまとめ方はさすがの一言、ほんと凄い。 -
DVDを見ながら本を読みました。自分んだったらこう思うな、と考える事ができるので見ていて楽しかった。DVDに出ている人達は自分の意見を主張できてすごいと思う。大学の講義でこんな議論は全然無いのでこういう自分の意見を伝える訓練をしなければならないと思いました。やはり、英語がゃべれるってすごいなあ。教授の知識の多さすごい!
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DVDは見てなくて、書き起こした対話だけを追ったのだけど、やはりすごいですね、サンデル教授の話運びは。議論の骨子がものすごくわかりやすい。これを読んで/見てから「これからの正義の話をしよう」を読むと理解が早いかもしれない。 DVDも一緒に見たら英語の勉強になりそう。