リトル・ブラザー

  • 早川書房 (2011年3月10日発売)
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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784152091994

作品紹介・あらすじ

〔キャンベル記念賞受賞〕マーカスは、サンフランシスコのテロ事件容疑者として友人たちとともに逮捕され、厳しい訊問をうけるが……高校生の管理社会への果敢な反抗を描く現代版『1984年』

感想・レビュー・書評

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  • 僕の世代で言えば「ぼくらの七日間戦争」的小説。間違っていることをうやむやにできない若者の濃密な戦い。
    今のところ、サイバーって年齢とか関係なくて、知識と対応力、閃きと時間があれば、起こせる事象なだけに巨悪や大人たちに反抗できることがとても痛快。
    性別、人種、年齢、所属を超えて駆け抜ける青さがとても爽やかに描かれ、疾走感と読むスピードが合うと読中も爽快。エンターテイメントなのだから何も考えずに読んでいけばその面白さを感じることができるはず。

  • 読みやすい。
    IT系の知識は今の時代ほんまに必須。
    プラグラミングをちゃんと勉強したいと思った。

  • 2013.3 パソコン用語と長いカタカナが多くて、ゴチャゴチャした感じ。でもスピード感と青春もあり、星3つです。

  • ~概要~~~~
    サンフランシスコに住む17歳のマーカス・ヤロウは、コンピューターやゲームに強い、ごくふつうの高校生。じつは、w1n5t0n―ウィンストンのハンドルネームをもつハッカーでもあった。校内に設置された歩行認識カメラをだましたり、居丈高な生徒指導主任の個人情報を調べたりするのは、お手のもの。だが、ある日、授業中に親友のダリルといっしょに学校を抜けだし、他の高校の仲間たちと遊んでいた最中に、世界が永遠に変わってしまう事件が起こった。サンフランシスコ湾で、大規模な爆弾テロがおこなわれたのだ。警報が鳴りひびくなか、避難しようとしていたマーカスたちは、テロリストの疑いをかけられ、国土安全保障省に拘束されてしまった。最初は尋問に抵抗していたマーカスだったが、やがて肉体と精神の両方をいためつける厳しい拷問をうけるはめに…。ネット仲間やガールフレンドとともに、強大な国家権力に対して果敢な戦いをくりひろげる高校生マーカスの活躍をあざやかに描く、全米ベストセラー長篇。ジョン・W.キャンベル記念賞、プロメテウス賞、ホワイトパイン賞受賞。

    ~~~~~~~


    映画「ハッカー」を思い起こす。
    主人公の語りがやけにナイーブなのも良い。

    xboxを使ったハックも登場して、
    読み終わると何かガチャガチャやってみたい気分になる。

  • うーん。
    いまいちのれなかったです。
    ただ、もっとパソコンについて詳しくなりたいと思いました。
    プログラミングを覚えたり、まぁ、かけないまでも仕組みを理解したいなと

  • 高校生ハッカーの小説。
    コンピューター、ネットワーク等のディティールも細かく描写されてるので楽しめました。この物語で描かれている事は大げさなのか、気付いていないだけなのか。ちょっぴり考えさせられる内容でした。
    ストーリーも楽しく、ぐいぐい引き寄せられ、少し分厚い本ですが、あっという間に完読できました。

  • こういう小説がでてくるのは必然。
    ネットが全世界、全人類に普及しつつある現代。この小説はネットと現実が完全に別物であることを意識するようにリードしている。
    仕事でも遊びでも現代人は一日に何時間もネットの世界にいなくてはならない。ネットは第二の地球、なんて思っている人もいるだろう。
    しかしネットの世界はだれかが拵えた文脈に沿って動いているにすぎないが、現実世界は個人の意思では動きようがない。主人公のマーカスは物語が進むにつれてネットでの自分の活躍など本当に狭い世界での出来事だと理解できるようになる。
    世界は一人の意思ではどうにもならない。しかしその世界に自分の意思を表明するためのツールとして、ネットワークは秀でている。宇宙船を操縦するように、漂流する危険性と常に背中合わせであるということを意識して、ネットは利用するべきである。

  • ポスト 9・11 な作品。
    ジョージ・オーウェルの「1984 年」のモジリのようなタイトル。
    当局による過度の監視社会と右傾化は決して他人事でも、
    想像上に留まる事でもない怖さを感じる。
    本来ヤングアダルト向け作品であるらしく、
    もう少し背景描写の厚みが欲しいと思った。
    でも青春小説的サイバーパンクとして面白く読めた。
    巻末の多くの書店に向けた献辞は素晴らしい。
    ちょっと期待したけど、日本の書店は無いのね、やっぱり。

    2009 年 ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作品。
    2009 年 プロメテウス賞受賞作品。
    (リバタリアンな SF小説が選考対象らしい、なるほど)

  • 読みやすかったです
    SFの部類に入るのだろうけどかなり現実的に出来ていました。昔は権力と闘っている人たちがいましたが、現在はネットを活用して闘っているんですね

    現実的と言いましたが私はゲームに詳しくないのでXネットやパラノイドXboxってホントにあるの!?と思ってました。

  • 最近のクラッキング事件のニュースを見て、クラッキングに関する本を読んでみたくなり、インターネットで検索したらこの本が薦められていたので読んでみた。高校生が主人公なのだが、なんだか本当にこれから起こりそうなところもあり、引き込まれました。

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