伊藤計劃記録:第弐位相

著者 :
制作 : 早川書房編集部 
  • 早川書房
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本棚登録 : 362
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092014

感想・レビュー・書評

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  • おもしろいが、つらい。つらいが、おもしろい。
    帯に書かれているし、誰かがこの本を読もうと決めた時点でネタバレもクソも無いが、この作者は既に鬼籍に入っている。

    入院でやることが無いということだけではなく、この人はかなりの映画通であり、この本の半分以上を占めるはてなダイアリーの日記はほとんど全てが小説か映画のレビューなので、映画に興味が無い自分にはほとんどが理解不能であり、そこは勿体ないと思う。
    そんな自分でも見ているリベリオンだとかバットマンダークナイトだとかそれらも網羅しているので、そこはよりおもしろく読めた、気がする。

    それでも、文体やこの人の考察などで面白く読まされ、映画も見てみたい、小説も読みたいと思ってしまう。特に何度も出てくるブレードランナーや、ディファレンス・エンジンなど。

    日記のエントリーが終わりに近づくにつれ、どんどんつらくなっていくけど、そこは我慢するしか無いので読む人はがんばってくださいとしか言えない。

    最初に載っている短編は、MGS3の後日談なのだが、最初に読んだ時にはまだMGS3をプレイしていなかったので、もう一度読みなおそうと思う。

  • 伊藤計劃記録:第弐位相 読了。小島秀夫を、そしてMGSを愛してるやまない男の物語。病床に伏してなお、映画、小説、アニメ、ゲームを軽快な文体で語られる日記は、亡くなる日に近づくにつれ途中から涙をこらえられなくなる。
    死ぬ直前まで完全なエンターテイナーってのは凄すぎる。屍者の帝国が楽しみでならない。

  • 亡くなる前まで病床で書いていたブログの掲載が半分ぐらいあったので手にとったのだけど、映画評がほとんどで、わたし的にはざんねん。
    男性だからかな。感傷的な文書はほとんどなく、この人強いな、それともただ文章で闘病を残さなかっただけかな、と。

    映画に興味がないから、文章にも興味がなく…私も映画好きだったら、このすごい文章力をもっとたのしめたのになー。

    抗がん剤でたたきながら、ひまさえあれば映画を観て文章を書くという生活、私もそうありたいなと。

  • 短い人生で、本当によく本を読み、映画を見た人だと思う。これだけのしっかりしたレビューを数多く残したのだから、映画評論家としても、さぞ活躍しだだろう。

  • 後半のブログは、当然だけど「俺はこう思うんだ!」って言うものの羅列だと思う。ブログだからこそ、所々に伊藤計劃の本音というか底にあたる部分が見える。


    こういう主張をする人とかが大好き。お店とかでもたまに見るとすごく楽しい。「俺はこういうのが好きなんだ!お前はどうだ!?」って全身で語ってる。その人の思想の断片をつかむことが出来る。


    もっとこの人の本を読みたかった。

  • 風邪で半分ボーとしながら読んだけど、文章の斬れ味いいです。
    本当に映画好きなんだなとわかるし、レビューもうまい。同じ映画をみても、言語化できるのがイイなぁ。

    最初の短編は、大きな物語の一部分を読まされた気がして、ちょっと物足りない。続きを読みたくても読めないのがとても残念。

  • 改めて感じる喪失感。
    もったいないです。

  • 伊藤計劃氏に心よりご冥福をお祈り申し上げます。黙禱。

  •  楽しみにしていた初体験の日本SF作家。しかし、ファースト・コンタクトは失敗した。

     短編「フォックスの葬送」「Heavenscape」、マンガの「つぎはぎの王国から」「制御された現実とは何か」「A・T・D:Automatic Death・EPISODE:0・NO・DISTANCE,BUT・INTERFACE」「女王陛下の所有物」、大部分を占めるエッセイ集の「伊藤計劃:第弐位相・2004年~2009年」

     見るべきは短編二つなんだが、最初はイマイチ、二つ目は尻切れトンボ。う~ん、ちょっと失敗。

  • やっぱり映画が好きなんですね。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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