宇宙創造の一瞬をつくる CERNと究極の加速器の挑戦

  • 早川書房 (2011年4月21日発売)
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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784152092045

作品紹介・あらすじ

余分な次元や神の粒子と呼ばれる粒子、ダークマターの正体など、素粒子物理から宇宙論までのさまざまな発見が期待される史上最大の機械を、かかわる人々の姿とともに魅力たっぷりに描いた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 素粒子の話。ヒッグス粒子発見の少し前に書かれた本ではあるが、内容的には十分。

    CERNにあるハードウェアの話が2割ぐらい。巨大な超伝導磁石を使用しており、そこに巻かれている電線の総長は16億キロ(地球から太陽までの距離の10倍)なんだとか。
    加速器って粒子をぶつけてどうするのか、今一つよくわからなかったが、光速の99.999997%まで加速した陽子二つが衝突して消滅し、そのエネルギーから生じてくる粒子を見ているんだというのがよく分かった。99.999997%というのもほとんど100%にしか思えないが、この領域になると相対論が効いてきて質量が大きくなり、少し速度を上げるだけでも多量のエネルギーが必要になる。

    ・イオン化した鉛原子を衝突させる実験も平行して行われており、エネルギーはこちらのほうが大きい。

    ・クオークは強い力で結び付けられており、これは距離が離れるとともに強くなるという奇妙な性質を有している。そのため、自然界に単体のクオークを見つけることは決してない(証明もされている)

  • ヒッグズ粒子発見おめでとうございます!ですがマスコミ報道見ていてもいまいち素晴らしさが分からず…ということで積読していた本書を読みなおしました。本書刊行時はまだ発見されていなかったため、ややネタ的に古い?箇所もありましたが、自分の知識が知識なだけあって、やや軽めな内容で読みやすかったです。というか『天使と悪魔』未読ですが、そうかそんな話なのか…と。
    口絵の写真だけでもう素晴らしすぎて萌えました。

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