響きの科楽

制作 : John Powell  小野木 明恵 
  • 早川書房
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本棚登録 : 230
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092144

作品紹介・あらすじ

音楽を耳にすると、どうして踊ったり泣いたりしたくなるのだろう?楽器が奏でられると、どんな現象が起きるのか?そもそも、音楽とはいったい何なのだろう?ミュージシャンとして作曲と演奏をこよなく愛する物理学者が、科学とユーモアを駆使して妙なる音色の秘密に迫る。音と楽器のしくみから、絶対音感の正体、クラシックとポップスの作曲技法のちがい、ベートーベン「月光」とレッド・ツェッペリン「天国への階段」の共通点、初心者もバッチリの楽器習得法まで、クラシックもヘビーメタルも映画音楽も俎上にのせて語り尽くす。楽譜が苦手なファンからプロの音楽家まで誰もが楽しめ、音楽の喜びがぐんと深まる名講義。

感想・レビュー・書評

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  • 科学サイドからの音楽へのアプローチを、物理学者・音楽家の筆者が軽妙な語り口で解説する本。
    音楽に関する本ってなると、歴史だったり音楽理論だったりという印象。こういう切り口の本は自分には新鮮に感じました。

    楽器によって音が違う、同じ音を2台の楽器で鳴らしても音量は2倍にはならない(デシベル表記って、マグニチュードに似てるなぁ。。)、作曲にも勘所があること、などなど面白い情報が得られます。
    ちょっと専門的で長く感じる箇所もありましたが、著者のユーモアと図解である程度カバーされているかなと。

    本編最終章の「最後に」で書かれている文章も素敵で、新しい音楽の世界に飛び込んでみようと思わせてくれます。引用しますと…
    「音楽を聴くいつものパターンを少し変えて、新しいジャンルの音楽をまっさらな気持ちで試してみよう。(中略)鑑賞する音楽のジャンルを広げることは、人生の喜びの量を増やす簡単な方法のひとつなのだ。」
    たまには、読む音楽も良いものですね。久々にクラシックを流しながら思いました。

  • 2015/10/27

    調と気分の間に関連性はない ただの神話

  • ドレミファソラシドのはじめの「ド」の音は、いつ決まったのか?昔は地域や国によって違いがあった。現在私たちが耳にするモーツアルトの曲は、絶対音感を持っていたと言われる彼が当時聞いていたよりも半音高い。19世紀になってようやく、「ド」の音程は決められた。という事実から、楽器の鳴り方、鳴らし方、音を作ることまで、音について科学的な知識が得られる本。

  • 想像以上に面白くて内容のある本だった。音楽の仕組みや素朴な疑問、例えば、協和音と不協和音の違いは何か、ドレミファソラシドはどうやってできたか、調性の違いは意味があるかといったことについて、科学的に分かりやすく解説されている。しかも、長音階や短音階といった楽典の基本についても、かゆいところに手が届くように、知りたいところが書かれていて、とても役に立った。
    著者はかなりユーモア溢れる人のようで、そこかしこに軽いジョークが盛り込まれているのも本書の魅力。訳もすばらしい。

  • なぜ楽器によってあんなにも音色が違うのか?
    音楽と雑音の違いってなに?
    パイプオルガンやバイオリンはどのようにして音を出してるの?
    長調と短調ってそもそもなに?

    映画音楽で有名な音楽家でもあり,物理学者でもある著者が、音楽に詳しくない人にも分かりやすく、ユーモア溢れる説明で音楽の原理について語る。
    長年の音楽に対する素朴な疑問が一気に解決する。
    時折ジョークが挟まれてあって最後まで楽しく読めた。

    フルート歴ン年目。初めて自分の楽器が音楽を奏でる仕組みを知った…!楽器を吹くのがよりいっそう楽しくなりそう。

    そして原題も素敵。"How Music Works"。

  • この本は本当に読んでよかった。楽譜をまともに読めず、ヴァイオリンを習っているのですが、理系なので、波長から音とは何かを説明してくれて、本当によくわかりました。

  • 前半が好み。全全半とか久しぶりに見た。

  • 面白かった
    科学者であり音楽家であるユーモアあふれる著者に拍手を贈りたい
    長年の疑問も解けた
    多少難しかったところもあるが・・・

  • 感覚的に分かりやすく音楽理論が分かる。この本は音楽理論の本では全くないが、音と雑音の違い、和声と不協和音の違い、長調と短調、音階とは何かなど、「音楽とは何か」の説明が、結果的にとても分かりやすい音楽理論になっている。

    音は、大きさ、長さ、音色、音の高さで成り立っている。ただそれだけなのに、なんて奥深いのだろう。

    音の周波数やその重なり合いを科学的にイメージしたことで、自分の中で、響きというものへの意識が高まった気がする。とてもためになった。

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