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本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784152092311
作品紹介・あらすじ
一九〇一年九月一一日の出来事を描いた表題作からナボコフの蝶研究にまつわる誤解、フロイトの未発表の生物学論文、羽毛恐竜か二足歩行する鳥かなど、名手の連作エッセイの最後を飾る珠玉の31篇
感想・レビュー・書評
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著者は科学エッセイストとして有名な進化生物学者だったらしいが、本書に関しては、進化生物学的見地というよりは、雑駁な科学エッセイの寄せ集めという感じで、値段の割に収穫が少ない中身。ジャレドダイアモンドとかの大局的な進化論が読めるようなタイトルがミスリードしていて、良くない。
で、この著者の最後のエッセイ集という触れ込みなので、ファンには堪らないのだろう。逆に言うと初見の方にはピンと来ない。グールドは、進化論に関する誤解を解き、科学の魅力を伝えることに情熱を注いできた、との説明。本書では、ナボコフの蝶研究やフロイトの未発表生物学論文、羽毛恐竜の議論など、多岐にわたるテーマを取り扱う。
著者が挑んだダーウィンの進化論における誤解とは。ダーウィンの進化論は、進化が常に「進歩」や「複雑化」に向かうものではないというもの。つまり、進化は環境への適応による変化であり、それ以上を意味しない。必ずしも複雑化や高等化を意味しないという説明を試みた。これはつまり、「最も強いものが生き残る」という概念ではなく、環境に最も適応したものが生き残るという意味でしかないという事だ。
人間そのものの能力は古代から何も変わらないではないかと思うが、何故か、経済や社会、文化については、常に成長を求めているのが人間である。「競争」という原則が、変化を齎していく。人間以前の恐竜文化では、大きな気候変動が起こらぬ限り、日々の繰り返しであったものが、人間のみが一定の軌道をもって日々進んでいくように見える。不思議なものである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
早々に挫折
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サイエンス
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I Have Landed:
The End of a Beginning in Natural History ―
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/116563.html -
ここまで読んできたファンであれば締めとして、そうでなければ、ちょっと、とっつきにくい題材が多い。
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全然面白く無かった。。。進化論に関して綴ったエッセイらしいのだが、もともと別の書籍に投稿していたものを再編したそう。それぞれの章ごとのつながりがあまりわからず、文章が読みにくく、しかも話があっちこっちに飛躍する、理解するのが大変。あと人の名前の紹介が多い・・・。知的なおしゃべり、といった感じ。全然読めなかった。
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生物学ではなく、科学的思考・観察の本。安心して読める。グールド最後の本であることが哀しい。
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第1部 連続の中断
第2部 学問間のつながり
第3部 ダーウィン以前と副産物
第4部 思想の古生物学におけるエッセイ
サイエンスの作品





