- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092410
作品紹介・あらすじ
軍用有人兵器・機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は、北アイルランドのテロ組織によるイギリス高官暗殺計画を察知した。だが特捜部には不可解な捜査中止命令が。国家を超える憎悪の闇は特捜部の契約する"傭兵"ライザ・ラードナー警部の、凄絶な過去につながっていた-組織内でもがく警察官たちの慟哭と死闘。圧倒的なスケールと迫真のリアリティで重厚に描く、話題の"至近未来"警察小説。
感想・レビュー・書評
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<諄>
とても面白い作品です。導入部のつかみが抜群に秀でています。これがこの作家さんの特長なのですね。そのつかみ効果を中盤以降にも生かせるかどうか。僕の個人的好き嫌いで云うと,戦闘シーンは大興奮の面白さです。どこかで読んだのですが,著者はメカや科学的知識についてはそれほど詳しくないらしいですね。でも銃器をはじめとする武器の類には沢山の知識を蓄えているのではないでしょうか。僕は武器についてはほとんど何もしりませんので,次から次へと出て来る武器の名前がサッパリ分からなくても全然気にせず読み続けられて良かった。笑う。
【ここから一瞬の間ネタバレ注意】
でもしかし妹との手紙を語る部分では完全に純文学になっていますね。戦闘シーンとの落差が激しすぎる。でもそれも作者が狙ったことなのかな。まあ僕的には箸休めの様なものだと思えばなんとか乗り切ることができる。諸兄諸姉もそうお思ってチャレンジ?して下さい。(笑う)
さてさてここから少しネガティブj発言に。 僕は著者のある筆癖が非常に気になります。会話文の後に,しばしばその会話の説明書きが長く入るのです。これではリズミカルな小気味好い会話文は続かない。
大沢兄ぃや今敏先生の作品はほぼ会話で成り立っていてこれがまたバツグンに面白い。余計な と云うか会話内容の説明などしなくても読者は場面や筋を理解するし面白いのだ。何よりもどんどん読めてページが進んでとてもいい気分になります。手に入れてしまった本は出来るだけ素早い速さで読み終わるのが読書的快感です。なかなかページが進まないのは苦痛。そんなのは純文学だけにしておいて欲しい。笑う。
本作著者のファンの読者諸兄緒姉からは「なにを言うか。それがこの作家の文章の特徴でそこが良いんですよ!ファンでもないあんたなどは黙ってなさい!」
はい,ごめんなさい。いったいに読書ほど個人的趣向が激しく異なる趣味は無いと存じてはいるつもりです。でも僕は,よせばいいのに,ついこういう高言文を書きたくなってしまうのです。誠にすまんこってす。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
緑とライザ、ちょっとやばくないですか? ライザの過去パート辛すぎて本気で吐きそうになったんですが、彼女が鈴石緑に向ける感情が大きすぎて混乱してます。魂レベルで両想いなんだよな。あと特捜がやっと報われたかと思ったらこの展開になるのかなり辛い。続きも読みます。
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続いて2冊目。今度は3号機が主人公。順番なのね。
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良かった
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「死神の壮絶な過去」
機龍シリーズ第二弾。今回は「バンシー」の搭乗員“死神”ライザの壮絶な過去が明らかになる。妹殺しの十字架を背負いIRF(架空の組織)から逃れながら殺し屋が差し向けられるのを待つライザ。自死は許されない彼女は生きた屍なのだ。そんな彼女の再生の物語。それを果たすのは自分の呪われた過去を知るテロリスト・キリアンとIRFのテロの犠牲者でもある特捜部の緑だった。作者が別の機会でも述べているようにヒギンズの影響を受けた感がそこかしこに感じられる(ライザの来歴がアイルランドだったりIRFの設定等々)。そんな意味でも本シリーズは冒険小説の要素も含んでいるのだ。ラストの首都高の高低差を利用した挟撃の発想は、まさに機甲兵装のイメージにピタリとハマってお見事。特捜部の苦労が報われたかに思われた最後の最後まで敵にしてやられてしまうあたりもまた本シリーズの醍醐味か。 -
第1作目を再読したらやはり面白かったので止まらなくなった。
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2014/6/28
龍機兵の活躍よりも人物を描くことに重点がシフトしている。アイルランドの話が長すぎて、ちょっと飽きた。最後の戦闘も陳腐。ただ今作は1作目より深みが増した。テロが繰り返される歴史に対し、「死者の積み重なりで歴史は作られている」という作者の考えが強く感じられる。 -
機龍警察シリーズ2作目。面白さが加速してる。上手く映像化したら凄く映えるだろうな。ライザ壮絶だな。こうなると他の人物の過去やら葛藤も気になる気になる。早々に次を読まねば!
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前作に次いで気に入った作品ではある。ただ、せっかくの踊り子があまりにもあっけないところに、ちょっと…
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第二作目はライザの物語。ライザの過去の救いのなさと、現在のわずかな救い。胸が熱くなった。