機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092410

感想・レビュー・書評

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  • 純白のテロリストが主役

     いいなぁ。妹殺しって偶然の結果だからあまりインパクトがないけど、闇を語りつつ、巨大な敵を温存しつつ、前作よりも強力なテロリストとの戦いを描く。

     後半 1/4 の緊張感や静と動のリズムは最高だ。すばらしい筆力に感嘆する。タイトルの自爆事項もいい味だし、後半ギリギリで明かされるテロリストの目的にも驚かされる。

     とにかく終盤の一気展開はすばらしいの一言に尽きる。驚くスピード感、疾走感は、ここ最近初めての体験だ。満足。

  • 緑とライザ、ちょっとやばくないですか? ライザの過去パート辛すぎて本気で吐きそうになったんですが、彼女が鈴石緑に向ける感情が大きすぎて混乱してます。魂レベルで両想いなんだよな。あと特捜がやっと報われたかと思ったらこの展開になるのかなり辛い。続きも読みます。

  • 続いて2冊目。今度は3号機が主人公。順番なのね。

  • 良かった

  • 機龍警察シリーズ2作目。面白さが加速してる。上手く映像化したら凄く映えるだろうな。ライザ壮絶だな。こうなると他の人物の過去やら葛藤も気になる気になる。早々に次を読まねば!

  • 第二作目はライザの物語。ライザの過去の救いのなさと、現在のわずかな救い。胸が熱くなった。

  • はまった、機龍警察。

  • アイルランドの元テロリスト・ライザ警部のテロリスト時代からストーリーが始まる。ちょうど今、フランスのテロやISISが話題になってるけど、なんとなくテロリストの道に進む人の心情が分かった気がします。

  • シリーズ第2弾です!

    本シリーズは、
    現在までに、長編4編、短編集1編が、
    刊行されておりますが…、

    このうち、第1~3作は、
    「龍機兵」の3人のパイロットについて、
    それぞれ一人ずつ、物語の主軸に据えて、
    それぞれの過去と現在を交錯させながら、
    警視庁特捜部(架空)での任務が、
    リアルテイストで描かれています。

    第2作となる本作品では、
    「龍機兵」唯一の女性パイロットとなる、
    ライザ・ラードナーの物語となります…。

    ライザの設定は、
    10代で、北アイルランドのテロリストとなり、
    ある事件を転機としてテログループを離脱し、
    警視庁特捜部に入隊した、といぅ設定ですが、

    本作品では、
    第1章 現在:序
    第2章 過去:生立ち~テロリストになるまで
    第3章 現在:破
    第4章 過去:テロ活動~転機となるある事件
    第5章 現在:急
    の5章構成で、ライザの半生を描いています。

    この後、第4作では、
    女性だけのテロ集団との攻防となりますが…、
    その中で見せた、冷徹なライザの「苦悩」の、
    その理由が、本作品で明らかにされています。

    また、正反対の生立ちと、同様の転機を経て、
    「龍機兵」のメイン・メカニックとなった、
    カウンターパートとなる鈴石主任との関係も、
    今後の展開の中で、注目ですね。

    本作品は、シリーズ中、最も哀しく、
    そして、一縷の救いと不安とともに終幕した、
    物語かもしれません…。

  • 謎は深まるばかり。続編が気になるー

著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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