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- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152093004
感想・レビュー・書評
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信頼の古屋美登里訳。1979年という作家の若さに驚くのはもう止めよう。アメリカには極めて「ワイルド」な物語を生む文化がある。ベンジャミン・パーシーは、尊敬する作家にマッカーシーを挙げているが、似た系譜といえるのだろう。近年の日本文学は無臭だが、本作からは野生や血の匂いがする。いざという時につながらない携帯電話など予定調和な部分もあるが、父子関係のもつれやイラク帰りの元兵士が熊の皮をかぶる異常性などの書き込みは生々しく、驚かされる。映画化予定とのこと、これは楽しみだ。
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