THE FUTURE IS JAPANESE (Jコレクション)

著者 : 伊藤計劃 円城塔 小川一水・他 金子浩・他

制作 : ニック・ママタス  ワシントン 真澄 

• 早川書房 (2012年7月20日発売)

感想・レビュー・書評

[chikaさんの感想 · 2012年8月9日]

日本をテーマにしたSFアンソロジー。
とは言え、日本人作家の作品は特に“日本”がテーマの作品ではなかったりする。
米作家のイメージする“日本”はかたち様々で、トンデモニッポンが飛び出したりするところを楽しんで読んだ。

収録作では飛氏の「自生の夢」が頭一つ抜けて面白かった。
知をそなえた不滅の言葉の臓器。
円城氏の「内在天文学」は良いボーイ・ミーツ・ガール。
最後の一文に大変キュンとしました。

著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」